第451話 解散後

 卒業式が解散となると、場は騒然となる。

 まずはウィンザー侯爵家傘下の貴族が集まり、ウィンザー侯爵達に声をかける。

 内容は「本当に矛を収めるのか?」という確認だった。


 ――ジェイソンの行動が腹立たしく「本当に諦めてしまうのか?」という悔しさを感じている者。

 ――内乱が起きなければ、それに越した事はないと「本当に諦めてくれるのだろうか?」と確認する者。


 割合は半々といったところだった。

 彼らにウィンザー侯は「基本的には先ほど言った通りだ。詳細はこれから詰める」と答えて、矛を収める方向ではあるものの、今後の話し合いではどうなるかわからない事を匂わせていた。


 ウィルメンテ侯爵の周囲にも貴族が集まっていた。

 彼らはフレッドの行動に不安を感じ、ウィルメンテ侯爵から「大丈夫だ」の一言を聞きたかったのだ。

 しかし、彼は「これから話し合う」と答えるのみで、その言葉は聞けなかった。

 未来への不安を払拭できないまま帰宅はできず、仲間内で集まり、愚痴でも言い合おうという流れになっていた。


 ウォリック侯爵家でも動きがあった。

 だが、それは「ウィンザー侯爵家と歩調を合わせるべきだ!」というものではない。

「アマンダ様はどうなるのか?」と、ウォリック侯爵に尋ねる動きだった。

 こちらも「これから話し合う」としか答えられなかった。


 ブランダー伯爵やアダムズ伯爵、フォスベリー子爵。

 そして、パメラを裏切った女子生徒の親などがウィンザー侯爵と話をしようとするが、それは「また今度話そう」と一言で断られた。

 彼らはウィルメンテ侯爵と違い、弁解の機会すら与えられなかった。

 だが、これは嫌がらせではない。

 ウィンザー侯爵も、どう対応するべきか考える時間がほしかっただけだった。


 やはり、今回の事件の影響は大きい。

 誰もこの場ではっきりとした返答ができる者などいなかった。

 ただ不用意な発言をしないようにするだけである。


 ――だが、アイザックは違った。


「悪いようにはしない。皆は安心して帰宅し、家族の卒業を祝っていてくれ」


 そう言って、皆を落ち着かせようとしていた。

 どう悪いようにしないかまでは言わないが、すべての侯爵家が集まって話をするのだ。

「何とかなる」と思わせるのには十分である。

 こういう時にこそ、ポイントを稼ぎ時と考え、アピールだけはしておく。


 この状況に困惑する貴族達の中、唯一ウェルロッド侯爵家関係者は比較的穏やかだった。


 ――ジェイソンの暴挙をアイザックが防ぎ、パメラを妻に娶った。


 政治的な安定はともかく、ウェルロッド侯爵家の力が大きく強化されたのだ。

 アイザックならば、きっと上手く対処してくれる。


 ――和のモーガン、武のランドルフ、智のアイザック。


 傘下の貴族には「ジェイソンの動きは不安だが、あの三人がいれば当面は大丈夫だろう」という安心感があった。

 他の貴族達の焦る姿を見れば見るほど、彼らは「あのような姿は見せないでおこう」と落ち着く事もできた。

 そのため「ウェルロッド侯爵家傘下の貴族は肝が据わっている」と周囲に見られていた。


「アイザック」


 アイザックが馬車に乗り込もうとした時、リサが声をかける。


「私も色々と話したい事があるけれど……。帰ってきた時にするね」

「うん……」


(あぁぁぁ、やばい! そういえば、ちょっと前に好きな人がパメラの事だと疑われていたよな! その話か!)


 どう考えても、パメラに関する話だろう。

 あまり良い話ではなさそうだ。

 アイザックは家に帰りたくなくなってきた。


「じゃあ――」


 リサが背伸びをして、アイザックの頬にキスをする。


「――会合、頑張ってきて」


 大胆な事をしたと恥じらうリサ。

 だが、後悔はしていなかった。

 パメラという有力なライバルが現れたものの、彼女も負けるつもりはなかった。

 アイザックの唇は正妻であるパメラに残しておいたが、キス自体は先にさせてもらったのだ。

 しかし、人前で冒険してしまった事は恥ずかしい。

 そんな恥じらう彼女を見て、アイザックは早く家に帰りたくなってきた。


「あぁ、上手く話がまとまるように頑張るよ」


 アイザックが照れ臭く笑うと、リサは顔を真っ赤にして去っていった。


(そうか、これからはこれくらい当たり前になるんだよな……)


