そいつは、唐突にやって来る
例え独り立ちした相手でも、親にとってはいつまでも子供。
連絡が欲しくてメールを送ってみれば、そっけない対応。
電話をしてみれば、”うん”とか”あぁ”ばかり。
なら、テロを起こそうじゃないか。
どうしたって長文を送らなければいけない内容で、電話が来たなら数十分は語れれる内容のテロを。
そんな事をしてでも、親は子と話したい。
大丈夫だよって言葉を、確かなモノとして感じたい。
だからこそ、今年も送りますね。
カップ麺を。
ある意味助かるでしょう? ご飯の準備しなくて良いもんね。
でもそれ、一箱で済むと思ってる?
両親のメシテロというのは、”物理”なのよ。
「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコンテスト応募作。