第113話 出発
俺は明日から冒険に行くことで気持ちが高ぶっていた。パーティーメンバー全員で動くのは、なんといっても久しぶりだからね。
ポーション作りもいいけど、もう任せるだけの人数もいるし、そろそろ、冒険に行きたいなと思っていたんだよね。
しかも今度の冒険は、国からお金が出るし、冒険者ギルドに行って達成したあとは、お金をもらうことができる。
つまり国から冒険者ギルドに依頼が出て、それを俺たちが受けると言う形になっている。
国から前金でお金ももらったし、金貨500枚と言うのはかなりの大金だ。
忘れたり、盗まれたりしないように、下着と一緒に異空間収納に入れておかなければ。
下着と一緒にと言うのは冗談だけど。
でも入れておく場所は同じ。
まずは、北のほうのダイラス連邦に行ってみなければいけない。
北は、これからもっと寒くなるから雪も降るかもわからないから早く行かなければいけないし、最近、なんだか色々な意味で騒がしいみたいだ。
そこから宰相様から調査することを言われたから。
パーティーメンバー4人で国を回っていくわけだけど、基本的には馬車で動くんだけど、馬車でも冒険者が使っているような馬車を使う。
つまり、幌付き馬車だ。
幌付き馬車は、乗り心地悪いので、心配だ。
時間がなかったので改造ができなかったんだけど、クッションを多めに買ってきた。
大きなクッションや小さいクッションをいっぱい買ってきて、異空間収納に入れている。
あとは人数分、毛布を購入したり、寝る時に下に引く布団を買った。
多めに買っていても、異空間収納に入れるから邪魔にはならない。
足りなくなるよりはいいと思うから。
俺が寝る時にでも、宿に泊まってているときはいいと思うが、野宿しなければいけない時もあるので、用意をしておかないと。
鍋やヤカンやフライパンや調味料なども
そして野菜や肉なども調達して屋敷に届けてもらっていたから。
何もかも用意ができたので、次の朝、俺たちは早くに屋敷を出発した。
早めの朝食をとって。
そして何故か?、朝からお風呂に入って。
朝早くの集合場所は、馬車が置いてある納屋にしたが、もうそこには全員が揃っていた。
「じゃあ、出発するよ」と俺が言うと馬車が動き出した。
今の馬車の御者は俺がしている。
だいぶ慣れてきたから交代でするけど、なぜだか自然と御者台に座って手綱を持ってしまった。
全員が乗ったことを確認して、馬車を走らせていく。
街を抜けて、王都の門に到着したので、全員ギルドカードを兵士見せて通過する。
しばらくは道があるだけで平坦な道を馬車は、ゆっくりと歩いていく。
振り返っても、まだ、お城が見えるので、さらに馬車を進めていく。
朝早いから、何もなく暇すぎて、あくびが出てきた。
朝早く出てきたので、ずいぶん距離を稼いだような気がするが、今回の旅は、まだまだ遠い。
旅は長いけど、お昼になったので、屋敷でもらってきたパンを食べることにする。
パンはパンでも、サンドイッチを作ってもらった。
しかも中には野菜と肉が挟んである。
そうして、もう1種類は、パンにソーセージが挟んである。
女性陣は、サンドイッチを食べているみたいだけど、俺はパンにソーセージが挟んでいるのを食べている。
ソーセージの周辺にはピリ辛の、からしがつけてあるから、俺はこっちの方が好きだ。
馬車に揺られながら舌を噛まないようにして、食事をする。
街道には多くの人が歩いていたり、馬車も行き交うのが多い。
いろいろな荷物を積んだ馬車が行き交っている。
馬車の小隊なんかも多いみたいだ。
時々、大人数が乗っている馬車とすれ違う。
街頭の人通りが多い所では、魔物も出にくいし、盗賊も出ないと思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます