1冊目 ~はじめてのゲームは~

第1話 ようこそトリチュアールへ

 次に目を開けた時には、噴水の前に立っていた。どうやらここが初期リス地?ということらしい。さてと、聖護と連絡とりたいけど、名前聞いてなかったからなぁ。フレンド登録をしようにも会ってないし。今日が終わったら連絡するか。

「きゅ?」

「ん?あー何でもないよ。友達と会うのをどうしようか考えてただけだから。」

いまだに頭に乗っているユオンが何しているの?といった感じの声が聞こえたのでそう返す。

「聖護とは、明日から連絡して遊ぶとして、とりあえずは慣らしからはいるかな~。」

と、移動を開始しようとして足を出したとたんにアナウンスが流れた。ちなみにアナウンスと言っても全体に流れるのではなく自分だけに聞こえるものだ。


『称号〔アンナのお気に入り★〕を取得しました。』

『称号〔来訪した者〕を取得しました。』

『5つの称号を入手したため、称号〔称号収集の第一歩★〕を取得しました。』


「・・・また称号かぁ。」

一応これで6つ目かな。多分初めにアンナさんに聞いた時に言われた後にわかるといわれた時のものだろう。ステータスとついでに鑑定もしとくか。【調薬】はやっていないのだし。


[カナタ] 〈見習いテイマー〉 〖人間〗  種族LV.1 職業LV.3

HP 550/550   MP 250/250

STR 20 ⦅+7⦆ {+6}   S[33]          

VIT 15     {+4}   S[19]   

INT 20     {+4}   S[24]        

AGI 25 ⦅+12⦆ {+8}   S[45]      

DEX 25 ⦅+5⦆ {+6}   S[36]   

LUC 35     {+20}   S[55]

残りSP 1

残りBP 0

残りLP 0

装備↓

右手「初心者の木刀」

左手「×」

頭「」

胴「」

腰「」

足「」

アクセサリー(6/7)↓

「シルバーリング」

スキル↓

【テイム術 LV.3】残りテイム可能数(2/3)

【鑑定 LV.4】

【光魔術 LV.1】

【戦舞踏 LV.1】

【調薬 LV.1】

【育て上手 LV.1】

称号↓

〔アンナのお気に入り★〕

〔卵から育てし者★〕

〔竜種を従えし者★〕

〔新種をテイムせし者★〕

〔来訪した者〕

〔称号収集の第一歩★〕

テイムモンスター↓残り(2/3)

[ユオン] 〖ホワイトフラフドラゴンパピー〗 LV.1

所持ゴールド:10000


『【調薬】:様々な薬を生み出すのに必要なスキル。

役立つことに使用できるスキルが解放されていく。』

『〔アンナのお気に入り★〕:ナビゲーションピクシーであるアンナに気に入られたことを示す称号。現地民NPCへの初対面への印象が良くなる。また、★の効果によって入手する経験値が10%上昇する効果が追加された。

              P.S.これからの冒険を楽しめますように』

『〔来訪した者〕:この世界にログインしたらもらえる称号。ゴールド10000分+SP1を取得する。』

『〔称号収集の第一歩★〕:称号を5つ獲得したものに贈られる称号。メリットのある称号に書かれている%に関する効果に+5%分を追加させる。しかし、★の効果によって+5%の代わりに+10%に変わっている。』


うわー・・・多分経験値上昇ってやばいよね?気に入ってくれたことは嬉しいけどアンナさんやりすぎでは?P.S.に関してもうれしいけどね。というか〔称号収集の第一歩★〕もやばいわ。称号の効果だけとはいえ10%効果アップって。アンナさんの称号もそうだけど、たまたま〔竜種を従えし者★〕を持っているせい?でステータスがプラス20%になってるし。約15レベくらい上がってるんじゃないかな?確かに1レベルにつきLPが3ポイントもらえて、5レベルになると追加で6ポイントもらえるから、72ポイント分上がっているから18レベル分か~。うん、称号だけでほとんどぶっ壊れだ。こういうのは確かチートだ‼みたいに言われるんじゃないだろうか。今の自分のステータスについてすでに相談したいんだけど。

うん。もうばれなければいいか(現実逃避)。

「とりあえず移動しようか。」

先ほどからユオンの事が気になるのか周りからの視線が痛い。

「どの方向に行きたい?」

「きゅ?きゅ~、きゅ!」

「右ね。わかった。」

ユオンに聞いてみたら右側を指さしてきたので右側に行くとしようか。さて、何があるかな?

_________________________________


んで来てみたんだけど。

「おお~。広々とした平原だな。現代日本だとこういう自然のものが少ないからすごく新鮮に感じる。」

言葉に出した通り、広原が広がっていた。まぁ、一人だけというわけではなくてほかにもたくさんのプレイヤーと野生動物…おそらくモンスターがたくさんいるが。

「…さてと、そろそろ行く?」

「きゅ!」

「あ、おい!勝手に行くなー⁉」

ユオンに声をかけるとすぐに頭から離れ近くのウサギに向かっていった。俺が近くに追いついた時にはブレスをはいてウサギを氷漬けに倒していた。こちらを見てドヤァ!みたいな感じに見てくる。とりあえずそんなユオンの事を撫でていたら、アナウンスが流れた。


『レッサーラビットを討伐しました。

経験値を取得しました。』


なるほど。おそらく倒すたびにアナウンスが入るのだろう。経験値が20%増えてもレベルアップはないみたいだし数体は倒す必要があるみたいだ。ほかの人たちが一回目に倒したときにレベルが上がったと喜んでいるところを見るとテイマーとかだと経験値が分かれる感じなのかな?

とりあえずは、5レベくらいにはあげよ。

「じゃあ行こうか?」

「きゅ!」

そこからはレベルを上げてログアウトした。ちなみにモンスターは自分が接敵をする前にユオンが倒してしまったため、次はこっちも戦ってみたいとも思った。…まぁ、勝ったときに、撫でて~みたいな目でこっちに突っ込んでくるユオンはかわいかったけど。


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