終 ついでに本稿執筆の動機について
以上、(2021年11月17日)現在時点で、筆者が知りうるかぎりの未成年のトランスジェンダーを扱った小説を書く上での最低限持っておいたほうがいいであろう医療知識になります。
読めばお分かりかと思いますが、本稿には精神医療的な側面の話はほとんどしておりません。
(1で少し触れましたが、直接的にどんなやりとりをしているかは扱っていないはずです。)
一応、性別適合手術同様に精神医療については保険適用がききます。
大事なことなので三度書きますが、おそらく一生使い続けることになるホルモン剤についてはジェネリック品はあっても保険適用外です。(保険適用してやっておくれ、と祈りつつ)
特に性別適合手術後は、ホルモン剤は一生飲む薬です。
そうしなければ骨密度の低下など、いわゆる閉経後に生じるような影響が身体に出るためです。(なんならホルモン分泌に関わる根幹を根こそぎ取り除くため、閉経後よりひどいかもしれません。このあたりに関しては調査不足のため正確なことは書けません。ですので本文では扱いませんでした)
最後に本稿執筆動機ですが、
本稿を読んでトランスジェンダーものをちゃんと書く人が増えればいいな♪
なんて、えらそーなことを考えてのものではありません。
カクヨムはKADOKAWAの運営ですが、他社の新人賞向けに未成年のトランスジェンダーものを書いて送ったのだけど、その年齢と処方医療の設定に不備があったんですね……。
具体的には二次性徴抑制治療の開始年齢を15歳で書いてしまいました。(書くにあたって、『しースカ』の知識からのアップデートを兼ねて、ネットで検索したらいろいろ出てくる割にどれも言ってること違うんだもん。混乱するし怯えるわ)
それの再発予防の備忘録して、また同じ事故を起こす人が減ることを祈ってのものです。
最後に、当事者の方へ。
雑に書いてごめんなさい。根がガサツなんです。
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