第151話 ダイラス連邦へ

ダイラス連邦の首長へ渡す親書は、王様から預かっている、あとはダイラス連邦へ戻らなければならない。

何かの用事が、どこで生じるか、わからないから、俺は、いつでも、頼めるようにメンバーで移動することにした。

用事を頼むことや、一緒に行動していると相談もしやすいし、連絡要員としてもお願いできるから。


これからは自分の国以外は、メンバー5人で動くことを決めた。

そして協力してもらいながら、魔法の能力を拡大してもらう。


俺たちは俺の部屋での話し合いを終えて、ダイラス連邦に行く準備を始める。

俺の準備は、洋服も、そんなに多く持っていないけど、貴族の服を持っていかなければいけない。


もちろん普段の服も、そして食料品も仕入れなければいけないので、全員で街に来ている。


以前、使っていた幌馬車ではなく、一時的に調達した貴族様の馬車で街に来たんだけど、男性と女性で行動が分かれている。


一応、必要がないかもわからないけど、全員にドレスを購入するように言っておいた。


今から2時間後に馬車のところに戻ってくれば良いと説明した。


一応、女の子たちから言われたけど下着は、たまには買った方が良いと言われたので以前、新しい下着を購入した。

俺って平民だったから、下着も多く持つ習慣がない、あまり洋服には無頓着だけど、女の子たちには、そうじゃないけど。


それと貴族用の洋服を、もう1着用意した。


そこで普段着でも使える洋服が良いのがあったので購入した。


そして食料を必要なだけ買っていく。

買ったものは路地裏に入って異空間収納に入れた。

メンバー全員に、以前と同じように贈り物を買った。


買うのは、こんなもんかなと思って、馬車のところまで来た。

馬車まで戻ってきたら、まだ誰もいなかった。


約束の時間から30分遅れて戻ってきた。


「クリス、ごめんね、買い物が長引いちゃって」とアリシアが言ってきたよ。

「俺も今、戻ってきたところ」と嘘を言って答えた。

全員が揃ったところで、先ほど買った贈り物を渡す。


「また、ネックレスで申し訳ないんだけど、好みに合うデザインと色を買ったんだけど」と言ってドレスに合うネックレスを渡した。


今回は、全員が、にやけた顔で受け取ってくれた。


少しアリシアが、変な顔をしているが、気にしないでおこう。


これで買い物は全て終了だね、と聞いて全員が返事をしたので屋敷に帰った。




屋敷に帰って馬車を戻したら、用意ができた人から俺の部屋に集まってもらう。


しばらく俺の部屋で待っていると、はじめに入ってきたのはコリン、2番目がイザベラとソフィア


そして最後がアリシアだった。


「じゃあ全員、いいね」と俺が言うと、それぞれが返事をして了承したので、俺を含めて5人をダイラス連邦の借りてる部屋に転移してきた。


転移して目の前が明るくなったら、以前の部屋よりもランクアップをされた部屋だった。


転移した部屋は俺の部屋だったので、鍵は借りたままにしているので女性陣は、そのまま自分の部屋に戻って、シワになるから洋服をクローゼットにかけておくそうだ。


せっかく新しく買ったのに、いざ着ようとしたらシワが入っててきれなくなっていたと言うことがないようにしたいと言って走っていった。



一応ドレスは、もしかしたら急に必要がなるかもわからないと言うことで購入したわけだけど、必要になるかならないかは、わからない。


しかし全員は、なったばかりだけど公爵の同行者だから。


俺、まだ16歳だけど!


前回、公爵になったときに、報奨金として国王様から、多くの金貨を頂いた。


なので4人に、相応のお金を渡している。


しかし俺といると、住むところは屋敷だし、食事はほとんど俺が払っているし、あまり普段は使うこともないけど、払うものは払っている。


それと、以前、鍛冶屋に行った時に購入した盾も渡しておいた。


今度、全員に空間魔法の異空間魔法を覚えてもらおうかな。


異空間収納は、使える魔法と魔法使いは、ほとんどいない。


それほど難しい魔法だけど、使えれば本当に便利な魔法なんだ。


俺は女性の荷物などを異空間収納に入れる事は無い。


理由は、下着なんかがあるからだ。


なくなったと言われたら、たまったもんじゃないから。


なくなる事は無いけど


なくならなくても、見られた、と言われる可能性もあるから

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る