第100話 攻め込む帝国 2

攻め込もうとしている帝国の弾薬と食料を俺は奪った。

そして後方支援から馬車で駆けつけようとしていた物資と弾薬も奪った。


しかも一度、奪ってしまうば、弾薬や物資と言うのは、そんなに簡単に調達はできないと思う。


さぁ、どうする王様!


30,000人がいる近くに戻ってきた俺は、大きな木の上に登って監視をしている。


このまま引き返してくれればいいんだけど、でも、また同じことが繰り返されるから、やはり精神魔法を使わなければいけないと思う。


そんなに簡単に引き下がってくれるような相手であればいいんだけど、多分、戦争好きな王様だと思われるから。


しかし、これだけ大規模な戦争を仕掛けてくると言う事は、すごい税金をとっているんだろうなと思う。

戦争をするには、お金がかかる、物資の購入などなど、いろいろかかるから。


帝国の国民は、よく我慢しているなと思う。

戦争好きの王様は、戦場まで女性を、はべらせているんだから。

何しに来ているんだか?

こんなところまで女性を連れてきて。


こんな王様だったら、俺だったら、やってられないだろうなぁ!

一番、家来になりたくない王様だ。


食料と弾薬がなくなったので、急遽、馬が帝都まで走っていった。

多分、いろいろな理由をつけて国民から絞り上げるんだろうな。


でも、そんな帝国が、国民から食料を絞り出そうとしても、弾薬は出てこないと思うんだけど。


あとから食料や弾薬を持ってきている馬車も自分が襲ったので持っていないと思うけど、まだ到着していない。


しばらくすると、本隊が引き返し始めた。


しかし、これで終わったら、また同じことが繰り返されるので、俺は帝都に、侵入しようと思う。


ここで、アリシアの顔を見たいなと思ったけど我慢した。

アリシアの笑顔を思い出して、頑張ることにした。


いや、待てよ。


多分、王様は馬じゃなくて、馬車で帝都で帰ると思う、なので、わざわざ行く必要はない、途中で王様に、お相手、願おうと思った。


30,000人が帰っていくためには、すごい時間もかかるし、数日かかってしまう。


先頭の奴が帝都についても、後方は、まだ到着していないだろう。


多分、真ん中くらいに王様が乗った馬車がいるだろうから、夜に透明化魔法を使ってお邪魔しよう。


夜になって暗くなってきた


夜になって全員がお腹がすいた状態で寝込んでいるときに、俺は大きなテントの中に入っていった。


俺の体を見えないように透明化の魔法を使って、テントの布をめくって人に見られないように布の隙間から入った。

テントは結構、隙間ができるんだよね。


テントの前には警備兵はいたけど、、テントと離れて立ってる。

普通はテントの前が基本だと思うんだが、この兵士は、どうして距離を置いているのか、疑問だと思う、しかし、その答えはすぐにでることになる。


透明化になっているので兵士の後ろから回り込んだ。


テントの中に入ると王様はベッドに寝ていた、こんなところまでベッドを持ってきているんだと思った。


ベッドで寝ている王様はどうしてか裸だ。

しかし裸の王様の横に、裸の女性が2人、寝ている。


何をしていたんだか?

自分の身の危険意識が働いていないのか。


食料を取られたというのに。

こんな奴が王様だなんて信じられない。


なんてことを考えながら俺は精神魔法を使った。

何回も練習したので、王様の意識の活力を低下させて、廃人のようにした。


殺されるよりはいいだろう! 少しは?

今から多くの人を殺しに行こうとしているわけだし。


多分、これで王様は、引退したような生活になるだろう。

と考えて俺は透明化魔法を維持したまま、もといた場所に瞬間転移してきた


テントを守っていた兵士が少し距離を置いていたのは、王様が裸で何かをしていたからなんだ。


何をしていたかは想像したが、言えない。

それが逆によかったりして、想像が広がるから。


翌朝、部隊全体が、帝国に空腹で戻り始めた。


一応まだ全部の兵士が帝国に戻っていくかと言う事はわからないが、多分、大丈夫だろうと思う。

しかし兵崩れが、近くの村を襲わないようにも、見張らなければいけない。


だから時々あっちやら、こっちやらに転移して、また木の上から確認しながら、はぐれ兵士を探している。


村や女性を襲うようなやつは王様と同じ扱いにした。

こういうやつは容赦はしない。


もしアリシアの身に起きたらと考えると、ぞっとする!


女性が襲われることへの家族の苦しみを知らない

女性の恐怖心をわかっていない。

こういう奴らには、お構いなしだ

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