第7話 大襲撃 後編


「う……はぁ……」


 ヒアツィントは意識を取り戻すと、強い息苦しさに襲われた。

呼吸が出来ず、息をしようと必死に口を開けるが思うように空気を吸い込めない。


 苦しい。ただ一つの感情に全身が支配され、同時に、生きようとする生命の本能が呼吸しろ、動け、と警鐘を鳴らしてくる。


 酷い耳鳴りで周囲の音が聞えない時間が続いたが、次第に聴覚が回復し、兵士たちの叫び声や銃撃の音、そして、巨大な足音が耳に届いてくる。

 

「な……にが……」


 起こっているのかわからない。

 それでも激痛の走る全身にムチを打って何とか顔を動かし、音のする方向を振り返った。


 でも、視界は赤くかすんでいてよく見えない。

 それが額から流れ落ちた血が目に入ったせいだとわかり、軍服の袖で目元を拭う。

 そこでようやく見えてきた光景にヒアツィントは言葉を失った。


 噛者の群れを防ぎ続けていた柵が大きく破壊されていた。

 弾き飛ばされた装甲は大きくひしゃげて横転し、火を噴いている。

原型をとどめない程に破壊された装甲車の下には下敷きにされ、息絶えた兵士たちの亡骸が顔を覗かせていた。


 穴の空けられた柵から噛者の群れが入り込み、次々と兵士たちに襲い掛かっていく。

いくら噛者が小銃でも殺せるといっても戦鬼であることには変わらない。

おまけに数も多いときており、防壁のない状態で戦えば勝ち目はない。


 噛者の群れが寄って集って兵士や入植者を貪り喰う。

助けを求めるように天へと向けられた手も食いちぎられ、悲鳴も徐々に小さくなる。


 野営地の至る所で悲鳴と銃声が轟き、つい先ほどまで優勢だった戦況が根底から覆された。


 そして、その元凶ともいえる相手が大きな足音を立てながらゆっくりとヒアツィントの下に向かってきた。


 見えたのは巨大な足。赤黒い肌に、表皮に浮かぶ赤い血脈。足元だけを見てもわかる程の盛り上がった筋肉。

 

 足元を辿って視線を上に向けると、ヒアツィントに向かってきていたのは筋骨隆々な巨人だった。背丈は3mほど。上半身が異常発達して巨大し、下半身とのバランスが崩れた歪な体躯をしており、身に纏っている筋肉は鋼のようであった。


 だが、ヒアツィントが何よりも肝を冷やしたのは怪物の巨体のせいではない。

 巨人には顔があった。それも人間を彷彿させる顔だ。二つの眼に、一つの鼻、一つの唇。

 そして巨人は笑みを浮かべていた。まるで幼子が蟻を踏み潰して遊んでいるときのような、命を弄ぶ感覚に酔いしれているかのような笑みだった。


「隊長ッ!」


 その時、数名の兵士たちがヒアツィントを助けるべく、自動小銃を手に巨人へ攻撃を仕掛けた。

 

 小銃の弾丸が巨人の体表に次々と吸い込まれ、僅かに血液を飛び散らせる。だが、それだけだ。弾丸は分厚い筋肉の層を貫くことができず、巨人に致命傷を与えるには至らない。


 巨人は自分に攻撃が加えられていることにすら気づいていなかったかのように円らな瞳をきょとんとさせながら、兵士たちを振り返った。とるにも足らない者たちによるささやかな抵抗。その必死な様を愛でるかのような目で兵士たちを見下ろす巨人。


 そして巨人はにんまりと口元を歪めると、巨大な拳を振り下ろした。


 ぐちゃりッ!


 拳が大地を叩き割り、地面に深々と突き刺さった。

拳と地面の間に挟まれていた一人の兵士が、潰れたプチトマトのように肉と内臓を飛び散らせた。

続いて巨人の横殴りが別の兵士を叩き、四肢がバラバラに吹き飛ぶ。

足で踏みつけ、両手で引きちぎり、おやつでも頬張るように口の中で咀嚼する。


巨人の圧倒的な力を前に、兵士たちは無残に殺されていった。


(そうか……)


 それを見てヒアツィントの中であることが繋がった。

 ギルナ山脈の採掘基地。戦鬼によって壊滅していた基地の防壁にはあちこちに巨大な穴が空いていた。それこそ、凄まじい力で突き破られたような。


「お前だったのか……」


 あの基地を襲い、壊滅する切掛けを作った。


 巨人がヒアツィントの声に反応したかのように振り返り、また歪な笑みを浮かべた。

 まるで、自分があの基地を襲ったのだと肯定しているかのように。


 巨人がゆっくりと拳を振り上げる。そしてヒアツィントめがけて拳を振り下ろそうとした時だ。鋼の鎧を身にまとったもう一人の巨人が、戦鬼の巨人に体当たりした。


 シーザーデス・ヘッドだ。



◇ ◇



 シーザーにとって、柵の内側で機関砲を撃ち続けるという戦いは気楽そのものだった。


 死んだ戦鬼を喰らうことで機関砲の弾は補充できるし、兵士たちは噛者の手の届かないポジションから一方的に銃撃するだけ。装甲車の機関砲と監視塔の機関銃を屈指すれば焔者を安全に葬ることも可能だ。


 地平線の向こうに戦鬼の群れの切れ目が見えた時は勝利を確信した。


 でも、その予想は突然、裏切られた。戦鬼の群れを踏み潰しながら、3m近くもある筋肉塗れのダルマが飛び出してきて、その巨体ごと野営地に突っ込んできた。


今までどこに潜んでいたのかもわからない。本当に突然、出現したのだ。

筋肉ダルマは装甲車に体当たりし、弾き飛ばされたその車体は横でリヴォルヴァーカノンを構えていたシーザーに激突して彼の巨躯をも吹き飛ばした。


その時の衝撃波はすさまじく、弾き飛ばされた装甲車は髑髏の王と激突して車体が真っ二つに割れて爆散し、彼の巨体も宙に浮きあがって天地が逆転した。

 

