第124話 五章の登場人物

五章で登場した順。



ポール・デービス。


子爵家の長男でアイザックの友達。

元々明るい性格だったが、ネイサンのもとで家来扱いされていたため、オドオドとした性格になっていた。

アイザックを恐れていたが、横暴な振る舞いをされなかったため心を許し始めている。

ニコルを可愛いと言ったため、今でもアイザックに“実はブス専では?”という疑惑を持たれている。 



ジェフリー・デービス子爵。


ポールの父。

かつてはネイサン派だったが、アイザックに脅されてネイサン派を抜けた。

一官僚としてウェルロッド侯爵家で働いている。



レイモンド・オグリビー。


子爵家の長男でアイザックの友達。

大人しい性格だったので、ネイサンの友達の中でも悪い扱いを受けていた。

彼も最初はアイザックを恐れていたが、アイザックが敵と味方を区別するタイプだと直感する。

アイザックの対応を見る限り、自分が敵だとは思われていないとわかっているので安心して友人関係を続けている。

アビゲイルの尻に敷かれているが、悪い気はしていない。



ルース・オグリビー子爵。


レイモンドの父。

かつてはネイサン派だったが、アイザックに脅されてネイサン派を抜けた。

中規模の街の代官を任されている。



アビゲイル・モーリス。


モーリス男爵家の長女で、レイモンドの婚約者。

レイモンドの事をアイザックに頼むなど、年齢の割にはしっかりとしている。



カイ・マクスウェル。


アルスターの代官であるマクスウェル子爵の孫。

アイザックの同い年の男の子で、幼い頃に「女と遊ぶなんて」と馬鹿にした事があり、その事をアイザックに覚えられていた。

ネイサンに近い立場にいたため、ネイサンを殺したアイザックを憎んでいる。

しかし、アイザックに脅されたため、心を折られている。

どうにかしてやろうという気はない。



ロイ・ウィンザー。


パメラの弟で、ウィンザー侯爵家嫡男。

まだ一歳なので、出番がない。



ギャレット・ロックウェル。


ロックウェル王国の現国王。

かつてメリンダを婚約者にしていた。

しかし、元々の婚約者がおり、彼女の事を忘れる事ができなかった。

それを知ったメリンダが、元婚約者に嫌がらせをしてしまう。

その事が原因でギャレットは、メリンダとの婚約を破棄。

元の婚約者と結婚してしまう。



チャールズ・アダムズ。


アダムズ伯爵家の嫡男で、ティファニーの婚約者。

今のところはティファニーの事を“なかなか頭が良い女の子だ”と気に入っている。

アイザックの事を心の中でライバル認定している。



ジョン・アダムズ伯爵。


チャールズの父で、財務省勤務のエリート。

そう遠くないうちに事務次官に就任するだろうと思われている。

所属する派閥は中立派。



アマンダ・ウォリック。


ウォリック侯爵家の娘で、フレッドの元婚約者。

祖父が死に、続けて領内で混乱が起こるなど不幸に見舞われた。

フレッドと遊ぶために、ベリーショートヘアーにするなど健気な一面もある。

しかし、婚約を破棄されたため、今は彼女の取り得である元気の良さが失われている。

周囲にアイザックとの仲を噂され、実はまんざらでもない。



マイケル・ブランダー。


ブランダー伯爵家の嫡男で、ジュディスの婚約者。

含み笑いが特徴的な男の子。

含み笑いをしていれば“何か凄い事を考えているように見えるだろう”と思って笑っているが、口数の少ないジュディスの隣で含み笑いをしている姿は“不気味だ”と噂されている。



ハロルド・ブランダー伯爵。


マイケルの父で、リード王国北方に領地を持つ伯爵。

ウォリック侯爵家の混乱をきっかけに領地開発に手を付けたところ、それが大成功。

高品質の鉄などの地下資源を掘り出せたため、順調に稼ぎ始めた。

領地持ちの貴族にしては珍しい中立派。



ジュディス・ランカスター


ランカスター伯爵の孫娘で、マイケルの婚約者。

十歳式でも表情を隠すような髪型をしたかったが、家族一同にすがりつかれたため、やむを得ず半分だけ顔を出す髪型で妥協した。

占いに興味を持たず、友達になろうと申し出てきたアイザックの事を、内心気味悪がっている。



ダニエル・ランカスター。


ジュディスの父。

マイケルには“とりあえず、娘を貰ってくれればいい”と思っていたが、ブランダー伯爵家が採掘事業に手を付け始めたので“当たりを引いた”と喜んでいる。



スティーブ・リード。


初代リード王国国王。

都市国家の時代に、複数の都市を集めて王国・・という大きな集合体を作ろうと動き始める。

当時は他の地域でも同じような流れがあったため、次代の流れに遅れないように友人達を誘ってリード王国を建国する。



ロイ・リード。


リード王国十三代国王。

本来、王家を支える親族衆である公爵家が、王位を狙い暗殺の応酬をしていた暗黒の時代に終止符を打つ。

歴代国王の中で「賢王」と称えられた最初の人物。



オースティン・ウェルロッド。


ウェルロッド侯爵家四代目当主。

老齢であったため息子に当主の座を譲り渡していたが、ロイの要請により力を貸す。

一線を退いてから時間が経っており、ボーっと空を眺めている姿からボケ老人だと思われていたが、謀略を語る時は元気そうに見えたと当時を生きた者が語り残している。



トミー・オルコット。


オルコット男爵家の三男。

過去の因縁で犬猿の仲にあるバークレー男爵家のジュリアに一目惚れする。

彼女と結ばれるために、アイザックに忠誠を誓った。



ゴードン・オルコット男爵


オルコット男爵家の当主。

過去の因縁でバークレー男爵家とは犬猿の仲。

その恨みはアイザックの前にもかかわらず、サイラスと胸倉を掴み合うほど強い。



ジュリア・バークレー。


バークレー男爵家の長女で、兄が三人いる。

トミーに一目惚れするが、オルコット男爵家とは仲が悪く望みは叶いそうもない。

そのため、リサを通じてアイザックに頼み込んだ。



サイラス・バークレー男爵。


バークレー男爵家の当主。

過去の因縁でオルコット男爵家とは犬猿の仲。

幼い頃はオルコット男爵家に恨みを持っていなかったが、オルコット男爵家の者達に恨み言を聞かされていくうちに嫌うようになった。



リスゴー男爵。


ランドルフ復帰後に挨拶に訪れたウェルロッド侯爵家傘下の貴族。

アイザックに反応を見るリトマス試験紙のような扱いを受けた。

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