強襲空母「天鷹」に集う無頼の輩が太平洋を縦横無尽に暴れ回る一大叙事詩

かつて我が国日本が戦った太平洋戦争をベースに今日でいう艦載機をも搭載する強襲揚陸艦にあたる強襲空母「天鷹」ー仮想艦ーを登場させ、これに集う一癖も二癖もある艦長以下乗組員&その艦載機を操る乗組員、”無頼”のことばが似合う者たちが欧米列強相手に世界の海、西は大西洋、東は太平洋を舞台に暴れまわり巻き起こす騒動&活躍を描く仮想戦記。
日頃の傍若無人・荒唐無稽な行動とは裏腹に、内に秘める闘志と覚悟。かつて実際に戦場に立ち敵に向かった日本軍軍人誰もが持っていたもの。残るサクラも散る桜。いずれは靖国の地で・・・。後に遺るものたちに幸多かれと願い戦場に散っていった者たち・・・。そんな時を紡ぎつつ、新たな乗員、乗組員を迎えつつ厳しくなる戦況の中、西に東に戦場を駆け回る日々。
いずれは敵弾に倒れ、沈む日が来るだろう。そして終戦。
時がたち、戦没した日に母港とした港・桟橋が見える丘の上の慰霊碑の前に集う生き残った者たち。酒盛りをしつつ近況を語り合いつつ、愚痴る。「俺たちはこんな世の中を望んで戦ったのか?」と。戦後の混乱期を乗り越え、あるものは工場のおやじとして、あるものは企業の経営者として、高度経済成長を支え成し遂げ、それぞれの立場で、日本を世界の一流国家・経済先進国に押し上げていった者たち。沈みゆく陽を眺めながら、「詳しくは靖国での再会する日にするとして、いまは後身の者たちに偏屈おやじ!頑固おやじ!と言われながらも戦場に散っていった者たちの思いを代弁、思い出とともに伝え遺していくさ」と、つぶやき、戦傷をかばいながら、かつて”無頼””無法者”と言われ、今は歳をとり第一線を退いた白髪頭の者たちが慰霊碑の前を去っていく・・そんな最後で締めくくってほしいかなぁ。

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