第604話 種明かし

 セスは食い入るようにナイフを見る。


(この時期に神器を持ち出してくるとは……。神器と引き換えに、聖女様を寵姫として迎えるのを認めてほしいという事か? 確かに神器は欲しいが、聖女様を売るようで心苦しい。やはり、聖女様を王妃として迎えていただくのを優先すべきだろう。いや、そもそも、そこまでして寵姫として迎えねばならない理由でもあるのだろうか?)


 ナイフは欲しいが、それと引き換えにジュディスの件で譲るのは人身売買のようなもの。

 彼は引け目を覚えたため「交換条件があるのなら断ろう」と考える。

 また、ハンスも彼なりに理由を考えていた。


「陛下、レディ・ジュディスの件で口出しされるのは不愉快だと思われたのでしょうが、それも陛下を思っての事。リード王国の歴史で侯爵令嬢、それも長女が寵姫となった例がございません。ただ状況が変わっても寵姫として迎えるつもりなのかと確認をしたかっただけなのです。ですからナイフを折ったりするような真似はおやめくださいますようお願い申し上げます」


 ――ランカスター伯爵家が侯爵に陞爵された。


 その事を持ち出して、ハンスはアイザックの機嫌を直してもらおうとする。


 ――だが、アイザックの行動は彼らの考えが及ぶものではなかった。


 アイザックはナイフを受け取ると、神に祈り始める。


「どうかこの祈りが神のもとへ届きますように。これから私は自分の手をナイフで刺します。この者達が神の名のもとに私利私欲に塗れた背教者であれば、私の手を傷つけないでください」

「なっ、なんという事を!? お待ちください!」


 ――アイザックはナイフを右手に持ち、テーブルの上においた左手に差す。


 セスが止めようとしたが手遅れだった。

 慌ててアイザックの左手を見るが――血は流れていない。

 まったくの無傷だった。


「そ、そんな……、私は聖女様を……」


 ――神に選ばれた聖女を助けようとしていただけ。


 だというのに、神に背教者だと判断されてしまった。

 自分が正しいと思っていたものが誤りだったと知り、セスの精神は崩壊しそうになる。

 激しく動揺するセスに対し、ハンスは落ち着いていた。


「大司教猊下、よくご覧ください! あのナイフは変です」

「ナイフが変?」

「アイザック陛下の手を傷つけないだけなら奇跡が起きたで済むでしょう。ですが、テーブルにナイフが当たった音がしませんでした。どこかおかしさを感じます」


 ハンスもウェルロッド公爵家の血を引いている。

 それに自分の身を守るために修道士になったのだ。

 人並みの信仰心を持っているが、すべてが神の御業と信じるほどではなかった。

 そんな彼だからこそ、セスと違ってナイフの異常性に気づけた。

 ハンスの言葉で、セスの意識は徐々に現実へと戻ってくる。


「テーブルも無傷?」

「その通りです」


 アイザックはゆっくりとナイフを上げていく。

 ナイフの刃が柄の中から出てくるのがよく見えた。


「仕込みナイフのようなものと言えばわかりやすいでしょうか」

「仕込みナイフ!?」

「そうですよ。バネを使った子供向けのおもちゃですよ。まだ販売はしていませんし、するつもりはありませんがね」


 アイザックは、テーブルの上を滑らせるようにして、セスにナイフを渡した。

 彼は恐る恐るナイフを手に取る。

 一見すると普通のナイフだが、刃をテーブルに押し付けると、あっさりと刀身が柄の中に消えていく。

 これは奇跡などではない。

 ただのギミックによるものだ。


「バネはアイザック陛下がドワーフと交流再開する際に提示したものです。おそらく以前からこれを用意していたのでしょう……」


 ハンスが悲痛な声で、神器が偽りの物だったと語る。

 アイザックとドワーフの関係を考えれば、仕込みナイフの一種だと気づくべきだった。

 だが気づくのは難しかった。

 そんな事を考えられないくらいに、ジュディスの救出は劇的だったからだ。

 仕込みナイフを用意しているアイザックの用意周到さに、ハンスも感心や恐ろしさより呆れの感情を覚えていた。


「では……、ジュディス様は聖女ではないと?」


 だがセスは違う。

 彼は信じたくないものの、すがる気持ちでアイザックに確認する。


「さぁ、どうでしょう。普通の魔法とは違う力を持っていますからね。神に選ばれた人間ではあると思いますよ。少なくとも、ブランダー伯爵家の方々と比べれば聖女と呼べるのではないでしょうか?」


