第16話 村に到着

俺たちは、俺の出した水魔法で顔を洗い、食事をして身支度を整えた。


そして村まで数キロに迫っていた。


歩を進めていくと、もう、村が見えてくる。


ソフィアが指さしながら「村が見えてきたわ」


「あれが、依頼の村ね」とイザベラ


村の門の横には、二人、人が立っているのが見える。


その門に近づくと、剣を向けられ「なんの用だ?」と言われたが、依頼を受けてきた冒険者だと言うことと、証明として依頼書を見せる。


その依頼書を見た門番らしき人は、「ついてこい、村長の会ってもらう」と


俺たちは男性のあとを歩きながら、キョロキョロしているが、村の被害はないみたい。


でも、村人たちの姿はない、朝早いせいもあると思うが、基本、畑仕事は朝が早い時の方が多い。


村長の家にたどり着いて、ドアをノックする。


「なんじゃ?」


「村長、ギルドに依頼した冒険者がきました」


「おお、そうか」と言ってドアを開ける村長。


開けた途端、嫌な顔………


「この者たちか?」


「はい、そうです、では、私は………」と言って、戻っていった。


村長は、不愛想に「中に入れ」と言って招き入れはしたが、舌打ちをしているのを聞いた。


「お前たち4人が、依頼を受けたの?」


「はい、そうですけど」


「女性と子供ばかりだな。まぁ、来てしまったものは仕方ない」と村長


ソフィアが「依頼の詳細を説明してもらえますか?」


村長の家の女性がテーブルの上にコップが置いていく。


ソフィアがイスに座り、俺たちは、その後ろに置かれた椅子に座る。」


「実はな、畑がゴブリンに襲われてな、それを退治して欲しいんだが、お前らで大丈夫か?」


「どれくらいの数ですか?」とソフィア


「夜にばかり、数体の時もあれば、かなりの数が出るときもある。ギルドに依頼した時は、まだ数体だった」


「増えているんですね」


「ああ、そうだ。だからお前たちでは無理だ」


「………せっかく、ここまで時間かけてきましたので、受けさせてください」


「無理じゃと言っておろう」


「いいえ、依頼達成しないと実績が悪くなりますので」


「それで、お前らが死んだも、村には責任はないぞ」


「ええ、それは、わかっています。ではいいですね」


「………勝手にしろ。ただし、ゴブリンが出るのは、夜だぞ」


「ええ、その前に、昼間のうちに確認してきます。場所を案内してください」


「ああ、わかった」と言って、先ほどの門番を呼んだ。


「こいつらを、あの畑まで案内してやれ」


「はい、わかりました」と言って、こっちだと言いながら、歩き出す。


俺は村の周辺を検索してみたが、今はゴブリンはいない。


テクテクと歩きながら、村の門を通り過ぎて、裏手の回っていく。


あたり一面が耕されている畑に出てくるが、結構な農作物が食い荒らされている。


「ここが、そうだ」


「あっはい、わかりました、しばらく、ここで見ていきますから」


「わかった、戻ってきたら俺に言ってくれ」と言って去っていった。


「これは、ゴブリンの食い荒らしたあと?」とイザベラ


ソフィア「そうだろうね」


コリンが「もう、少し、一部に限ればいいのに………」


「一部でもダメだよ、村の人が一生懸命に育てているんだから」とソフィア


「そうだね、ごめん」


「さて、どうしようか?」


「ゴブリンの数が、問題だね」とイザベラ


「そうだね、左は村の塀があるから問題ないけど、後ろ、前、右からゴブリンがでてくることもあるね、そうすると囲まれる可能性だって」とソフィア


「ええ、そうね、やはり、問題は敵の数ね」


まず、塀のほうからゴブリンが現れることはないだろうけど………。


俺たちは、夜に動くために、今は休養をすることにした。


村の門を目指して戻ることに。


先ほどの人に声をかけてもらい、休める所に案内してもらう。


その休める所は村長の家だった。


俺たちは、村長の家に上がり込んで、一つの部屋を与えられた。


「ここで、時間まで休んでくれ」と村長。


そこで俺たちは作戦を考える。


俺たちは、しばらく仮眠を取ったあと、村長の家をあとにした。


もう、あたりは、薄暗い。


ゴブリンたちは夜遅くにでるらしい。


しかし、直前と言う訳にはいかず、まだ、時間はあるが待機することにした。


畑には、大きな木が一本と物置小屋がある。


俺とコリンが後方支援で、木の陰に隠れて、ソフィアとイザベラが小屋の中に隠れる。


時間との勝負なので、待つしかない。


木を背にして、まだ、時間になっていないので、待つことにしたが、気が付かれる恐れがあるので、喋る事もできない。


寝て待つわけにもいかず、暇を持て余す。


コリンも、暇そうに装備の点検をしている。


暇そうに周りを見ていると、なんだか、ざわざわしてきた。


検索魔法で確認すると、反応が現れた。


反応があらわれたので、横にいるコリンに肩を触って合図する。


しかし、コリンは疑問符。


なので、小さい声で指さしながらゴブリンが来たって言った。


すぐにコリンは反応して剣を構えて、様子を伺う。


しかし、「見えない………」としょんぼり


「本当にいるの?」と小さい声で俺を疑う。


「もうすぐ………あっ、あっちあっち」と指さす。


コリンが顔を戻すころには、ゴブリンが森から出てきた。


ギルドの依頼でも、ゴブリンは数体と言う依頼だったが、出てきたゴブリンは11体。


しかも、全員がこん棒を持ってきている。


俺が検索魔法で確認してみると、ソフィアとイザベラたちも倉庫の中で隙間から見ていて気が付いた。


今まで前衛のイザベラとソフィアの能力を見ていないが、どれくらいの剣技があるんだろう。


ゴブリンどもが顔を上に向けて鼻をひくひくさせて臭いをかぎだした。


いつもの畑とは違う臭いを嗅ぎ取ったのか?


俺たちにの位置は、ゴブリンどもの風下。


なので、臭いがする事はないと思うが、それでも臭うが知られる可能性もないとは言えない。


ゴブリンどもは、数匹は、未だに鼻をひくひくさせて、臭いを嗅いでる。


やはり、俺たちにはわからない臭いがしているんだろう。


しかし、イザベラとソフィアは、まだ小屋から出ようとしない。


俺は、どうする?


でも、あまりに派手に動いてしまうと、俺の能力が色々ばれてしまう。


出来るだけ知られることなく、済ませたい、この三人とは、この依頼で終わりかも知れないから。


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お読みくださりありがとうございます。


ブックマーク、ハートマーク、星マーク、評価も、感想も、ほんとうにありがとうございます。


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また意味不明な文章があることもありますが、なにぶん素人が書いている文章です。お知らせくだされば、訂正しています。


クリスとアリシアの物語をお楽しみください。

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