 リサの背中を見ながら、アイザックは両親の姿を思い出す。

「いい年して、そんな風にイチャつかなくても……」と思うほど二人の仲はいい。

 自分がその立場になるという実感が、アイザックにはまだなかった。


 二人の行動を見ていたのは家族だけではなかった。

 パメラ達も見ており、アリスが「アイザックのところへ行ってこい」とパメラの背中を押す。

 母の行動にパメラは戸惑った。

 しかし、アイザックと結婚したのはパメラも同じ。

 リサに負けてはいられない。

 アイザックのもとへ歩き始める。


「アイザックさん」

「……どうかしましたか?」


 パメラの目が泳いでいる。

 今までに見た事がないほどの落ち着きのなさである。

 ジェイソンに別れを告げられた時でさえ、悲しみながらも侯爵令嬢としてふさわしい凛とした姿を見せていた。

 その彼女が動揺しているのを見て、アイザックは不思議に思った。


「助けてくださって、ありがとうございました。もしアイザックさんに助けてもらえなかったら、どうなっていたか……」

「いいんですよ。あのような事になる前に助けられず申し訳ないと思っているくらいですから気にしないでください」


 人前なので、表向きの会話しかできない。

「この程度なら屋敷に着いてからでいいのに」とアイザックは思っていた。


 だが、それは間違いだとわかった。

 パメラの目が泳いでいるわけではないと気付いたからだ。

 彼女の目は、アイザックの口と頬を行ったり来たりしている。

 だから、目が泳いでいるように見えたのだ。


(も、もしかして……)


 ――リサに続き、パメラからもキスしてもらえる。


 その期待感が、アイザックの気分を高ぶらせた。


(もう結婚したんだもんな。ベッドに連れ込むのは禁止されたけど、キスくらいなら)


 しかし、こういう時は唇を差し出せばいいのか、頬を差し出せばいいのかがわからない。

 大人しくパメラの反応を待つ。

 すると、彼女はアイザックが様子を窺っている事に気付いた。


「もう、アイザックさんって意地悪なんですね」

「えっ、なぜですか?」


 アイザックは「意地悪だ」と言われた意味が本当にわからなかったのだが、パメラは違う。

 とぼけて、からかっているのだと受け取った。


「わかっていらっしゃるはずでは?」


 パメラが頬を膨らませて、ムスッとする。

 すべてを見通すと言われるアイザックだ。

 パメラの視線に気付いている素振りもしていた。

 なのに、とぼけるのだ。

 完全にからかわれていると思いこんでいた。

 そこで報復する事にした。


「こういう時は、殿方がリードしてくださるものだと聞いているのですけれど……」


 リサに後れを取らないようにするための行動だったのが一転。

「そちらからキスをしてほしい」という要求する事になってしまった。

 だが、それも仕方がない。

 彼女は黙ってやられっぱなしになるほど大人しくはないのだから。


 お礼をしてもらえるかと思っていたら、なぜか「行動しろ」と迫られてしまった。

 これにはアイザックも困ってしまう。


(リード! えっ、頬にキスしてくるのかなーって思ってたけど、唇の方だったのか! 結婚したけど、本当にやっていいのか?)


 誰かの助言がほしかった。

 しかし「キスしてもいい?」とか親に聞いたりすれば「ファザコン」や「マザコン」といった印象をパメラに与えてしまう。

 自分で、即座に答えを出すしかない状況だった。


(……いくか!)


 結婚はした。

 保護者以外の誰にも文句を言われない状況である。

 同衾は禁止されているが、キスまでは禁止されていない。

 ならば、このチャンスを逃す必要はない。

 意を決してパメラの腰に手を回して抱き寄せる。

 そして、そのまま唇にキスをした。

 パメラの体が硬直するのがわかった。

 いつまでもこうしていたかったが、そうもいかない。

 名残惜しみながら、アイザックは唇を離した。


「これでよかったですか?」

「わ、わ、私は……。頬にキスしやすいよう誘導してほしいという意味で言ったのですけれど……」

「……フフフッ。ではまた屋敷で」


 アイザックは笑って誤魔化しながら、馬車へと乗り込んだ。


(いやぁぁぁ、選択を間違ったぁぁぁ! 嫌われなきゃいいけど……)


