第127話 事件の顛末
悪事を働いたアーロン伯爵は逮捕された。
全財産没収と屋敷も没収され、家族は親戚の家に預けられることになった。
もちろん家族も爵位を継げない。
だから親戚の家に預けられても、奉公人のような扱いをされて雑に扱われてしまう。。
犯罪を犯した家族だから。
かわいそうだけど仕方がない、事件を犯した本人が、何をしたのかと言うことも理解しなければいけないし、家族も同様な罪になるから。
それが貴族なんだ。
貴族は王族が統治できない土地を爵位をもらうことで変わって統治することだから。
統治するどころか、悪事を働いたわけだから。
しかも自分の街全体に影響が出る、ひどいことを。
麻薬の常用性で死んだ人も多い。
病気になった人もいる。
俺たちは冒険を続けようと思ったけど、王子から一度、王都に戻って説明をしてほしいと言われた。
もう、しょうがないなぁ、仕方ないか、1番の当事者だし。
と思って、その日のうちに、泊まっている宿屋を引き払って、パーティーメンバー全員で瞬間転移で屋敷の俺の部屋に帰ってきた。
馬と馬車は、騎士隊の馬番に頼んだ。
俺だけ戻ることも考えだが、全員で屋敷に帰る。
メンバーにポーション作りを確認してもらわなければいけないから。
俺たち全員が屋敷に転移で戻ってきたので、執事のセバスチャンにも、秘密を話さなければいけなくなった。
玄関から帰ってきたわけではないので、俺だけ部屋から、多くの人に見つからないように初めで会った人に不思議がられたが、その人にセバスチャンを呼んできてもらった。
そして俺の部屋に入ってきたセバスチャンが全員がいるのに、びっくりしたが、全員で説得したので何とか納得がしてもらい、分りましたと言われた。
そういえばよく考えたら、俺の屋敷に戻ってくる必要はなかったんだった。
王様から城に部屋をもらったんで、そこに転移すればよかったんだった。
忘れていた。
5人で行くのも多すぎると思ったので、女性陣4人の中から一緒に行く人を募集したらアリシアしか手をあげなかった。
なのでアリシアと豪華な貴族の馬車に乗りながら、城に向かおうと思ったが、やめた。
せっかくもらったんだから、使わなきゃ損、損、と言う感じで、前にもらった国賓の部屋に転移してきた。
いつ見ても、この部屋は豪華だ。
扉を開けて部屋を出ようとしたら、ちょうどシャーロット王女が部屋に来ようとしていた。
王子から伝令が出ていて、くるのがわかっていたそうだ。
シャーロット王女と一緒に、王様の部屋に案内してもらう。
王様の執務室には、宰相も待機していた。
俺たちは執務室のソファーに案内される。
俺たちと言うのは、俺と、アリシアと、シャーロット王女だ。
ここには、まだ王子はいない。
俺たちは王様と宰相から詳細に説明を求められた。
特に俺にだが! というかほとんど俺がしゃべっている。
アリシアと王女は黙って聞いている。
いろいろ説明を終えたので、帰ることにしたが、食事を一緒にどうかと言われて、断る理由もないので一緒に食事をすることにした。
食事をする前に、お風呂を勧められた。
アリシアは喜んでいたけど、俺はめんどくさかったけど、しょうがなく、入ることにした。
アリシアはシャーロット王女と一緒にお風呂に入ったみたいだ。
入浴後も3人は、俺がもらった部屋にいたんだが、ノックがあって侍女が呼びに来た。
食事は、高級なステーキが出てきた、シャーロット王女が言うには普段は、こんな料理は出てこないそうだ。
わざわざ用意をしてくれたみたいだ。
料理が終わって紅茶を飲みながら、ゆっくりしているときに、王様が「今回のことも、本当に助かった」
調査してみたら王都でも、麻薬が、かなり頻繁に出回っていたそうだ。
すぐに実態が掴めずヤキモキしていたそうで、今回のことを契機に麻薬は減っていくだろうと思われると言っていた。
俺たちは、お城で少し休憩した後、一度、屋敷に戻り、メンバーを連れて転移で前の街に戻ってきた。
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