第414話 おにぎり完成!

色々あったけど、おにぎり完成です!


「できちゃ~!」

バンザーイ!

『上出来だな』

「あいっ!」

みんなのおかげだね!おいちゃんもニッて笑ってます。


『やったね~』

ぴゅいきゅい!『『すっごくかわいい!』』

『『美味しそう~』』

『『『たべるのもったいない~』』』

みゃあ『ココロにも作って欲しいにゃ!』

『姫も欲しいのだ!』

きゅるるん『『『ジーニさま』』』

きゅるるん『『『『ないちゃうね!』』』』

「えへ~?」

そうかな?そうかな?


こそこそ

『すでに泣いておるんじゃないかの?』

『泣いておるじゃろのぉ』

きゅるる『号泣』

『シア様たち、大丈夫ですかしら?』

『満身創痍かもにゃ』

じいじたちのコソコソ話は…



〖ザーヤ~あああ〗

あああああっ ピシャーンッ

〖もう!大人しくしていてください!お母様!いたたたた〗

〖魔神!私たちを雷で焼くつもりですか!〗

『あ~ん、お肌と髪がボロボロ~。レンゲ、アカシア、ロイヤルゼリーちょうだぁい』

『結葉様、無理、言わない』

『ソウデス。ワタシタチガイマ、チカヅケルワケ、ナイデス』

『巻き添えは』

『ゴメンデス』

『え~?けちぃ』

そういう問題じゃないが、じぃじたちの予想は当たっていた。



『それじゃ、こっちは神棚に供えて、ほらみんなで』

おいちゃんが、お重と、他にも今まで作ったお菓子とかも神棚に上げてくれたので


ぱんぱんっ

「いりゅしゃま、ばーとしゃん、おばあちゃん、あちょ、ちりゃないちとみょ、なかよくたべちぇね」

『一生懸命作ったよ~』

ぴゅいきゅい『『かわいいでしょ~』』

『『きっと美味しいよ!』』

『『『またつくってあげる~』』』

きゅるるん『『『『『『『まっててね~』』』』』』』

みんなでお祈りしたら


サーッ


と、光が!

みゃ?『光ったにゃ!』

『ごちそうが消えたのだ!』

あっほんとだ!


