用語解説 第3章分
■■■ 用語解説等 ■■■
【身体強化魔法】
身体強化魔法は人間の体力を出力比で概ね7倍程度まで向上させる。
生体科学的な強化だけではなく未知の超科学、重力場操作を含めた物理学的な方法で人の動きを補佐しているのではないかと主人公は推測している。
【身体強化魔法と運搬装置】
惑星オースの人間はこの魔法を使用する事により、整備されていない山道でも平均20km/h以上、整備された街道では平均40km/h以上で数時間にわたり移動が可能である。
またアイテムボックス魔法、それと同じ効果を持つ自在袋という魔道具の使用により、1人でも2トン以上の荷物をほとんど負荷無しで持ち歩くことが可能となっている。
故に惑星オースには運搬装置はあまり普及していない。ただ一応次のような運送手段が存在はしている。
〇 荷車
アイテムボックス魔法や自在袋といった魔道具は生物を生きた状態で収納する事は出来ない。故に生きた家畜、苗木、種等を運搬する際には荷車が使用される。
ヒラリアの場合は街道整備上の理由から、長さ最大10m、幅最大2.5mまでと法律で制限されている(他の陸上運搬装置も同じ)。
一般的には人力で牽引される。
〇 人力車
金持ちや高位の人物が移動する際に使用する。地球に存在する人力車と比べると大型。
〇 自転車
異世界から移住した人々により広まった乗り物。ヒラリアでも作られているが高級品扱い。
なお誰かさんが持ち込んだアメリカンでグランツーリスモな元MTBはイロン村からヘラスへの街道を時速100km/h近い速度で疾走可能らしい。更に誰かさんは登山道のような山道も下りはこの元MTBで走っている模様。
〇 魔法動力車
遠距離大量輸送用に徐々に使われ始めている機器。大きさの制限は荷車と同じ。
初期の魔法動力は熱魔法を蒸気等に変換して動く物が中心であった。しかし(オースの年数で)およそ100年前、魔力を直接回転力に変換する魔道具が発明され、現在ではその方式が主流となっている。
〇 船舶
アイテムボックス魔法や自在袋がある為、船も海上を移動できる事以外のメリットは薄い。
故に大型の船はほとんど見られない。遠距離でも三角帆を持つ中型の高速帆船を使用するのが普通となっている。
【怪しい代用食品類】
人間以外に大型の哺乳類がいないので牛乳及びそれに類するものは存在しない。また植物も21世紀の地球とは大幅に異なる。
その為移住した先人達により、地球の食品に似たものが惑星オースに存在する動植物を使って作られている。
以下はその一例。
○ 牛乳もどき
水、キーンヌカと呼ばれる樹木の樹液、精製したアルケナスの脂肪、すり潰したアローカをオリジナル魔法により混合して作られた液体。
見た目は白く、飲んでもやや濃いめの牛乳そっくりの味がする。
また同様の材料でチーズもどき、バターもどき、クリームもどきも作られている。
○ マヨネーズ
デルパクスという小型雑食爬虫類の卵、アルケナスの脂肪、グネタムの実で作った酢を混ぜたもの。一応素材的には地球のものと近いので、『もどき』ではない。
○ トマトペーストもどき
グネタムの実で作った酢、砂糖、サーデアと呼ばれる木生シダの幹の芯を加工したもので作られたもの。赤いものはミケア苔という赤い苔で色づけしている。色をつけない場合は黄色みを帯びた白色。目を瞑って食べればトマトペーストと思う位に似ている。
【ヒラリア共和国】
リグリア大陸から南へと伸びるナサリア諸島に位置するリアベルガ島、シルベルザ島および周辺の小島からなる島国。
南緯35~45度に位置し、海流等の影響もあり人間にとって一年中過ごしやすい気候。
移住時の人口はおよそ20万人。
国は共和制で一院制の議会を持つ。元首は大統領で国民投票により選出される。
なお冒険者ギルドなんてものはこの世界にはない。念の為。
【イロン村】
人口は一千人に満たない程度。これでも村としてはかなり大きい規模。
以前の開発推進区域における拠点集落のひとつであったが、10年程前に現在の開発推進区域の入口として再整備された。その為に開拓者と公的機関従事者が多い。
【ヒラリア共和国の教育制度】
義務教育学校(10年。10歳~20歳)→高等教育学校(4年)または専門教育学校(4年)
感覚的には義務教育学校終了が日本の高等学校卒業程度。
なお惑星オースの1年は地球の8ヶ月程度という事、知識魔法で単なる知識は得られる事に留意。
※ オースは1年が9ヶ月あるが1日が地球よりやや短く、1ヶ月の日数も少ないので、地球換算すると実質8ヶ月となる。
(地球の8ヶ月=243.3333日=5,840時間
オースの1年=267日=(地球時間で)5,874時間)
※ オースの10歳は地球の6歳8ヶ月。
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