 アイザックの答えはあっさりとしたものだった。

 その答えをセスの脳は受け入れようとはしなかった。

 それはとても受け入れられるものではなかったからだ。

 ナイフを見つめながら黙り込むセスの代わりに、ハンスが口を開く。


「我々を騙したのですか?」

「騙すつもりはありませんでしたよ。ただレディ・ジュディスを救うため、結果的にそうなったというだけです。まぁ、聖火で焼かれたのはグラハムなので、悪人はグラハムというので変わらないのでは?」

「それはそうかもしれませんが……」


 アイザックは明言しなかった。

 ハンスのほうも、これ以上強く問い詰められない理由があった。

 彼らにとっても、この件は公表されては困るのだ。

 だから話を変えようとする。


「もし、この件が明るみに出たらどうされるのですか? 陛下もただでは済まないでしょう」


 ――奇跡を起こしたように見せて、民衆を騙した。


 それは民衆に不満を抱かせるだろう。

 場合によっては暴動が起きるかもしれない。

 アイザックといえども看過できないはずだ。

 だからハンスは「公表を盾に教会を脅す」といった行為をしてこないよう、先に手を打った。


 しかしながら、一週間という時間があったのだ。

 当然アイザックもその対応策を考えていないわけではない。

 彼らに言う事を聞かせるためにも、ここは叩きのめしておく必要があった。


「私はウェルロッド出身ですから。ウェルロッド公爵家の者が問題解決のために手段を選ばない事は、ハンス殿もよくご存知ですよね? 『あの時はレディ・ジュディスを救うためにやむを得ない状況だったので仕方なかった。大司教猊下が認めたので、本当に奇跡なのだと思っていた』と私は説明するだけです。あとは世間がどちらに責任があるかを判断してくれるでしょう」


 ――自分の出自を利用する事。


 リード王国の者なら、ウェルロッド公爵家の当たり年がどのような者かよく知っている。

 国家の安定のためならば汚い手も躊躇なく使うという印象を盾に、アイザックは堂々とした態度を見せていた。

 その「私利私欲によって行動しない」という態度が、セスとハンスを追い込む。


 そしてハンスも言われずとも、ウェルロッド公爵家の事をよくわかっていた。

 わかりすぎていたからこそ家を出たのだ。

 娘をエサにして反逆の種を摘む事に比べれば、人助けのために人を騙すなど優しいものだ。

 教会相手というのは問題ではあるが、それは教会内部の者だからそう思うだけかもしれない。


 さらに「セスが認めたから、そうだと思い込んだ」と説明するという。

 それでは「聖女と誤解させたのは大司教猊下の責任だ」や「教会が自分達の権威を高めるために状況を利用した」と思われかねない。

 一方的に教会側が責められる可能性が出てくる。


 なぜハンスがそのような心配をしているかというと、口にこそ出さないが「私は神に祈りを届けた事がある」とセスが周囲の者達に誇っていたからだ。

 あの奇跡を自分の手柄のように誇っていたため「あれが嘘でした」などとわかれば、アイザックよりもセスのほうが被害が大きいだろう。

 教会幹部の首が一新されかねないスキャンダルだ。

 ハンスとしても公表されるわけにはいかない事実だった。


 もっとも、これはセスやハンス向けのハッタリである。

 アイザックも宗教が絡んだ時の民衆の動きは予測できない以上、脅しに使う事しかできない。

 彼らに「こっちには強力な武器があるぞ」とアピールする必要があっただけで、まったく公表する気はなかった。

 むしろ、今の状況を利用するべきだと考えていた。

 お互いのために。


「私は影響が少ないですが、大司教猊下はどうでしょう? 最初は謙遜していたものの、周囲に『祈りを届けられた聖人』として崇められていくうちに、その気になっていったそうですね。もしも、あれが偽りの出来事だと知られたら――」

「おやめください!」


 セスがアイザックの言葉を遮る。

 そんな事は言われずとも想像できる。

 だから彼は聞きたくなかった。

 アイザックの口から聞かされると、もう終わりのような気がして。


「……陛下はなにを求めておられるのですか? 私になにをしろと言うのです? まさかレディ・ジュディスの事を口出しするなというだけではないのでしょう?」


 奇跡の裏側を明かしたのだ。

 当然、アイザックは口止め料を要求してくる。

 そう思ったセスが、一早くアイザックに屈した。

 彼の態度を見て、アイザックの表情が和らぐ。


「先ほど言った通り、私が誰と結婚するか、その相手をどう迎えるかについて口出しされるのは不愉快なのでやめていただきたい。私も教会と揉めたいとは思っていないので、良い関係を築いていきたいのですよ。だから今後も王家や政治に口出ししないと約束していただけるのであれば、このナイフが表舞台に出る事はないでしょう」