〖ありがとう。大切にいただくよ〗

『次もお待ちしてますね』

す~っ

って、消えてく光の中から声がしました。


「あ~いりゅしゃまだ~」

『バートさんの声もしたよ~』

ぴゅいきゅい『『ほんとだ~』』

『無事に天界に届けられたみたいだな』

ほっとおいちゃんが息をついてます。


『『バートさん待ってるって』』

『『『バートさん、くいしんぼだから~』』』

きゅるるん『『『ごはんのために』』』

きゅるるん『『『『まほうつかいまくってたね』』』』

「しょっか~」

レンゲとアカシアが教えてくれてたね。転移と氷魔法使ってるって。


こそこそ

『なかよく、できるのかのぉ?』

『無理でないかの』

きゅるる『争奪戦』

『凛さんもいらっしゃるんですよね?』

『壮絶な戦いが起こりそうにゃ』

じぃじたちの心配は⋯



『それは私のよ!』

〖いいや!俺様のだ!〗

〖凛さん!沢山あるんだから落ち着いて!武神も!風圧でお弁当飛んじゃうからやめて!〗

『さすがだな。美味いな』

『当たり前じゃないですか。料理長、さっさと腕を磨いてください』

〖ああっ!料理長にバート!ずるいずるい!助けてよ!あーっ僕の分まで食べないで!〗

心配はまたもや、的中していた。



『それじゃ、サーヤ、ジーニ様にお弁当渡しに行こうか』

「あいっ!」

『皆さんがたくさん作ってくれたので、おにぎりパーティーですね』

『おかずもありますよ。たくさん食べてくださいね』

山桜桃ちゃんと春陽くんが、運びながらにっこりです。

「あ~い」


『おいちゃん、この海苔ってほんとに美味しいの~?』

「う?」

今更ですね?ハク

ぴゅいきゅい『『まっくろ?』』

『でも、お日様に透かすと』

『緑だったよ~』

そりゃ、海藻⋯じゃないや、水草だもんね。


『まあまあ。食べてみたらわかるから。な?サーヤ』

「あいっ!はやく、にょりべんっ!よりゅ、だんだんちゅくって~、くりゅくりゅちて~、おふちょん、いりぇちょくにょ」じゅるり

『あ~、それは、ますます醤油作らないとな~』

「あいっ!たのちみ」じゅるり


『うわぁ~』

『サーヤのおくち~』

『きらきらだね~』

みゃあ『おいちゃん、しょーゆ?はやくつくってにゃ』

『作るのだー!』

きゅるるん『『『『『『『つくるのだー!』』』』』』』


ありゃ?みんなが醤油を求めはじめたぞ?しめしめ。

『お、おう?そうだな』


話しながら歩いてたら、到着です。

「うにゅ?」

なんだろ~?

「みんにゃ、おちゅかりぇ?」

シア様、エル様、珍しく結葉様までぐったりしてます。お椅子にでろんとそっくり返ったり、机にぐた~ってつっぷしたり、結葉様に至ってはアルとアウルをベッドにして寝てます。

ジーニ様だけ、元気?


おばあちゃんとみあちゃんは

『どうだ!火龍!』

『なんの!水龍!』

隅っこで頭の上に魔法で絵?を書いてました。

『あれを絵で済ますのはどうかと思うけどな』

そうなの?


こそこそ

『やっぱりのぉ』

『大変だったようだの』

きゅるる『予感的中』

『あのお母様がぐったりしてますわ』

『壮絶さがうかがえるにゃ』

じぃじたち?何か知ってるの?



おいちゃんが構わず、せつめいをはじめます。


『今日は、さっきみんなで作った焼き海苔を使った、おにぎりだな。色んな具を入れたけど、まずは具が入ってない塩むすびで、海苔を知ってくれ』

「おいちいよ♪」

『ほら、サーヤ。ジーニ様に渡すんだろ?』

「あいっ!」ビシッ


「よいちょよいちょ」

ジーニ様にお届けですっ!お弁当箱持って、とてとて


『あ~ハラハラする歩き方だな』

おいちゃんが、後ろでなんか言ってます。

『よたよたしてるな』

『だめよ。本人はすたすた歩いてるつもりなんだから』

フゥとクゥもなんか言ってます。

『あと少しですわ』

『気をつけてにゃ』

なんかみんなが心配そうに見てます。


「あいっ!じーにしゃま、たべちぇ!」

ふ~無事に到着です。

〖⋯⋯〗

あれ?静か?ジーニ様のお顔を見ると

「ふあ?」

〖ありがど~サーヤ~〗だばだば

「ふぇぇ?」

泣いてる!?だはだば? そして、「くえっ」

〖あ~ん、サーヤ~っ〗むぎゅう

がばっと抱きつかれました!お弁当が~



こそこそ

『やっぱりだのぉ』

『そうだの』

きゅるる『裏切らない号泣』

『ほんとですわね』

『早く受け取るにゃよ』



『ジーニ様、はやく受け取ってやってくれ!せっかく作ったんだからっ』

〖はっ!そ、そうね、ごめんなさい。嬉しすぎて。ありがとう、サーヤ〗

「ふにゅ~」

良かった。やっと受け取ってもらえたよ。


「あけてみちぇ」

〖そ、そうね。楽しみだわ〗

ガタガタ。椅子に座って、パカっとフタを開けるジーニ様。

ドキドキです!


〖まあ!!かわいい!!〗

そうでしょうそうでしょう?


〖まあ!ほんとにかわいいですね〗

〖そうですね。サーヤ、すごいですね。よく出来ました〗

「えへ~?」

覗き込んできたシア様たちも褒めてくれます。お疲れみたいだったけど、もう大丈夫?


