第453話 ニセ勇者
俺たちは 偽者の勇者にあうためにイーノック王国に行くことにした。
セバスチャンがお城から仕入れた情報によるとイーノック王国は、西の海を渡ると大きな大陸があって、さらに進んでいくと複数の国があり、その中の一つの国がイーノック王国らしい。
情報が伝わるまでに、日にちが経っているから、まだ、イーノック王国にいるのか、わからないけど。
「じゃ、イーノック王国に勇者を見にいくから用意してくれる」と言うと、全員が嬉しそうだけど、理由は簡単だよね、危険もないし、面白そうだから。
俺たちは旅の準備を整えて、飛行魔法で飛んでいくことにした。
そういえば 飛行魔法で飛んでいくのも久しぶりのような気がする。
今回は、全員が飛行魔法を使って自分で飛んでいくことをするけど、大丈夫かな?
大陸を渡ると言うことは、かなりの長距離を飛ぶことになるから、魔力の消失が大きいはずだ。
時間にしてどれくらい飛ぶことになるのか、わからないし、でも途中で休みを入れても良いな。
「じゃ、みんな、行こうか」
「はい」
「うん」
「了解」などと言いながら、俺たちは個々に地面を離れていく。
そして透明の魔法で見えなくした。
一番、最後に地面を離れたのは、アリシア、不安な状態で見てみたが、しっかりを安定した魔法を駆使している。
徐々に高度を上げながら、メンバーの状態を確認しているけど、今のところは、みんな大丈夫そうだ。
徐々に飛行高度をとりながら、俺たちは横の方へ飛んでいく。
念話で、しんがりをジャネットとロゼッタ、パトリシアに頼んだ。
もし、万が一でも飛行魔法は危険が付きまとう。
「じゃ、スピードを上げていくよ」と言いながら、徐々に速くなる。
友情に飛んでいくスピードを上げながら、みんながしっかりとついてきているか確認をする。
今のところ脱落者はいないみたいだ。
練習をしっかりしているから、大丈夫だと思うんだけど。
スピードを徐々に上げながら、飛んでいくと、もうオーリス王国の国境を超えた、そしてブラッドフォード大公国に入った。
そこで、休憩をする。
透明の魔法で見えないようになっているので、徐々に飛行高度を落していくけど、約1名は、遅れてしまった。
遅れたのはシャーロットで、ジャネットがサポートしている。
空を飛んでいくときには 上にあがるよりも降りていくほうが難しい。
降りていくコントロールが難しいので、危険なこともある。
全員で人が来ない路地に無事に降りてきた。
そして路地から出てきた俺達は、休憩をすることにして食堂に入った。
「みんな、何が食べたい?」と聞くと、ステーキだとか、ハンバーグだとか、 多かったのは肉だ。
と言うことで焼肉屋を探すことにしたけど、美味しい焼肉屋を聞いてみた。
「すいません、このへんに美味しい焼肉屋さんはないですか?」とアレク
情報仕入れるなら、 可愛い女の子がいいよね。
呼び止められた男性は、 指をさして答えているみたい。
「ここらじゃ有名な焼肉屋さんがあるんだって」とアレク
「じゃ、そこにしようか?」と俺
「うん、そうだね」とアリシア
俺たちはアレクを先頭に焼き肉屋に歩き出している。
「あっ、ここだ」と指差すアレク
「美味しそうな匂いが漂ってくるね」と俺
「ほんとうだ」とエイミー
「アレク、席が空いているか、見れくれる」というと「うん、わかった」と言いながら店に入っていく。
店に入ったアレクが手招きをするので、俺たちは全員で入ってみる。
大勢の人がいるけど、 さらに奥に入っていたアレクが席を案内してくれる。
俺たち、全員が座れる個室があった。
俺たちは、長いテーブルに座ってメニューをみてみるけど、美味しそうな肉や野菜のイラストが書いてある。
俺たちは適当に人数以上のセットを頼むことにする。
だって一人前がお皿に乗っているけど、肉が3枚しか乗っていない。
肉が3枚で一人前と言うのが、わからないけど、ご飯一杯に肉3枚あれば食べれると言うことなのか?
