第159話 調印式と公爵
今日はオーリス王国とダイラス連邦の調印式が形式上で行われる。
形式と言うのは、先にオーリス王国で調印がすまされているから。
国は行う行事には形式と言うのは大事らしい。
調停式の時間が来た
午前中から、調印式が行われる豪華な部屋に赴いた。
女の子たちはパーティーに参加するため、昨日、宿に届いたドレスを着ている。
ソフィアのドレスは、赤いワインのような胸元を出したドレスを着ている。
イザベラは、薄い青色のドレスを着ている、残念ながら花あまり胸元は出していない。
コリンは、大人しめの白系のドレスを着ている。スカートの部分がだんだんになっているようなフリフリのドレスだ。
今回はアリシアのドレスは、シャンパン色とゆうか、薄い金色と言おうか、そういう色のドレスを着て胸元は出していない。
残念だけど、ほっとした。
今回も調印式は無事、何事もなく進行している。
調印式のあとは、パーティーが催される。
調印式が何事もなく終わって、パーティーの時間になった。
パーティーの時間になると、俺は踊ることもできないので、男だけど壁の花
やはり周りにはメンバーがいる。
とってきた料理を食べながら、話している。
パーティーで壁に置いてある椅子に座りながら、食べたり、話をしたり5人でしていると、向こうから2人の女性が近づいてきた。
お母さんらしき人と、もう1人は、子供だ。
俺たちに近づき挨拶をしてきた2人は、首長の娘さんとお母さんだ。
母親が、「あの時は、本当にありがとうございました、なんとお礼を言ったらいいか。」と言われた
母親は、「今、この場に、この子がいるのも、あなた様の本当におかげでございます」
「今でも、この子がいなくなっていたらと思うと手が震えてしまいます」
あなたからもご挨拶なさいと女の子にお母さんは言った
「私、眠らされていたから、あまり覚えていないんだけど、本当にあの時はありがとう」とお礼を言われた。
そこにアリシアが、膝をついて「本当によかったね」と目頭が濡れていた。
アリシアは女の子と抱き合っていた。
きつく、きつく、長いくらいに抱き合っていた。
俺たちパーティーメンバーは、その姿を見ながら、胸を熱くしていた。
お母さんと女の子が去っていき、残されたメンバーは、俺も含めて本当に良かったと、ほっと胸を撫で下ろしていた。
調印式のパーティーが終わって、今度は俺の公爵としての叙爵が行われる。
そして叙爵の儀式も滞りなく終わった。
儀式が終わったので、これで終わりだから、これからどうしようかと考えていると首長から呼び出された。
首長からは、『これからは、ダイラス連邦の公爵、オーリス王国の公爵として動いて欲しい。
そして、両国に関係することであれば、両方に情報を教えて欲しい。
もちろん片方の国に関係するものであれば、その国が優先される。
そして仮の宿、住まいでは落ち着かないこともあるだろうから、空いている私の屋敷を貸出そう。
その屋敷を使って、こちらに情報を届けて欲しい。
もちろん屋敷は、手入れは普段から行っている。
なので貴殿たちは、いつでも屋敷に戻ってきて使ってくれて構わない』と言うことを言われて、目の前に大きな袋が置かれる。
「これは旅の軍資金だ。もちろん足りなければ請求してもらっても構わない」
と言って金貨が入った袋を差し出された。
これからいろいろな国を回って情報を集めていくだろうから、貴殿には瞬間で移動することが可能な魔法が使える。
それほど有益な貴殿を、わが国は大事にしたい。
貴殿はまだ聞くと、16歳と言う年齢だけど、すごく大人びて状況判断ができる。
「私の娘をもらって欲しいくらいだ。」
俺は、『冗談は、やめてください』と言っておいた。
詳しい事は、担当の高等文官に聞いてほしい。
首長との話を終えて俺は宿に帰っていたが、宿に文官が来ていた。
文官は、今から屋敷に案内するそうだ。
俺たちは、文官に、ちょっと待ってもらって、宿から撤退することにした。
急がなくてもいいと言ってくれたけど、待たしているので慌てて用意する。
30分ぐらいかかったが、部屋に忘れ物がないかチェックして、宿を後にする。
豪華な馬車に揺られて、15分ぐらい走ったところで馬車が止まった。
文官が先に降りて、入っていく屋敷は、王国で住んでいる屋敷よりも大きかった。
屋敷を見て、こんな大きな屋敷、いらないけど…
なんだか屋敷をもらったり、公爵の爵位をもらったりすると、自分を引き止めたいと思っているのかとも思う。
しょうがないから、借りた屋敷の中を入ってみる。
今まで泊まっていた宿と比べると、差異はないくらい、すごい。
さすが、首長の別邸だ。
でもこんなもらっても、掃除はどうするんだよ?と思って歩いていると、数人の使用人がいた。
全て管理も費用にも国が担当するそうだ。
俺たちは貸し出された邸の中を見て回ったら、部屋の数も凄いし、中の調度品は豪華だし。庭も広い
目を見張るばかりなんだけど、俺で例えば俺は1人しかいない、家が2件あっても、俺は1人だけ
まぁこちらのほうは、貴族の街から少し離れていて、首長の別邸と言う感じよりも別荘みたいな感じがする。
だから少し小高い丘の上に立っている。
丘の上に立っている屋敷なので、景色はいいから、別荘として使おうかなと思った。
文官が、こちらが鍵でございますと言って鍵を差し出してきた。
それを受け取ると、文官は、帰っていった。
受け取ったものはしょうがないので、それぞれの部屋を決めることにした。
使用人の人に案内されて屋敷の主人の部屋に行く。
主人の部屋は、豪華で続き間だった。
入り口を入って正面は机と椅子が置いてあり、仕事をする部屋だということがわかった。
そして続き間を開けていくと、部屋がありベッドが置いてある。
そして机が置いてある部屋に戻っててくると、反対側にも扉があって、本棚が置いてある部屋がある。
さらに、本棚が置いてある部屋の奥には、トイレとお風呂がある。
俺の部屋を見た後、廊下に出て女の子たちの部屋はどこかなと廊下に立っている。
そうすると部屋を見終わったソフィアが出てきた。
こちらに歩いてきていると、イザベラが出てくる
その後に部屋から出てきたコリンが続いている
最後に1番手前のドアからアリシアが出てきた。
俺たちは廊下で、なんかすごい部屋だねと言う感じで全員が感想を言う。
廊下で話すのも何なので、俺の部屋を見せるためにも部屋に入ってもらった。
「一応、貸し出された、この屋敷は別荘と言う感じで使おうと思う」
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