第452話 世界滅亡への道

俺の未来予知は精度が上がってきている。


今でも、見えるのは、滅亡への道筋だけ。いくら会議を開いて話し合っても、結局は、俺が中心となって動かざるを得ない。


と言うことを考えれば国だけで話し合っても変化しない未来だと言うことになる。


もし王様たちが動き出して未来予知が変化するのであれば、と安易な希望を抱いてしまった。


今でも俺の未来予知にイメージが出てくるものは死んでいるものが多数である未来と、もう一つイメージ出てくるものは何もない未来だ。


何もない未来と言うのは、今現在この星が存在している所には何もないと言うイメージだ。


つまり、全てが存在しない。


ということを考えると、大規模なことが起きると言うことだろうか?


隕石が飛んできて星を破壊するのか? いや、それだったらカケラくらい残るんじゃないか?


以前、俺が思ったことがある、空間のことで考えたことだ。


それは、ここの空間を宇宙に繋げることだ。


この星の一部と空間をつなげる。そして、その空間を宇宙に繋げると、どうなるだろうか?


空気がなくなっていき宇宙に放り出される。最後には星も吸い込まれることになれば、今ある星が、ここには なくなってしまう。


もちろん、そんなことをすれば地上にあるもの全てが影響を受けてしまうだろう。


想像もできないようなことが起きてしまう。


それを企むのが、ウルフの仲間だった魔族だろう。


魔族も、この星に住んでいるのに、どうして星自体を滅亡させようとするのか、わからない。


魔族だって家族もいるはずだ、どうしてだろう?


