第384話 また例の⋯

サーヤとおばあちゃんの感動の再会?と、姫ちゃんのヤラカシにより動けるようになった編みぐるみストラップのうさちゃんも仲間入り。

ちびっ子たちの自己紹介も終わりました。


でも、何か忘れてるような?


『さあ!じゃあ、サーヤ。お願いね♪』


おばあちゃんが、すごいニッコリ(な、気がします)

「うにゅ?」

なにを?お願い?


『やぁね~、名前よ!な・ま・え♪』

な・ま・え♪って、おでこをつんつんつんって突っつかれました。


「ほえ~?」

お名前?だれの?


『んもう!おばあちゃんと、うさちゃんのに決まってるでしょう?やぁね~』

ぼふって、肩に手を置かれました。


「ふあ~?」

な、なまえ?また~?ふら~

『おっと、あぶねえな!』ぽすっ

後ろに倒れそうになったサーヤをおいちゃんが支えてくれました。

「あいがちょ」

『おう』

ついでに起こしてくれました。


『あっ!かわいいのじゃないと嫌よ?この子もね?』

『⋯⋯』こくこく

いつの間にかおばあちゃんの肩にいるうさちゃんも、こくこくしてます。


「ふえ~?」

『がんばれ、サーヤ』ぽん

おいちゃん、副音声であきらめろって聞こえたよ。

『⋯』ぽんぽん

そ、そんな、かわいいお名前?二人とも?えっとえっと

「く、くまみちょ、うさみ⋯」

じゃ、ダメですか?


『ぶっ』

〖〖〖ぶふっ〗〗〗

『すごいわぁ。予言的中ねぇ。おばあちゃん』

吹き出すおいちゃんと神様たち。感心している結葉様。予言ってなんですか?


『サーヤ~?かわいい名前って言ったでしょお?』

ニコニコ笑ってる(気がする)のに、ゴゴゴゴゴって音がする気がします。

「ふえぇ?じゃ、じゃあ、く、くまこちょ、うさこ⋯」

女の子だから?


『ぶはっ』

〖〖〖ぐふっ〗〗〗

『あらぁ。ほんとにすごいわねぇ。おばあちゃんの予言』

きゅるる『正体明かして正解』

『ほんとですわね~』

『さすがにゃ』

みなさん言いたい放題ですね。だから、予言ってなんですか?


『サーヤ~ぁ?かわいい名前よぉ?熊とうさぎから離れなさい?ね?』

にこにこと、ごごごごに、ピキピキが入った気がするよおぉ

「あ、あい」

こわこわこわっ


『まあまあ、祖母殿、ひとまずその辺にしませんかのぉ』

『そうだの。まだ朝ごはんも食べていないしの』

『サーヤも朝ごはんを食べんと頭が働かんだろうしのぉ』

『サーヤも朝ごはんを楽しみにしとるしの』

「⋯っ」こくこくうるうる

じぃじ!亀じぃ!ううううっ天使っ!


『あら、あらあらまあまあ、そうね。私としたことが、おほほほほ』

おばあちゃん⋯


〖くすくす。そうねぇ。それに〗

そ、それに?ジーニ様なんですか?

〖ドワーフさんたちもいるのよ?〗

「ほえ?」

ど、ドワーフさんも?

〖そうよ。よろしくね?サーヤ♪〗


「ふ、ふぎゃあああああ」

また、お名前、たくさん~


『あらあらまあまあ。大変ね。サーヤ♪』

おばあちゃん、ひどい


『あ~悪いなぁ』

『なんか、こころぐるしいけどねぇ』

『よろしく頼むわ』

『ごめんね、さーやちゃん』

『『⋯⋯』』

大工さん夫婦、無言で祈らないでください。


〖うふふ。久々にへんてこ踊りがみられそうね。撮影しがいがあるわね♪〗

『鬼ねぇ。ジーニ様ったらぁ』くすくす

〖お母様、お顔が悪いですわよ?〗

〖あ?シア、なんですって?〗ギロリっ

『いや~ん。それじゃ本物の鬼よぉ』

〖結葉?〗

〖シア、間違ってますよ、悪い顔です〗

〖あら?間違えましたか?〗

『あながち間違えじゃないよおなぁ?』

〖結葉?〗ギロッ

『どうしたの~?』

結葉様、勇者⋯



『お腹減ったね~』

ぴゅいきゅい『『ごはん♪ごはん♪』』

『おいちゃん』

『ごはん!』

『『『たべよ~』』』

みゃ~『ごはんにゃんだろにゃ?』

きゅるる~ん『『『『『『『たのしみ~♪』』』』』』』

ちびっこたちも勇者⋯


『お、おう。飯にするか!』

「あ、あい」

た、助かった⋯

朝ごはんは何かな?


『あらあらまあまあ、仕方ないわね~食べたらお願いね』

「あ、あい⋯ありぇ?」

おばあちゃんって?

『ん?サーヤどうした?行かないのか?』

『あらあらまあまあ?どうしたの?』

どうしたというか?


「おばあちゃん、ごはん、たべりぇりゅ?」


『あっ!』

『あらあらまあまあ?』

だって、おばあちゃん、編みぐるみ⋯


しーん


『⋯無理じゃないか?』

「やっぱち?」

そうだよね?編みぐるみだもんね?

『え~?ジーニ様、どうにかして?見てるだけなんて嫌~』

おばあちゃんが、ジーニ様に泣きつきました。


〖えええ?いくらなんでも無理でしょ!?〗

さすがのジーニ様もびっくりです。

『え~?そんな事言わないでぇ。お願~い』

〖いやいや、無理でしょ!?あきらめて!?〗

『そんな~ぁ。ジーニ様ぁ』

〖いやいやいやいや〗

あ~おばあちゃんが、ジーニ様にしがみついてる~


『ジーニ様ったら、名付けのことで面白がったりするからぁ』

〖お母様にバチがあたりましたね〗

〖たまには良いのでは無いですか?いい薬かと。私ではこのての薬は作れませんからね〗ニヤリ

エル様、容赦ないね


『ジーニ様~。お願い~』ゆさゆさ

〖無理ったら無理よ~~~〗


あ~あ。頑張ってジーニ様!


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

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