第233話 久しぶりの冒険者
全員で海水浴をしたあと、ライオネル公国を後にして、シャーロット王女を連れて、オーリス王国に戻ってきた。
なんだか今回の依頼は、洋服を買って海水浴をしただけと言う感じがしたけど。
依頼と言うよりも、遊び?
または俺の目の保養?
あっ、そうかぁ、俺の目が疲れているから、目の保養か‥‥‥ 余計、目をギンギンに使ったわ。 本当に目の保養?だった。
まぁ、すごく別の意味で目の癒しになったけど。
今度こそ俺たちは、冒険者として旅に出たいと思って冒険者ギルドにきた。
扉を開けて冒険者ギルドに入っていくと、以前の部屋に入っていき、依頼達成を報告してお金をもらった。
「何か受けられる依頼はありますか?」
受付のお姉さんは、数枚の依頼書を差し出した。
「 特に急いでいる依頼なんですが、ここから3日くらい行ったところに、ゴブリンが山肌に巣を作っていて、討伐依頼が来ているんです。
普通だったら、もう少し低ランクの冒険者でも可能なんですけど、今度はゴブリンの数も多くて、ゴブリンロードもいるそうなんですよ。 」
「ゴブリンロードっていうのは?」と聞いたら
「コブリンロードと言うのはですね、ゴブリンの親分みたいな存在なんですけどすごく巨大なんですよ。」
「どれぐらいのゴブリンの数がいるの?」
「えーっとですねー依頼してきた人の報告によると200匹以上いるそうなんです。ゴブリンでこれだけ大量発生してるのは、あまりないんですけど、ゴブリンていうのは、本当にずる賢くって悪質なんですよ」
受付のお姉さんは続けた、「ゴブリンの巣と言うのは、洞穴にあることが多くて、長い剣は使えないんですよね。しかも暗いからですから、どこから襲ってくるかわからないんですよ。」
またお姉さんが続けた、「そしてゴブリンと言うのは女性を襲ってくるんですよ、怖いですよね〜」
またお姉さんが続けた、「男は切り刻まれながら殺されて、女性は犯されるんです。」
「近くにある村が襲われて男性も8人、殺されました。そして女性たちが5人、連れ去られました。 今でも生きているか不明です」
と聞いて、俺たちを受けることにした。
「女性を捕まえるなんて、許せない」とソフィア
「ほんと女の敵」とイザベラ
俺は、「でもゴブリンが200頭だよ、しかもゴブリンの大きいサイズもいるみたいだし。」
俺は、「しかも受付のお姉さんが言ってたように洞窟に住んでいるから剣を振り回しても、洞窟に引っかかって振り回すことができないみたいだよ。」
「早く捕まっている人を助けないと」
「このゴブリン退治、俺に任せてくれない、早く捕まっている人を取り戻さなければいけないから」
ソフィアが代表して、「うん、クリスが一番、適任だと思う」
アリシアが、「早く捕まっている人を助けないと」
まずは、冒険者ギルドもらった簡単な地図を頼りに、ゴブリンがいる場所まで行ってみることにした。
俺の屋敷から、転移で、いつも練習している野原に来た。
野原から透明になって飛行魔法で飛んでいく。
高速で移動できるため普通は3日かかるところも、1時間ちょっとで来ることができた。
上空で滞空をしながら、感覚魔法を使う。
感覚魔法でサーチしていくと、大きな斜面の日は肌に穴がいくつもあって、巨大な穴もある。
周辺の状況を確認して、少し離れたところに降りた。
俺が作戦会議を立てていく
状況的に見て、洞窟の中のゴブリンは、俺に全部任せてくれる。
そして洞窟から出たやつもいると思うんだけど、そのゴブリンたちは、ソフィアとアリシアとイザベラとコリンの担当だ。
そして大きなゴブリンは、アレクとロゼッタとパトリシアにお願いしたいんだ。
全員この作戦でいいと思う?? と聞いてみたが、すんなり了解された。
全員が作戦を了解したので、以前ゴブリン退治をした作戦の通りに僕は実行することにした。
透明になって、魔法で飛んできて洞窟のすぐ前に降りた。
5人の女性たちがいるのをサーチで確認して、近くに転移させた。
そしてソフィアとアリシアとイザベラとコリンに交代で女性たちを守ってもらうことにした。
洞窟から出ているゴブリンは、ソフィアとイザベラとコリンが戦ってくれる。
ゴブリンの洞窟は、大きな穴が1つと小さいのが無数にあるので、少しだけ下がって、俺は炎の魔法を最大限に強くして、すべての穴に投げ込んだ。
そして入り口のあたりに結界を張る。
これで中にいるゴブリンたちは出れない。蒸し焼き状態になる。
他にも穴があるかもわからないから、アリシアとイザベラとコリンには警戒を続けてもらう。
そしてしばらく待っていると、大きな穴から地響きが響くような、ズシン、ズシンと言う音がした。
大きなゴブリンが洞穴の出口を壊しているようだ。
その足元に小さなゴブリンがいる。
しかし洞穴の出口は簡単には壊れない。
しかし結界を張ったところは壊れなかったけど、岩肌が壊れてしまった。
そうすると、焼かれなかった小さなゴブリンたちが出てきた。
大きなゴブリンも出てきたけど、本当に名前通りに大きいと言うよりも、どでかいといった方が表現的には合っている。
小さいゴブリンは、女性たちを交代で守っているソフィアとアリシアとイザベラとコリンに倒してもらうことにした。
そして、どでかいゴブリンは、神獣たちにお願いしたら、瞬殺だった。
「あー私がやろうかと思っていたのに」とアレク
「早い者、勝ちじゃ」とロゼッタ
「一瞬、遅れてしまった」とパトリシア
神獣たちに比べれば、どんなに大きくても、大した事はないみたいだ
1番、早く動いたロゼッタが獲物を討伐した。
僕が一瞬だけ見えたんだけど、変形しないで、手からレーザー光線みたいなのを出していた。
その光線が、巨大ゴブリンの眉間を貫いた。
さすがは、ドラゴンだ。
普段は、全然そんな事は無いのに、改めて凄さを感じた。
全部のゴブリンの討伐が済んだので、証拠として魔石を持って帰らなければいけないんだけど、ゴブリンの額に手を突っ込むのは、気持ち悪いので、魔法で石を取り出した。
そうしたら、正確な数が300を超えていた。
巨大ゴブリンも同じように魔法で石を取り出したが、魔石が大きかった。
そして助け出した村人の女性5人を、村まで送って行った。
俺たちは、4時間ぐらいで戻ることができた。
俺たちが冒険者ギルドに戻ってきたら、お姉さんがびっくりしていた。
「あの〜、依頼を受けたので今日の朝ですよね、私、3日かかるって言ってたような気がするんですが。」
「それは秘密です」と僕は言った。
受付のお姉さんに証拠として300を超える魔石を提示したら、驚かれていた。
「さすが特Sランクの冒険者さん達ですね、」とお姉さんが驚きながら言ってくれた。
僕たちは依頼の報奨金をもらって冒険者ギルドを後にした。
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