前のエピソード――久しぶりの外出

コロナ感染での自宅療養で旦那が一番最初に職場復帰した。息子は症状はなくなっていたが、私の職場復帰に合わせて登園を再開させたのだが、仕事に行き始めた旦那がどうにも不機嫌だった。仕事で何かあってもほとんど言わない旦那だが、何かあると帰ってきたときの顔つきが違う。

その日も帰ってきた顔を見て不機嫌だなというのがはっきりわかった。息子もそれがわかって旦那に近づかず、突然「パパ嫌い」と言い出した。旦那もそれに「嫌いでいいもん」と返す始末。

お風呂に入って息子に話を聞くと「怒った顔をしてたから」とのこと。そりゃそうだと納得した。仕事が大変なのはわかるが、愚痴るならまだしもあからさまに八つ当たりのように不機嫌になられるとこっちはたまったものではない。大人なら空気を読んでそっとしておくが、3歳児にそんなことができるわけがなく、怒った顔をしているパパは嫌いと素直に口にだしたというわけだ。

一晩寝て気持ちを切り替えれればいいのだが、うちの旦那は数日引きずる。息子に話しかけることはなく、触れることもなく、私との会話も必要最低限。食器も分を洗い、洗濯も自分の分だけ勝手にやる。もう呆れ果ててものも言えない。やってくれるのはありがたいが、こっちのペースが崩れるのだ。そして子どもの世話が全て私にのし掛かる。息子は旦那の不機嫌を感じ取ってぐずりやすくなるしでもう私の体をふたつにわけたかった。

2日ほど息子に触れない話さないが続いたが、今日やっと息子が帰ってきた旦那に自分から話しかけた。そして、旦那もまだぎこちないもののそれに応えていた。結局息子が旦那の機嫌を感じ取って話しかけて解決。旦那のへたれ加減に呆れ果てる。それでも話を聞いてもらえて抱っこしてもらえて息子は嬉しそうだった。

旦那にはどうしてパパ嫌いと言われるのか、嫌いでいいもんと投げ捨てずに考えてほしい。でないともっと成長したときに息子に捨てられるのは旦那になるだろう。