1-0　檻の中で犯人が綴った自供文より。

1-1　「ちょっ、引ったくりー!!」

1-2　『現在、警察が被害者の割り出しに尽力を注いでいるようです』

1-3　「もう数軒回るぞー」

1-4　「グミ。最近ハマってるの」

1-5　「落とした。ハンカチ、落とした。ハンカチ落としたぁ！」

1-6　「じゃ、進言すっかな。それでいいか？」

1-7　「これ、さっき落としたろ」

1-8　「……はっ？」

1-9　「あんたら警官か！　丁度良かった！」

1-10　「なに、叔父さんそういうことで悩んでるの？」

1-11　「ん？　クルト、どこ行くんだ？」

1-12　「俺が本気じゃない時がありましたか？」

1-13　「それも……そうね」

1-14　「うん、一応仕事なんだし受付に来た人の顔は覚えてるって」

1-15　「あっ、覚えててくれてたんだ、嬉しい！」

1-16　「おはようございますっっ！」

1-17　「イヴェット！」

1-18　「おい、大丈夫か？」

1-19　「どうして貴方がここに？」

1-20　「……んー？　むっ、んー！」

1-21　「おぉっ？　話してくれて有り難うな」

1-22　「お前のラジオじゃねぇし。ほら」

1-23　「はい？　噂？」

1-24　「くそっどうしてこんなっ。逃げるぞ！」

1-25　「申し訳ありませんが私は医者ではありませんのでね！」

1-26　『はい、喫茶ポピーです』

1-27　「しかも一人かよ。お前の大事な姪はどうした」

1-28　「相談？　んなの誰がお前にすっかよ！」

1-29　「それは貴方の字が汚いからです！」

1-30　「リチェが、馬鹿なんだ。でも……助けたくて」

1-31　「早速教会に行くぞ。着替えはそこでしてくれ」

1-32　「ノア君、怖い人になってるよ？」

1-33　「そういう問題じゃない……！　女の子は別だよ……」

1-34　「古典的だな、二十一世紀みてぇ」

1-35　「顔見知りなだけです」

1-36　「ノアさん……どうする？」

1-37　「なんだよ赤毛！　さっさと受け取れや！」

1-38　「……なあ、お前このまま警察署帰る？」

1-39　「ノアが？　別にいいけど、なんだこれ？　菓子？」

1-40　「あ、叔父さん。おはよー！」

1-41　「ん？　俺は数に入れてくれないのかよー……」

1-42　「叔父さんに、ノアさんが、用？」

1-43　「イヴェットォ？」

1-44　「はいはい、んじゃーな、ありがとよ姪馬鹿！」

1-45　「言いたくないからだ」

1-46　「…………リチェは出来ないのに？」

1-47　「っ……あー！」（第一部完）

2-0　『さっき、あいつ殺して捨てて来たよ』

2-1　「良く覚えてんなあ……っ」