用語解説 第2章分

■■■ 各種魔法 ■■■


【治療魔法、治癒魔法、回復魔法、身体強化魔法】

 いずれも身体に作用する魔法。

 人間だけではなく植物を含む生物全般に有効だが、人間以外に作用させる場合は対象を強く意識する必要がある。


 治癒魔法と治療魔法、回復魔法の違いは、

  〇 身体の自然回復力を強化する事で正常に戻すのが治癒

  〇 治癒魔法のうち主に疲労状態を取り除くのが回復

  〇 原因を取り除いたり回復行為以外の操作をするのが治療


 治癒は患部に『治れ!』と意識するだけでなんとかなる。回復も同様。

 治療は起動して身体の状態を確認後、どうするか方針を決め、意識しないとならない。故にある程度の医学的な知識が必要。


 身体強化魔法の詳細は第3章分解説にて。


【偵察魔法と警戒魔法 補足事項】

 目を使った視力、偵察魔法の情報、警戒魔法の情報はそれぞれ別の感覚として、他の五感と同様、同時に認識して判断する事が可能。

 たとえば何かを聞きながら何かを見る事が普通に出来るのと同じである。

 

■■■ 各種生物 ■■■


【事前説明】

 地球の白亜紀後期に似た環境。地球と生物の進化は似ているが全く同じという訳では無い。


 爬虫類が栄えているが、舞台となるヒラリアには大型種は現存しない。

 これは五千年程度昔の海面上昇により、ヒラリアを構成する島々が山岳部を除き海没した影響。

 なお大陸等には現在でも全長20m近い大型恐竜クラスの爬虫類が生息している。


 植物はシダ植物が最盛期で、裸子植物が乾いた場所で次第に優勢になってきている状態。なおいわゆる草は主にシダ植物かコケ類。裸子植物はまだほとんどが樹木で小型種が広まっていない状態。


【アルケナス】

 中型の草食爬虫類。概ね全高80cm体長220cm、体重80kg程度まで。4足歩行。地球の中生代後期にいたプロトケラトプスに似ている。

 身体は黄緑色の鱗で包まれている。


【アルパクス】

 中型の肉食爬虫類。概ね全高80cm体長200cm程度、体重40kgまで。2足歩行で前肢には3本の鋭い鉤爪が生えている。アルケナスと比べると細いが獰猛。

 地球に存在した中ではヴェロキラプトルに似ている。身体は鱗ではなく灰色の羽毛に覆われている。


 なおヴェロキラプトルは原鳥類に含まれ骨格的には鳥に近い。主人公がアルパクスを捌いた際も基本的に鶏と同じ方法で行う事が可能だった。


【イルケウス】

 小型の雑食爬虫類。最大で体長40cm体重10kg程度。恐竜より大トカゲといった雰囲気の動物。

 地球上ではムカシトカゲが最も近い。アルパクス等とは同じ爬虫類であるが系統的には遠い種。

(イルケウスとアルパクスより、鳥類とアルパクスの方が系統的に近い)

 アルパクスと違い鶏と皮や骨格等がかなり異なる為、主人公もさばき方をまだ試行錯誤中。



【ダルサラス】

 小型の半水生爬虫類。体長最大で80cm程度。淡水域~沿岸部に生息する。魚食性。主人公は水上から見てイルカに似ていると思ったが、実際はあまり似ていない。

 地球上に存在した生物ではダラサウルスに形状が似ているが、種としてはムカシトカゲに近い。

(形態はかなり異なるが系統的にはイルケウスに近い)


【トルデア】

 ヘイゴに似ているが更に湿気た場所を好むシダ類の一種。ヘイゴより原始的な種とされている。葉がやや幅広く短い事、新芽の形がヘイゴと異なることから見分けがつく。樹高もやや低く10mには達しない程度。

 用途はヘイゴとほぼ同じ。


【オーラム】

 汽水域の泥地に生えるシダ類の一種。ヘイゴやトルデアより樹高がかなり低く高くても5m程度まで。葉はヘイゴより幅が広く厚みもあり、一見しただけで違うとわかる。

 惑星オースにおいてマングローブ的な役割を果たす植物のひとつ。汽水域に適応し塩分を独自に排出する機構を持つ。食用にはならない。

 地球上にあるミミモチシダ類と同様だがより原始的な種。


【クァバシン】

 俗に木豆とも呼ばれる。地球的分類では原始的な裸子植物で、地球のソテツに近い。ヘイゴやトルデア等より乾いた半日陰の場所を好む。

 なお地球上のソテツも実を食べたり幹の芯部分からデンプンをとる事が出来る。ただし水溶性の毒があり、それなりの処理をする必要がある。


【テジャネ】

 俗に蔓芋とも呼ばれる。雌雄異株。惑星オースで小麦代わりに栽培されているグネタムと遠縁くらい(目は同じで科が違う程度)の植物。

 現在の地球上には似た植物はないが、種類としてはグネツム属に近い。裸子植物。


【セテリム】

 乾燥に強いシダ類の仲間。地球上で言うところのトクサに近い。なおスギナはシダ植物門トクサ綱トクサ目トクサ科トクサ属。


【アルカイカ】

 アローカの近縁種。アローカと比べて実が大きいがなる数は少ない。

 乾いた風通りの良い場所ではクァバシンより優勢で、付近の日当たりが良く風通しの良い尾根等はこの木が多い。

 地球でいうところの裸子植物で松に近い植物。雌雄異株。いわゆる松の実と同じように、球果の中の種子部分を食べる事が出来る。


【アローカ】

 アルカイカの近縁種。本来はアルカイカよりやや寒い場所の種だが、穀物代わりに栽培されたものが各地に広がっている。

 やはり地球でいうところの裸子植物で松に近い植物。雌雄異株。種子部分の大きさと形、味が米に似ているらしい。

 実は小さいが数多くなるので穀物代わりに栽培されている。種子部分の味も大きさも地球上の米と似ている。

 残念ながら主人公の土地には生えていない。


【ムカデ】

 30cm定規位あるらしい。胴が黒色で足はオレンジ色で気持ち悪い。


【蜘蛛】

 脚を伸ばして測定すると全長50cm近い。黒色に黄色い模様。

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