 これは「王家に口出しすればナイフを世間にバラす」という脅迫である。

 セスもうなずきたくはなかったが、教会の権威を守るため、自分の立場を守るためにもうなずかざるを得なかった。

 大人しく従った彼を見て、アイザックも満足気にうなずく。

 そして、脅すばかりでは反発を買うため、エサを目の前に吊り下げる事にする。


「それに教会と揉めたくないというのは本心ですよ。なにしろリード王国で広まっている教義は私としても歓迎するところですから。主にエルフやドワーフに関してですがね」


 国が違えば教義も違う。

 地方によっては、今でもエルフやドワーフを敵視して強く排除しようと教えている場所もあった。

 これは教会の代表が国ごとに分かれているという事情によるものだ。

 その点、リード王国はまだ緩いほうである。


「人と牛、人と豚といった組み合わせでは子供を作れません。ですが我らとエルフやドワーフの間であれば子供が作れます。これは容姿や寿命が違えども、神が同じ人間として作ったからでしょう。だから彼らを同じ人間だと受け入れる教義を広めていただきたいのです」

「……陛下の要求は、それだけでしょうか?」


 まだセスは懐疑的だった。

「政治に口出しするな」と「エルフやドワーフと仲良くできる下地作り」だけで済むとは思えない。

 なにしろ相手はウェルロッドであり、アイザックだ。

 もっとエグい要求を突きつけてくるものだと思い込んでいた。


「もちろん他にもあります」


(ほら、やっぱり)


 セスを破滅させる武器を持っているのだ。

 さすがにエルフやドワーフと仲良くする下地作りで満足してくれるはずがない。

 彼は「これから骨の髄まで搾り取られるのだ」と絶望する。

 だがアイザックは、そんな彼の考えを見透かしていた。


「これからファーティル地方のみならず、ロックウェル王国もリード王国の一地方となります。その場合、リード王国内の教会をまとめる人物が必要となるでしょう。それを大司教猊下にお願いしたい」

「……私にまとめ役を?」

「ええ、他に誰がいるというのですか? 大司教猊下は神に祈りを届け、聖女を助けた聖人なのですから」


 アイザックの言葉は「お前の正体はバラさない。その代わりに政治的に利用させろ」というものだった。

 表向きはジュディスを聖女として扱わない。

 しかし、教会内では聖女として崇める。

 公認こそしないものの、噂でジュディスが聖女だというのは広まるだろう。

 そして彼女を妻とするアイザックの声望も高まるはずだ。


 ――そしてその報酬は、意外にも他国の教会を預けるというものだった。


 あまりにも予想外の報酬に、セスの頭脳はすぐに言葉の意味を理解できなかった。

 アイザックの言葉の意味を理解した時、それがなにを意味するかもよく理解した。


「大きな組織ができれば、当然それにふさわしい立場の者が必要となります。私が大司教猊下を教皇に推しましょう。なにしろ、大司教猊下は神に声を届ける事ができた唯一の聖職者であり、この近辺で最大規模の宗教組織の代表者なのです。反対する者はいないでしょう。それだけではなく、周辺国の教会についても大司教猊下の下に加わるよう働きかけます。大司教猊下は、そう遠くないうちに教皇聖下と呼ばれるようになるでしょう」


 アイザックは「教会をまとめてくれるのなら、教皇へと推す」と言った。

 これは「エルフやドワーフなどの亜人は排除せよ」という過激派に教会を牛耳られたら困るというのもあるが、それ以上に「国王が教皇を推薦する」という前例を作っておきたかったからである。

 リード王国では大司教の手によって王冠を授けられ、王と認められる。

 逆に言えば、それは「教会を敵に回せば王として認められない」というものである。

 これはザックやその子供達に、すんなり王位を譲り渡せるようにするための一手でもあった。


「私が教皇に……」


 二百年前の種族間戦争以来、教会は各国の大司教がまとめるのみ。

 教皇が誕生するとなれば、二百年振りの出来事である。

 セスにも権力欲はある。

 欲がなければ大司教になどならなかっただろう。

 教会内部でも権力闘争はあるのだから。


「異種族間の友好関係を教会の教義として広める。それが陛下の望みでしょうか?」

「ええ、そうですよ」


 アイザックがエルフやドワーフとの友好関係を気にかけている事は周知の事実である。

 信仰は民衆に浸透しているため、教えを広めるのに最適である。


(政治に口出しするなというのは、教皇という地位を用意するからか。二人も王はいらない。だからこのナイフを見せてきたんだな。聖女様……、いや、ジュディス嬢の事は口実で、広がった版図のまとめ役を任せるという話をしたかったのかもしれないな)


