第363話 対抗魔法2
今度、現れたときには、魔法を解除する事ができると思う、俺は、全員で実験してみたけど、全員の基礎魔法は解除する事ができた。
そして、神獣たちを、俺が作った空間に連れて行き、神獣たちには、水着を着てもらって、その状態で、魔法で服を作って着てもらう。
そして、魔法で作った服を消す事ができればと言う実験をすることになったけど、面白そうだと言って、全員がついて来た。
ジャネットが、今は白の水着を着ている、その上に魔法で洋服を作っているけど、魔法で作った洋服は、ミニスカートに、セーターと言う感じで作っている。
まぁ、魔法だから、どんなものでも良いけど。
「じゃ、実験するよ」
「はい、どうぞ」とジャネット
ぞれを全員が、ドキドキしながら見ている。
俺は魔法を使って洋服を作るときも、同じように体内から出ている魔力を遮断して見せる。
そうすると魔法で作れらた洋服はなくなると言うよりも霧散した感じで無くなってしまう。
「おおーっ」と言う声が女性たちからしている。
「はい、はい、今度、私」と言ってアレクが手を上げる。
アレクは、もう洋服をきているみたいだから、、すぐに行うことができると思った。
「じゃ、アレク、いくよ」
「うん」と言ってくれたので、俺は対抗魔法を行使したけど、洋服は消えない。
「あれっ」こんなんじゃダメじゃないか。
と落ち込んでいたときに、アレクが、「へっへ、これは魔法じゃありませんでした」と言って来た。
「ちょっとアレク」と怒り気味にアリシアが言う
「あっ、来ていたのは普通の洋服か」
いや、待てよ、魔法で作った洋服も、幻みたいなものだから、普通の洋服も同じ原理で霧散させる事ができるんじゃないか?
「ちょっと、待って、アリシア」
「えっ」アレクの方に向き直って、「アレク、良いヒントをくれた、アレクは下に水着を着ている?」
「うん、来ているよ、ご主人さま」
「じゃ、上の洋服を消すね」
「えっ、でも、これ、魔法じゃないよ」
「うん、ちょっと実験」
「「じゃ、いくよ」と言ってアレクの洋服を集中して消してみる事が成功した。
そうすると水着を着ていると言っていたアレクは、来ていなかった。
「コラっ、アレク〜」と言って下着姿のアレクをアリシアが、追いかけ回している。
「あははっ」俺は、おかしくて笑ったけど、これで幻であろうが、実体であろうが消す事ができる。
*
そして魔法で作ったもの以外の洋服も消す事ができるんだから、一番、威力が強い魔法を持つジャネットにお願いして、攻撃魔法をしてもらおうと思う。
「ジャネット、俺に最大威力のファイヤーボールを放ってくれない?」
「えっ、でも、私の魔力も以前とは比べ物にならないくらいに上がっていますよ」
「大丈夫だから、危ない時は結界魔法で守るか、逃げるから」
「はい、じゃ、わかりました」
「行きますよ」
全員が集中しているのが、緊張感が伝わり静かになる。
シーンとなった空間に、ジャネットが作り出した巨大なファイヤーボールの燃える音だけが響いている。
「ゴォーーーーッ」すごい大きさで火と言うよりも火炎と行った方が良いくらいの魔法だ。
みんなも驚くくらい威力が大きい
「ちょっとクリス、それ危険じゃない?」とイザベラ
「そっそうだね、そんな大きなファイヤーボール、見た事ないよ」
「クリス様、危険ですよ」セラフィーナ
「これは危ないですよ」シャーロット
「やめた方がいいですよ」ソフィア
神獣たちは何も言わないけど、メンバーは危険を知らせてくれる。
でも、これは通らなければいけないことだから、止めることはできない。
「いいよ、ジャネット」
「じゃ、行きます」と言って火炎のファイヤーボールを俺に向けて放つ。
すごい勢いで火炎が中で回って飛んできている。
「ゴォーーーーッ」
そして俺はファイヤーボールを対抗魔法を発動する。
発動した瞬間に、燃え盛るファイヤーボールは、霧となって消え去った。
