第7.5話 バッドエンド2 ずっと一緒だよ♪

その2


Bルート


言う通りにする


「解った。じゃあな、香織。気を付けて、帰るんだぞ。」

「解ってるよ!」


と、俺達は別々の帰路へ行く。


そして、のんびりと帰っていると…


「こんばんわ、リューくん。」

「朱里…」


目の前に朱里が現れた。


はぁ、今日はとんだ厄日だ。


放課後だけでなく、夜にまでコイツに出会うとは…


「何の用だ?」

「えへへ、ちょっとね?」


と、言いながら嬉しそうに近付いてくる朱里。


何か嫌な予感がするな…


これは一体…


「うふふっ、暖かい!」

「なっ、離れろ!」

「ええ、何で?」


そう思っていると、いきなり抱きついてきた。


わ、訳が解らない!


何なんだよ、コイツ!?


ていうか、よく見たらお前…


「お前、一体誰だ?」

「私は私だよ、リューくん♪」

「がっ…」


何か当てられたと思った瞬間、意識が飛んだ。


これは、スタンガ…


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「うっ、此処は…」


目を覚ますと、真っ暗な部屋に居た。


あの後、一体何が…


「あっ、起きたんだ?」

「なっ、朱里!?しかも、これ何だ!?」


起きると、目の前に朱里が居た。


しかも、俺の四肢が拘束されている。


くそっ、訳が解らねぇ!


「早く離せ!」

「嫌♪やっとリューくんを一人じめ出来るんだもん♪」


はぁ、ふざけるな!


お前にはアイツが居るだろうが!


「こういうヤンデレみたいなのはアイツ…彼氏にやれよ!どうして、俺なんだよ!」


そう叫ぶと、朱里はウンザリした様な顔をし…


「ああ、あのゴミ?あんなのにこんな事やる訳がないじゃない!そんな酷い事を言っちゃうお口にはお仕置きだぁ♪」

「なっ、むぐっ!?」


いきなり、唇を塞がれて無理やり黙らされる。


コイツ、マジで何考えて…


「ぷはっ、ごちそうさま♪」

「ぷはっ、な、何してんだお前!?何時からそんなビッチみたいに…」

「酷いなぁ、リューくん。私は綺麗なままだよ?あのゴミにベタベタ触られちゃった所もあるけどさぁ。」


そう言うと、朱里は俺に馬乗りになってくる。


そして、自分の服に手を掛けながら…


「もしかして、あのがり勉ビッチに汚されてそんなリューくんになっちゃったのかな?なら、私がキレイキレイしてあげなくちゃ…」

「お前、何を!?」

「ふふ、リューくんは心配しなくて良いよ。私が気持ちよくしてあげるからね♪」


有無を言わさず、朱里は行動を移していく。


そして、俺の耳元でこう囁いた。


「これからはずっと一緒だよ♪」


酷い悪夢だ…


俺はそう思いながら、朱里に身を委ねるしか無くなっていた。


終わり

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