「じーにしゃま、かわいしょだっちゃかりゃ~、おばあちゃんが、ごめしゃい?げんき、なりゅ?」

もじもじ


〖あ~ん!ありがとう!サーヤ!元気でたわ!お花のお弁当なんて!可愛くて食べられないわ~どうしようかしら?〗

むぎゅう~

「くえっ」

またまたひょいっと早業で抱きしめられました。むぎゅう攻撃です!ジーニ様のお胸は凶器!


〖あ~ん、ありがとう!そうよ!サーヤから貰ったものだけをいれる特別室を作ればいいんだわ!このインベントリなら、時間停止してるから、永遠にこのままよ!〗

むぎゅう~ううう!とっとくより食べて~!それより、はなして~

「ぐ、ぐえ」

なかみでちゃう~


〖きゃーっお母様!サーヤを離してください!〗

〖魔神!サーヤを潰す気ですか!〗

「ふ、ふぎゅ」

た、たしゅけて⋯

〖あ~ん、サーヤ~〗

むぎゅうううう

だ、だから⋯シュポンッ

「ふ、ふ~うぅ」

ぜーはーぜーはー、助かった?


『大丈夫ぅ?サーヤ。まったくもう、ダメでしょう~?ジーニ様』

「ふぉ~あいがちょ」

また結葉様が助けてくれました。


〖あ~ん、サーヤ返して~〗

『だーめ。ほら、サーヤがせっかくがんばったのよぉ。食べないなら私が食べちゃうわよぉ』

〖だ、ダメよ!私のよ!〗

あせるジーニ様。お弁当箱に抱きついてます。


『じゃあ、食べなさい!ねぇ?サーヤ?』

「あい。たべちぇ?」

頑張ったんだよ。


〖ううう。分かったわぁ。あ~ん、くずしたくないわぁ〗


そんなこと言わないで~

「あにょね~?きいろ、ちゃいろ?おおかっちゃかりゃ、たんぽぽみちゃい、なりゃべちゃにょ」


塩むすびに、からあげ、焼き肉、ハンバーグ、みんなおいちゃんが小さく切って、マヨネーズとか和えたりもしてくれました。あ、とうもろこしはサーヤが混ぜ混ぜしたよ。

あと、とうもろこしと、枝豆と、さつまいもの炊き込みご飯おにぎりもあるし、卵焼きとかも入ってるよ。


〖じゃあ、サーヤが混ぜてくれたとうもろこしのおにぎりから頂くわね〗ぱくっ


どうどう?おいしい?全部一口サイズです。ドキドキ。


〖ん~んん!とってもおいしいわ!ありがとうサーヤ〗

「あいっ!」

よかった~


『よかったね~サーヤ』

ぴゅいきゅい『『サーヤね~たいへんだったんだよ~』』

『『お肉入らないって』』

『『『ないちゃったんだから~』』』

みゃあ『ジーニさま、のこしちゃだめにゃ!』

『ちゃんと食べるのだー』

きゅるるん『『『『『『『たべるのだー』』』』』』』

見守ってくれてたハクたちが、口々にジーニ様に食べてって言ってくれてます。


〖そうね。みんなもありがとう。さ、みんなも食べましょう〗

「あ~いっ」

『『『『『『は~い』』』』』』

おにぎりパーティーだね!


こそこそ

『やっぱりだったのぉ』

『そうだの』

きゅるる『結葉様が大活躍』

『ほんとに、サーヤちゃんに関してだけはお母様、ちゃんとしますわよね』

『今までの行いからはかんがえられないにゃ~』


『あらぁ、ひどいわねぇ。私だってやる時はやるんだから~』


『『なんとっ』』

きゅるる『いつの間に』

『あ、あら、お母様』

『お、お疲れ様にゃ』


『うふふ。いつまでもコソコソしてたら、あなたたちの分、食べちゃうわよぉ?』


『『す、すまんの(ぉ)』』

きゅるる『それはだめ』

『いただきますですわ!』

『いただきますにゃ!』


結葉様には誰も勝てない。ということかな?


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

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