俺は、魔法の原理を服や基礎魔法とは違うファイヤーボールを消すときに、ファイヤーボールも魔法でできていることなので、原理は同じだと思い、実験してみた。
やった、成功した。
魔法で行使されることは原理は同じだから、魔法全てに有効だと思う。
これを行使すると瞬間転移も不可能になると思う、人が作る魔法は、要はその人が作っていると言うこと。
つまり、その人の魔法を遮断してしまえば、作った魔法も消え去る。
そして、それだけじゃ、放ったあとの魔法が消えないから、それを消す魔法を、さっき考えた。
魔法は魔力と言うエネルギーで構成される。
つまり、どんな魔法も魔力というエネルギーで成り立っている。
そのエネルギーを奪うか、遮断すること、それが魔法を霧散する事ができる。
ジャネットが放ったファイヤーボールのエネルギーを一瞬で奪い去り、自分ものにした。
もちろん悪いエネルギーは吸収しない。消えるようにしている。
個人に纏うような幻を見せるのも、エネルギーを吸収してしまえば、なくなる。
ファイヤーボールであろうと、ウィンドカッターであろうと、土魔法であろうと、人が作ったものはエネルギーが存在している、それを奪う事ができれば、魔法を使うことはできなくなる。
そのうちに魔力切れを起こすくらい奪えばいい。
それが俺の対抗魔法だ。
そして吸収すればいいわけじゃなく、あのドス黒いオーラなんか、吸収したくない。
だから俺の体に吸収する前に、霧散させればいいだけの話だった。
要は、取り込むか、そうじゃないのかを選別する。
俺たちも作っている高性能なポーションも、要は回復薬だけど、体全身に生きたわたるエネルギーであるわけだから、あとは、栄養くらいで、それは薬草で補うことをしている。
薬草の栄養と魔力で高性能のポーションが完成する。
奪いとった魔力は、ポーション作りにも使えるはずだ。
「あっ、アリシア、ちょっと、来て」
「なあに、クリス」と言って俺に近づいてきた。
「手を出して」
「‥‥‥うん」
俺はアリシアの手を取り、ファイヤーボールのエネルギーを少し渡した。
「えっ、これは何?、すごく体が楽なんだけど」
「アリシアは今日は顔色が悪いよ、だから選んだんだよ」
「えっ、クリスにも言っていないのに‥‥‥」
「それは見ればわかる」
あとは、本人に「ジャネット、手を貸して」
「はい、ご主人さま」と言ってジャネットも手を差し出したので、「返しておくね」と言ってジャネットにファイヤーボールのエネルギーを返した。
ジャネットは手を見ているけど、「ご主人さまって、すごいですね、こんな事ができるなんて」
「うん、ジャネットなら原理、わかるでしょ」
「はい、ただエネルギーを奪うことはできませんが」
「原理がわかれば、そのうちできるようになるよ。
初めに考えた人が大変だけであって」
「でも、これも選別する必要があるよ、あのドス黒いオーラなんか、吸ったら、自分がおかしくなってしまうよ」
「毒みたいなものですね」
「うん、そうだよ」
俺の対抗魔法は、全てのエネルギーを吸収してしまうこと、それも一瞬のうちに、相手に気がつかれることもないうちに、とられた本人は数秒のうちにわかるはず。
しかも、気がついたときには。遅い、ということだ。
魔力切れを起こすと、逃げることもできなくなるし走ることさえ、または歩くことさえ、難しくなる。
これは、俺の前世の記憶からもわかっている。
前世では俺は、戦闘中に魔力切れを起こして、魔法を放つこともできなくなり、剣を振り回す力もなくなって、立っているさえ難しくなり、最後は刺されて死んだから、そのツラい記憶があるから。
俺が魔法を多くとれば、もちろん魔力切れも起こすけど、死に至るという事が。
つまり吸血鬼みたいだ。
吸血鬼は血を吸うけど、俺は魔力を吸い取る魔法を作った。
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