誰かが後ろで糸を引いているのかもわからない。


魔族の後ろにいる奴が本当にいるのかもわからないけど。


どちらにしろ悪い奴を減らすことをしないと滅亡の道が待っている。


どう、すればいいのか? どう動けばいいのやら。


何よりも情報がないので、適当に動いてみて情報を見つけ出すしかない。


適当に動いてみると、どこかに糸口が見つかる可能性もある。


まずは、 何をしようかなと考えていたら、俺たちが、オーリス王国にいるときにボールドウィン王国から連絡があった。


「何か、起きたのかな?」と思って魔法通信で 通話してみると


ボールドウィン王国から魔法通信が届いて焦って出てしまったけど 要件というのは緊急性のないものだった。


用件というのは、加盟する という意思を伝えるために連絡したらしいんだけど、名前をなんというのかと聞かれて 決まっていないことに気がついた。


後で返事すると答えて 国王には返事を待ってもらっていたけど 早急に考えなければいけない。


俺、一人が勝手に名前を決めるわけにもいかず、 全員で話し合う必要がある。


一応、たった今、 各国王に魔法通信で伝えておいた。


名称のことを伝えたらサイラス王が「クリス同盟でいいなじゃないですか?」と言っていた。


サイラス王がいうのは、 「大恩があるクリス様の元に集まった同盟ですから、異存は出ないと思いますよ」と言われた。


「えっ」


「もしかしてクリス様、嫌なんですか?」


「じゃ、どうです、勇者様を前面に出すこともいいと思いますし、私はクリス同盟でいいと思いますよ」


「じゃ、名前は、こちらで決めさせていただきますね」と勝手に話を進めている。


まぁ、いいか。


「じゃ、あとは、お任せしますね」と言って通信を切った。


それにしても クリス同盟なんて 自分の名前が付くのはちょっと恥ずかしいような。


でも、そういうこと言っておられないような状況があるんだよね。


名前のことは 他の王様たちに任せて 俺は情報を集めることにした。


情報収集といっても 他の国に行ってる 情報を収集することも構わないと思うけど 基本的には自分の加盟国を守る必要がある。


みんなを集めて相談することにした。


テーブルウエアある部屋に みんなを集めて、これからどうするのか 話すことにした。


「 今から色々、情報を集めて回ろうかと思うんだけど、どうしようかな」


「どうですね、みんなで分散して、情報を集めるのは、どうでしょう」


「 うん、いいと思うよ」


と 話し始めた時に屋敷のセバスチャンから情報が入った。


「 旦那様、 今入った情報によりますと、オーリス王国が放っている密偵からの情報によりますと、ここから遠くの国で勇者 やったパーティーが出たそうです」


「へ〜、いいことじゃないの」


セバスチャン「いいえ、違います、この者どもは、旦那様を語っている偽者でございます」


「えっ、俺の偽物?」


「はい、そうでございます」とセバスチャン


「へ〜、いよいよ、クリスの偽物が出たんだ」とアリシア


「俺の偽物か?」


「あっ、何か良からぬことを考えてない?」とイザベラ


「うん、もちろん 、だって囮にできるかもしれない」


「いや、バレバレでしょ」とソフィア


「あっ、 そうかな?」


「だって魔法の探知ができる奴らだよ、 そんな弱っちい奴らなんて すぐにばれてしまうよ」


「あっ、使えないか?、せっかく俺を演じてもらおうかと思ったけど、俺の真似をする奴らなんだから 悪人だと思うんだよね」


アリシアが「 クリス、 見る人が見れば本物かどうかすぐ分かるし」


アレク「 そうだよ、ご主人さま」


セラフィーナ「 私だって本物か偽物か見分けが付くと思いますよ」


シャーロット「そうですよ、クリス様、自分のことがわかっていないのは、本人だけですね」


アリシア「そうそう、勇者物語で挿絵があるでしょう、あれでみんな バレているから」


イザベラが「そうそう、作者があまりに上手いイラストを書くからね」と言いながらコリンをチラ見するけど、コリンは気にする様子もなく何か書いている。


イラストを書くのが上手な人が、下手に書くのは難しいみたいだ。


まぁ、世の中に出てしまったほうは 変更しようがないからしょうがない。


いったい勇者物語が、どこの国まで出版されたり 流通しているのか わからないな。


ボールドウィン王国にも、 出版されていないみたいなんだけど、実際に王族が 勇者物語を持っていたという事実もあるから冒険者や 国の関係者が持ち込んだ可能性もあるから。


その本の物語を知っているのかという点もニセ勇者に対しては言うつもりもないけど イラストがあるのに 真似をするっていうのはどうなんだろう?


まあ、偽勇者といっても実力はわからないわけだから本人達が 勇者だと言ってるだけであり、そこそこの実力があるのかも分からない。


今は何をしたらいいのか分からないから変装して 会いにくのも良いかもからないな。


しかし勇者を語っている限り 魔物討伐したりすることは構わないと思うから 悪事を働いてることもあるから確認する必要もある。


「 さぁ、みんなセバスチャンから聞いた国に行ってみようか?」


「うん、そうだね」とアリシア


「今は何も情報がないからね」とソフィア


「うん、行こう」とコリン


「 偽者の勇者の国は、イーノック王国だって言っていたよね」


「そうね、ここから西の海を渡った大陸にあるって言っていたわね」とイザベラ


「ボールドウィン王国は東側だったから反対側にあるんだね」


「うん、そうだね、クリスと会ってから、訪れる国が増えたし、飛行魔法で簡単に苦労もせずに行けるから、本当に楽だよね」とソフィア


「本当ね、普通なら冒険者は歩くか、馬車に乗るしかないのに‥‥‥本当にクリスと出会ってよかったよ」とイザベラ


「そうだね遠くたって私たちも飛行魔法が使えるようになったしね」とアリシア


「あっ、そうだよね、今度はクリスの魔法じゃなく、 私たちの飛行魔法で飛んでいくことができるんだね」とイザベラ


「じゃ、初飛行と言うことで、がんばろう」と言って、全員が右腕を上げた。


「お〜っ」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

お読みくださりありがとうございます。


🔖ブックマーク、❤️ハートマーク、★星マーク、評価も、感想も、ほんとうにありがとうございます。


本当に多くの方の支援には心より感謝しております。

そして、何よりも小説を書くための励みになっています。


誤字脱字がありましたらお知らせください、すぐに訂正を行っています。


また意味不明な文章があることもありますが、なにぶん素人が書いている文章です。お知らせくだされば、訂正しています。


この物語は異世界の物語です、現実世界とは違いますので、その点はご容赦ください。あくまでもファンタジー小説です。


🍎 基本的に週末に連続で投稿していきますので、よろしくお願いします。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る