 恋愛ゲームなら選択肢が出てくるが、現実には出てこない。

 自分で最適だと思った行動を取るしかないのだ。

 選択を間違った時、セーブポイントに戻ってやり直す事などできない。


「今更だが、大胆な事をするなお前は……」


 先に馬車に乗っていたモーガンが、アイザックの行動に呆れる。


「まぁ、もう結婚していますし」


 ランドルフは呆れながらも、アイザックを庇った。

 妻とキスをするのは禁止されているわけではないし、彼自身家族の前でルシアとキスをしていたりもした。

 アイザックを咎められる立場ではなかったというのもある。


「それに、今のでパメラさんが――パメラがアイザックの妻になったのは形だけではないと、誰もが思ったはず。口先だけではなく、行動で示したのでしょう」


 ランドルフは、アイザックを庇うだけではなく、その行動を肯定した。

 モーガンも、その意見にうなずく。


「さすがにキスしたかったからしたなどという、くだらん理由だけではないだろう」


 モーガンがニヤニヤと笑う。

 アイザックは「見破られたか」と焦るが、そうではなかった。


「で、初めてのキスはどうだった?」


 どうやら彼はアイザックをからかいたいだけのようだ。

 それがわかると、アイザックもパメラのようにむくれる。

 すると、モーガンやランドルフが笑った。

 かつては自分達が通った道を、アイザックも通っている。

 その事が微笑ましかったのだ。


 アイザックは笑われながらも、悪い気はしなかった。

 卒業式が終わったからか。

 それとも、パメラを手に入れられたからか。

 少しスッキリした爽快な気分になっていたからだ。



 ----------



 ウィンザー侯爵家の屋敷に着くと、使用人達が総出で出迎えた。

 さすがに侯爵家で働く彼らでも「卒業式の今日、なぜ4Wが勢揃いしているんだ?」という動揺を隠しきれなかった。

 集まったのは侯爵家の当主だけではなく、次期当主もである。


 ウェルロッド侯爵家からは、モーガンとランドルフ。

 ウィンザー侯爵家からは、ウィンザー侯爵とセオドア。

 ウォリック侯爵家は、ウォリック侯爵とアマンダ。

 ウィルメンテ侯爵家のみ、ウィルメンテ侯爵が一人だけ顔を出していた。

 フレッドは王宮に呼び出され、ローランドはまだ十歳にもなっていないためである。


 そして、エンフィールド公爵家から、アイザックと当事者のパメラが出席するという形となっていた。

 先ほどの事もあり、二人とも気恥ずかしさを感じてはいるが、隣合わせの席である。

 二人をアマンダとウォリック侯爵が切なそうに見つめていた。


「まずは、ウィンザー侯爵家にはフレッドがしでかした事をお詫び申し上げます。ジェイソン殿下を通じて、パメラ嬢とも交友関係を結んでいたにも関わらず、なぜあのような振る舞いをしたのか……。詫びても詫びきれぬ事をしでかしました」


 最初に口を開いたのは、ウィルメンテ侯爵だった。

 フレッドはパメラとも幼馴染という関係であり、二人の仲を取り持つべき立場だ。

 なのにも関わらず、フレッドはニコルの味方に付いた。

 しかも、パメラの死刑を止めようともしなかったのだ。

 詫びて済む問題ではない。

 だが、それでもまずは詫びねばならなかった。


「エンフィールド公の機転にも助けられました。もしもあの時動いていただけなければ、殿下はそのまま行動なさっていたでしょう。間接的にフレッドの愚かな振る舞いを助けていただきました。ありがとうございます」


