用語解説 第14~15章分
【輸送船その2】
アイテムボックスや自在袋を使用して収納可能な貨物と異なり、人を運ぶには物理的な客スペースが必要となる。故に旅客船はどうしても貨物専用船より大型となる。
今回出た船は標準型5級輸送帆船を人員輸送兼用にしたもの。外洋航海でも使用可能な大きさで、全長約30m、幅6m、排水量73t、メインマストの高さ31m。2本マストの6枚帆。旅客定員は外洋航海用で40名程度、内海や短距離航海用で最大70名程度。
(なおサイズの参考にしたのはクラシックヨットのシナーラ)
【輸送船その3】
標準型の各級輸送帆船以外にも、アイテムボックス魔法を使用出来ない物を短距離輸送する為の、小型輸送船が各種存在する。
ヘラスでは
① 運河が発達している事
② 開拓地に近く生物等の運搬機会が多い事
③ 荷車より多くの物が運べる事
から割と使われる機会が多い。
これらの船は一般に魔法によって動かす為、帆も動力等も存在しない。
規格としては標準型3級輸送船(全長約11m、幅2.8m、艇体質量1,700kg程度)がよく使われる。理由は大抵の大人ならアイテムボックスに収納可能である事から。
なお本文中に出て来た標準型1級輸送船は全長約8m、幅2.2m、艇体質量800kg程度。これらに比べるとちひの漁船は全長4.3mちょい、幅1.6m、175kgとかなり小さい。
(標準型輸送船のサイズ、重さについてはヤマハ和船シリーズを参考に設定。ちひの漁船は実際に英国の通販で売っていた中古船の情報をそのまま転記)
【新たに出てきた植物類】
○ 地球上のスイレン目に近い植物
地球上ではスイレン目はモクレン目より更に以前に分化した被子植物とされる。
惑星オースでも同様で、既にこの時代の淡水面では一般的な植物となっている。
・ ヌーナワ 文中にもあるとおりジュンサイに似た水生植物。
・ カパンパ 水生のハゴロモモに近い植物ががバイカモに近い形になったもの(バイカモはキンポウゲ科で進化的には異なった種)。
○ タクサル
地球上でのイチイに似た裸子植物。ただしイチイ程の毒はない。
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