第107話 飛行魔法

飛行魔法を習得したので、何度も郊外に行って実際に飛んでみて慣れる練習をする。

乱気流もあるし、突風が吹くこともあるので、対処が出来るように。

嵐でも対応できないと。

気流が荒れた時も対処ができるようにしておかなければ。


どんな時でも、対処ができるようにしておかなければ、雨だって。



特に飛行魔法は落ちたら危ないので、練習を積み重ねたわけだけど、失敗したことがあったんだけど、下に落ちようとしていたときに、転移魔法が使えた。


だから、もし仮に飛行途中に墜落したとしても、転移魔法で安全に着地ができることがわかった。


飛行魔法で飛行中に墜落しても大丈夫だということがわかったので、今日はアリシアを連れてきている。


アリシアと2人でもっと高く飛ぶために。


「今日は高く飛んでみるけど、高いところは大丈夫?」とアリシアに聞いてみると、「そんなに高いところに登ったことがないのでわからない」と言われた。


当然だけど、俺たちが住んでいる街で、山以外で、一番高い建物は、王城のお姫様の部屋だから。

「じゃぁ飛ぶよ」

俺はアリシアに手を差し出す。

「うん」


アリシアは俺の手を握ってくれる。

まず俺が宙に浮いて見て、アリシアにも同調の魔法をかけてアリシアも浮かす。


この時に透明化の魔法を使った。

手をつないでいるお互いは見えている。

そして徐々に上空へ上がっていく。

「うゎ、どんどん地面が小さくなっていく」

「怖くない、大丈夫?」と俺が言うと、大丈夫みたいだよとアリシアが言った。


ずいぶん高いところに来たので雲を抜けた。


「酸素が薄いから少し息が苦しくなるよ」


「わかった」とアリシアが返してくれた。

俺たちは雲の上まで来て水平飛行に移った。


雲の上を飛びながら、少し息苦しさがあるが、雲の絨毯を飛んでいるような感じの気持ちをさがあった。


あまり長く飛んでいると自分の居場所がわからなくなるので、雲の下に降りた。


雲の下に降りると、先程、いた地点から比べると、かなり飛んだようだ。

もといた地点に戻りながら、徐々に降下していく。


もちろん透明化の魔法を用いているので人に見つかることもない。

時々、数台の馬車や、数人の人が歩いているのが見えた。



俺たちは空を飛ぶ飛行魔法を楽しんだ後、瞬間移動で俺の部屋に帰った。


そして、しばらくアリシアと、飛んだことを話しながら、紅茶をしていた。


夕食を食べた後、まだ寝るのが早いと思い、地下2階に戻った。


今度はちゃんと歩いて地下2階まで行った。


鍵を開けて中に入ると暗いので、いつも置いてあるランプの場所を探してランプに火をつける。


飛行魔法を見つけた魔法書を開いてみると、さらにパラパラとめくってみると、雷魔法というのが書いてあった。


魔法書を読んでいくと、相手を痺れさせたりすることができるみたいだ。


雷魔法を強くすると、雷に本当に打たれたみたいに炎に包まれる場合もあるみたいだ。


さらに俺は雷魔法を習得するために魔法書を読み進めていって、読み終えると雷魔法実践してみる。


雷魔法は、雷を発する部分と、到達する部分の両方があって初めて使える魔法らしい。

つまり普通は発する部分と言うのは自分であり、到達する部分というのが相手だ。


雷を発するところから発射された雷は、到達する部分の相手に到着すると爆発的な威力を発する。


雷の威力が弱いものを使えば、相手をシビレせるだけで済む。


中程度の威力のものを使えば、火傷をさせることができる。


威力が高いものを使えば、相手を死に至らしめることができる。


つまり雷でも強弱があると言うことだ。


使い方によっては、雷魔法はすごく有効だと思う。



あとは範囲を指定することができる。


狭い範囲でも有効しかできないみたいだ。

広い範囲でもある程度の場合、複数、使えばいいだけらしい。



Aと言うところから、Bの場所へ雷を放つ

そうするとBの場所で、軽ければ、しびれたり、発火が起きて燃え上がる。


でもこれは、以前やった猫で実験するとかわいそうだし、魔物に使ってみようかなと思う。


もちろん使うのは、痺れさせるだけだから。

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