第87話 平柳つばめ視点&三瓶挑夢視点

 高校は違えど、この3年間も一緒にみやびと歩いた。

 途中からいろんな人が加わって、先輩にも後輩にも恵まれた。

 雅がやっと他人に心を開いたからだろう。

 そんな大好きな親友を見ていて、それを元に自分の道を進んだら良いことがあった。

 高校卒業後は、私は雅と同じ大学に進学する。

 学部は同じでも、学ぶことは少し違うけど、ほぼ一緒。

 中学は3年間でも、大学は1年多い4年間。

 楽しくなりそう。

 そして、大学に通いながら、私は夢に突き進む。

 夢に関しては、また最終選考で落ちた。

 でも、電話がきた。

 めちゃめちゃ褒められて、是非1度話がしたい、とのことで、冬休み中に担当者さんとお会いした。

 たくさん話をして、最後に「出来上がったらでも良いし、途中でも良いから自信のあるものが出来たら持って来て」と言われた。

 繋がりが出来て嬉しかった。

 夢に1歩近付いた気がした。

 精進しないと。

 だから雅に「みぃを題材にしたい」と言ったら「つばめの為なら!」と快諾してくれた。

 早速スタートして順調。

 これが完成したら持っていく。

 楽しみだな。

 お気付きだろうけど、私の夢は“作家”。

 だから、時間が欲しくて通信制にしたのだ。

 いろんなことが順調過ぎて、今はとても怖いから慎重になっている。

 挑夢のぞむ君と恋人になって、今でも信じられないでいる。

 前の挑夢君も今の挑夢君も、どっちも好きだから、贅沢だなぁ。

 とりあえず、順調過ぎなんで、怪我などに気を付けていきます!



 高校に進学してから、幼い頃から知っている雅虎まさとらのことが気にかかり、心配もしていたけど。

 結局、大丈夫だったし、あの頃と変わらずヒーローだから安心した。

 彼についていて良かった。

 驚いたな、孤高の女子高生こと雅ちゃんのことを好きになるなんてね。

 情報くれって調べてって言われて、いざ動いたら何にも出ないから困っていた所に、つばめちゃんと出会って。

 運命ってやつかな?

 意気投合するのが早くて、話していて楽しくて…。

 初めて会った時は、こんな美人さんがいるのかと思った。

 僕には不釣り合いと思っていたけど、幸虎ゆきとら君の一言で動いてしまった。

 高校生活は充実していた。

 無駄なことはない。自信を持って言える。

 大学では情報系をしっかり学ぶ。

 楽しみで仕方がない。

 もちろん、雅虎達のことも見守りつつ、つばめちゃんを大事にする。

 そろそろオシャレに気を遣おっと。

 本当につばめちゃん、綺麗だから努力しないとね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る