俺たちは普段はパンを多く食べている。
ご飯も食べたことはあるけど、定食屋に行った時だけ。
料理が運ばれてきて、炭で焼き始めると美味しそうな匂いがする。
「じゃ、いただきます」と言って食べ始める。
焼けたばかりの熱々の肉を口の中に入れた瞬間、肉がとろけていく。
「ハフハフっ」とか
「アツアツっ」とか
「美味しいね」とか
「また、来ようね」とか
「タレが美味しい」とか
さすが有名な焼肉店だ。
ジャネット「野菜も食べないと」と言っている。
基本的にアレクとアデルとロゼッタとパトリシアは肉ばかり食べている。
エイミーとアイリスは野菜を巻いて肉を食べている。
タレを使わないで塩と胡椒で食べているのは、セラフィーナ。
理由は甘いものは太ると言うことだ。
でも、ご飯が美味しいらしく、そんなに食べていたら、結構、糖分が高いぞと思ったけど、口には出さない。
シャーロットもお姫さまなのに、美味しそうに食べている。
「シャーロット、お城では焼肉は出ないの」と聞いてみる。
「出ませんよ」お城中、焼肉の匂いが漂うじゃないですか」
「そうだよね」
シャーロット「しかも、焼肉の臭いって、なかなか、消えないんですよ」
「多くの人が出入りしているから、基本は匂いがない料理が多いです。
「へー、たとえば?」
「パンとハムエッグとか?」とシャーロット
「じゃぁさ、お忍びで焼肉屋に来たりとかは?」
「できませんよ」とシャーロット
と話をしていると、料理が足りなかったのか、注文している。
「みんな、今日はすごいね」本当に食べる量が半端ない。
「こんなに美味しいの初めて‥‥‥」とアイリス
「うん、美味しいね」とエイミー
「今日の支払いは、私に任せてください」とシャーロット
「大丈夫?」
「はい、いつもはクリス様が支払っていますけど、今回はお父様から、お小遣いをもらってきましたから、大丈夫です」
「じゃ、今日はシャーロットの奢ってもらおう」
「はい、了解です」と言って注文している。
よっぽど気分がいいのか、食べる量も多いけど、大丈夫か?
*
全員が食べ終わって代金を支払うことになってけど、シャーロットが持っている財布には札束が入っていた。
財布を開いて注文書と一緒に持っていくと、財布に入っているお金よりも、請求金額の方が大きかった。
つまり足りない‥‥‥
「じゃ、俺、出ておくね」と言って出ようとしたら、服を掴まれた。
「ちょっと、どこいくんですか? お金が足りません」とシャーロット
「えっ、今日はシャーロットの奢りじゃなかった?」
「そうですけど、足りません‥‥‥」としか言わないシャーロット
「はぁ、わかりました」と言って全額、俺が払った。
というのは、シャーロットが開いていた財布を、すぐに閉じてバックにしまったからだ‥‥‥
奢りって言ったのに‥‥‥
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お読みくださりありがとうございます。焼肉が食べたくなりましたか?
🔖ブックマーク、❤️ハートマーク、★星マーク、評価も、感想も、ほんとうにありがとうございます。
本当に多くの方の支援には心より感謝しております。
そして、何よりも小説を書くための励みになっています。
誤字脱字がありましたらお知らせください、すぐに訂正を行っています。
また意味不明な文章があることもありますが、なにぶん素人が書いている文章です。お知らせくだされば、訂正しています。
この物語は異世界の物語です、現実世界とは違いますので、その点はご容赦ください。あくまでもファンタジー小説です。
🍎 基本的に週末に連続で投稿していきますので、よろしくお願いします。
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