 これだけ大きな話が絡んでくるのだ。

 セスもまさか「私生活に口出しするな」というのが、アイザックの本題だとは考えなかった。


「他にはなにか?」


 ただの事務的な確認ではあるが、セスはその一言をすぐ後悔する事になる。


「これからリード王国を取り巻く状況が大きく変わります。当然、これまで国境を接していなかった国との関係もどうなるかわかりません。その時に大司教猊下には相手を背教者として弾劾していただきたい。そうすれば我が軍の兵士の士気も変わってくるでしょう。あとは背教者征伐のために寄付金を集めて、国に納めていただけると助かります。聖戦のためにね」


 かつて財務省が「一度の臨時徴税でロックウェル王国だけではなく、ファーティル王国も攻める事ができる」という試算を出した。

 ファラガット共和国を攻めるまでに金銭や物資を蓄えておくものの、やはり余裕はあったほうがいい。

 だが臨時徴税を行えば、王家は平民の恨みを買う。

 だから教会への寄付・・・・・・という形で自主的に支払ってもらい、それを戦費として流用したいとアイザックは考えていた。


 このあからさまな金銭の要求にセスは黙り込む。

 普通ならば、この場で応えられる要求ではないからだ。

 しかし、今回は普通ではない。


 ――マジックナイフの存在で逆らえない。

 ――だが教皇という地位を約束された。


 この二つは大きい。

 だが「即答するのはみっともない」という考えが脳裏をよぎる。


「事務局長はどう思うか?」


 だからハンスに話を振った。

 彼は、アイザックの大叔父である。

 アイザックの意に添った答えを言うだろうと考えたからだ。


「……これは悪い話ではないでしょう」


 ハンスは、セスの望む答えを言った。

 しかし、彼の言葉はそれだけではない。


「ですが喉元にナイフを突きつけられているという事はお忘れなきように。その仕込みナイフが表沙汰になった場合、窮地に追い込まれるのは大司教猊下なのですから、切り捨てられないように気をつけねばならないという事を胸に刻んでおかねばなりません」


 ハンスはウェルロッドの人間である。

 だが同時に教会幹部でもある。

 ジュードのもとから逃げだした彼を匿ってくれたのだ。

 アイザックの前で危険ではあるが、セスに助言をする程度の恩義は残っていた。


「その心配は無用です。大司教猊下がご健在のほうが、こちらとしてもメリットがありますので。信者を糾合して王家に反乱を起こすなど明確な反抗をしない限りは教会を保護すると誓いましょう。これは公的な書類として発行してもかまいません」


 アイザックとしても利用できるものは利用したい。

 それに個人的な恨みもないので、積極的に使い捨てにする理由もない。

 この提案は噓偽りのないものだった。


 二人の話を聞いてもなおセスは悩む。

 そんな彼が決断をしたのは、ノーマンの表情を見たからだった。


(彼に驚いた様子はない。この話はすべて前もって彼に話していた。その上で騙す意図はないという事だろう。ならば、信じてもいいはずだ)


 ――ノーマンが屠畜場に連れて行かれる家畜を見るような目でセスを見ていなかったのが決め手となる。


 人間である以上、普通は表情を殺していても目に感情が出てしまう。

 ノーマンの目に憐憫の色があれば、セスも断ったかもしれない。

 だが彼の目は「こんなに大きな話を自分が聞いてしまっていいのだろうか?」と、状況についていけずに呆けている小物のようにしか見えなかった。

 それがセスの背中を押した。


「世界の秩序を取り戻すためならば、喜んでご協力させていただきます」

「ありがとうございます。乱れた教義を正してくださるお方の後押しができるのは、私としても本望です。心より感謝致します。こちらも誠意として、レディ・ジュディスの一件についてランカスター侯と一度話し合いの場を設けると約束致しましょう」


 アイザックは言葉通り感謝していた。


(ランカスター侯との話し合い。それがきっかけでいい案が浮かんだからな)


 この一件のおかげで、ランドルフが話してきた親族の一件を解決する手段が浮かんだ。

 父の代わりに軍を指揮する者を用意できるかもしれない。

 そうすれば父に留守を任せる事ができる。

 それはきっとアイザックにもいい結果になるだろう。


 セスにとって、本物の聖女かわからないジュディスの事などどうでもよくなっていた。

 それよりも自身が教皇となり、すべての聖職者を総べる存在になるというほうに興味を惹かれていた。

 二人は笑みを浮かべながら握手を交わす。

 ハンスは「本当にそれほどあっさり決めても大丈夫なのだろうか?」と不安になり、ノーマンは「まーた最初に脅して心を折ってから懐柔してる……。陛下は意外と説得のバリエーションが少ないのかな?」と呆れていた。

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