 そして、アイザックにも礼を言う。

 どちらも後回しにしてはならない。

 話の流れが決まってから謝るよりも、先に謝った方が印象がいいに決まっている。

 最初に謝罪と礼を言っておく事で、いくらか手心を加えてもらおうとウィルメンテ侯爵は考えていた。

 言い訳をする材料がないとも言えた。


「ふむ……。あくまでもフレッド個人の行いというわけだな?」

「その通りです」


 幸いな事に跡継ぎにはローランドがいる。

「ケンドラと婚約している」という強みと弱みを持つが、この際選り好みなどしていられない。

 ウィルメンテ侯爵は、フレッドを切り捨てる事を考え始めた。


 この時、ウォリック侯爵は内心で「ざまぁみろ」と思う気持ちが七割、憐れむ気持ちが三割といった割合でウィルメンテ侯爵を見ていた。

 先代ウィルメンテ侯爵が、フレッドとアマンダの婚約を解消していなければ、領内の混乱は最低限で抑えられただろう。

 あっさりと見捨てたウィルメンテ侯爵家に恨みを持っていた。

 しかし、それは先代の事。

 今のウィルメンテ侯爵がやったわけではないので、そこは知り合いとして憐れみを感じていた。


「エンフィールド公はどう思われる?」

「フレッドは以前からネトルホールズ女男爵に執着を見せていました。ウィルメンテ侯の同意を得ずに行動したものだと思われます」

「なるほど……。ならば、ウィルメンテ侯には貸しとしておくか」

「よろしいのですか!」


 アイザックとウィンザー侯爵の会話は、あまりにもあっさりとしたものだった。

 利権をいくつか手放せと言われた上で、更なる要求もあると思っていたので拍子抜けする。


 これはウィンザー侯爵が「ウィルメンテ侯爵は、アイザックが説得した味方だ」と思っているためだ。

 だから、彼が言っているのは本当の事。

 フレッド個人が勝手にやった事だと信じていたからだった。

 本当は色々と要求したいところだったが、ここで厳しい要求を突きつけて、王家側に付かれても困る。

 苦渋の決断ではあったが、とりあえずは貸しとしておく事にした。


「ただし、大きな貸しだという事は肝に銘じておいてもらおう」

「もちろんです」


(実は殿下との婚約を望んでおらず、エンフィールド公と婚姻できた事を喜んでいるのか?)


 ウィルメンテ侯爵がそう思ってしまうほど、ウィンザー侯爵の対応は不自然だった。

 それだけに不気味さを感じ、本当に大きな借りになってしまいそうだと恐れる。


「では今後に関する話だが……。何か意見を言いたい者がいるなら聞いておこう」


 ウィンザー侯爵の視線は、アマンダに向けられていた。


「はい、あります」


 目が合ったアマンダが発言する。

 これはどうしても聞いておきたかったものだ。


「個人的なものですけど……。アイザックくん」

「な、なにかな?」

「卒業式まで結婚したい人を探すって言ってたよね? だったら、本当は今日誰と結婚するかを決める気だったんじゃない? それって誰だったのか教えてほしい」

「それは……」


 ――本当に個人的な質問だった。


 しかし、ランドルフを含め、答えが気になる者が多い質問でもあった。

 計画を知らなかった者達は「パメラを狙ってました」と答えるなどとは誰も思わない。

「急遽、パメラに変更した」というのがアマンダ達の受け止めた答えだった。

 だが、やはり本来の結婚相手は誰だったのかを知りたい。

 重要な話をする前に、答えを聞いてスッキリとしたかった。


「誰だったの、アイザックくん。ロレッタ殿下でも……後悔はしないから教えてほしいな」

「……答えられません」


 アイザックは「答えられない」と答えた。

 モーガンやウィンザー侯爵は、天を仰いで目を覆いたくなる気分だった。

「そりゃあ、パメラだとは答えられないだろう」と思ったからだ。


「なんで?」

「答えてしまえば、またいらぬ火種を作ってしまうからです。もしも、アマンダさんを選ぶつもりだったと答えたとしましょう。では、その時『パメラさんがいなければ』と思ったりしないと言い切れますか?」

「…………」

「その沈黙が答えです。僕が選んだのはパメラさんであり、結婚を望んでいた相手もパメラさんです。これからも、他の誰かと結婚するつもりだったと話すつもりはありません」

「そっかぁ……」


 アマンダは涙を浮かべる。

 今にもこぼれ落ちそうだった。

 しかし堪える。


「わかった。ボクが選ばれなかったのは残念だけど、アイザックくんがそう言うんじゃ仕方ないね。パメラさんおめでとう」

「……ありがとうございます」


 パメラもアマンダを前にしたら素直に喜べない状況ではある。

 だが、ここで詫びてしまえばアマンダが惨めになるだけだと思い、アマンダに礼を返す。


「侯爵家の娘が二人も嫁いだら、エンフィールド公爵家が混乱しちゃうもんね。でも、ティファニーなら第二夫人とかで受け入れても大丈夫なはずだよね? ティファニーだけでも受け入れてあげてほしいな」


(ティ、ティファニー!? なぜそれを……)


 噂は怖い。

 どこからともなく「アイザックがティファニーが好き」という話が広がってしまったのだろう。

 それがアマンダの耳にまで入ってしまっていたようだ。

 アイザックは早い内に強く否定しておかなかった事を後悔する。


 アイザックはパメラの方を振り向くのを恐れていた。

 そちらを見れば「他の女に気があるのか?」という視線で見られているような気がしたからだ。


「いやいや、アマンダ。私はお前が第二夫人で公爵家に嫁いでもいいと考えていたんだ。相手は公爵閣下だからな。侯爵の娘なら二人くらいかまわんだろう」

「この話は、そこまでにしてもらおう。収拾がつかなくなる。アマンダの質問は終わったのだ。本題に入ろう」


 モーガンが、素早くウォリック侯爵の追撃を食い止めた。

 これにはアイザックも「ナイス援護!」と心の中で拍手を贈る。


「そうだな。本題に入ろう」


 ウィンザー侯爵も、ウォリック侯爵家と正妻の座を争うのは面倒なので婚約話を流そうとする。


「私が話したいのは、王家への今後の対応だ」

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