 宙を舞うシーザーの視界に映ったのは、自分の身に何が起こったかも理解できず、宙に投げ出され、死を待つだけの兵士たち。衝撃の余波を受けて宙に舞い、空中で逆さにひっくり返る装甲車とトラック。


 大小様々な、人も装甲車もトラックも区別なく宙に巻き上げられ、そして落下していく。

そんな中にアーラとカーラがいた。


双子の幼女の肉体は軽々と宙に舞い上がり、そして重力に引きずられるように大地へと吸い寄せられていく。シーザーはそこで初めて目にした。唖然として、ただ虚空を見上げるアーラとカーラの表情を。何が起こっているのか理解が追い付かず、目を瞬き、少しだけ冷静さを欠いているあの双子の姿を。


でも、シーザーにできることは無かった。鋼鉄の装甲板に覆われたその巨躯も重力に引きずられ、真っ直ぐに地面へと落下した。次々と落下していく人、トラック、装甲車、それらの中にアーラとカーラの姿も紛れ込み、地面へと落下した。


(負けるものか……)


 こんなところで神に負けてなるものか。

普段は子供とは思えないほど冷静で、知的で、論理的な彼だったが、勝利への執念もまた別格であった。


 彼は決してあきらめない。



◇ ◇



 食い破られた防御陣地の中心で繰り広げられているのは巨人同士の戦いだ。


 筋肉の巨人を押し倒し、馬乗りになった鋼鉄の巨人が拳を使って殴りつける。

 だが、いくら金属の拳をぶつけても分厚く弾力性に富んだ筋肉に弾かれてしまう。

生命の力によって作り出された有機的な鎧がかくも強靭な物だったのかと驚かされる程だ。


 反撃とばかりに筋肉の巨人が拳を鋼鉄の巨人の頭部に放った。生身の拳など、分厚い金属の装甲の前には無力だと誰もが思うだろう。だが、結果は真逆だ。分厚い筋肉に覆われた拳は、分厚い金属の装甲板をひしゃげながら頭部に減り込んだ。シュターヘルムのデザイン性に富んだ曲線が大きくゆがめられ、髑髏の王デス・ヘッドの巨体が衝撃で吹き飛ばされる。


 筋肉の巨人は直ぐに起き上がり、してやったりと言わんばかりに唇を歪めた。

薄く開かれた口の奥には人間のような四角い形をした歯が綺麗に並んでいる。


 筋肉の巨人は咆哮を上げながら髑髏の王に突進し、起き上がりかけていたその体を再度、吹き飛ばした。髑髏の王はそのまま背後に吹き飛ばされ、自軍の装甲車の上に落下した。


 その凄まじい重量に耐え切れず、装甲車は中に搭乗していた兵士もろとも圧壊し、ぺしゃんこに潰される。

 

 そこへ追撃と言わんばかりに筋肉の巨人が髑髏の王に馬乗りになり、拳を振り下ろした。

 頭部に、胴体に、肩に、次々と拳を叩き込み、装甲を紙粘土のように変形させてしまう。圧倒的なまでのパワーであり、戦鬼という生命体に秘められた力の凄まじさを表している。


 だが、戦鬼に底知れぬ力がある様に、人にもまた別の力がある。高度な連携だ。


追撃の拳を喰らわせようとした筋肉の巨人の背中に機関砲の弾が命中した。

流石の分厚い筋肉でも機関砲の弾を防ぎきることは出来なかったようで、弾は巨人の体内に減り込み、爆発し、肉を飛び散らせた。


「ウゴォォォォォォッ!」


筋肉の巨人は悲痛な叫び声を上げたが、とはいっても致命傷になる程の傷ではない。

怒りに満ちた表情を浮かべた巨人が、自分を砲撃した者の姿を確認しようと振り返る。

すると、一台の装甲車が筋肉の巨人めがけて突っ込んできた。


「殿下ッ!!」


 操縦席に座っていたのはヒアツィントだった。

 額から流れ出る血を拭う暇さえも惜しんで手近な装甲車に乗り込み、シーザーを救うべく駆け付けたのだ。


 鋼鉄の塊である装甲車が筋肉の巨人に体当たりをかました。

 だが、その突進は巨人の図太い両腕によって受け止められてしまう。


 巨体は装甲車の勢いに押されて僅かに後ろへとずれ動いたが、足腰の強靭な筋肉の踏ん張りによって制された。


「まだだッ!」


 だが、ヒアツィントの攻撃がこれで終わったわけではない。

 例え突進を受け止められたとしても、巨人の両腕は装甲車の車体を掴んでいる。

つまり、巨人の正面を守る物は何もない。


「砲手ッ!奴に弾を撃ち込めッ!」


 装甲車の砲塔が稼働し、砲口が筋肉の巨人の分厚い胸板に狙いを定め、砲弾を連射した。


 砲声が轟く度に巨人の胸元を覆う筋肉がはじけ飛び、血が飛び散る。

一発で抉れる筋肉の量は僅かでも、連続で撃ちこみ続ければやがて巨人の命にまで届く。


 だが、それに気づかない筋肉の巨人ではなかった。

 胸板の筋肉が抉られ、その下から僅かに白い骨のような物が見えた時、初めて巨人の顔が焦りのような表情を浮かべた。


 巨人がヒアツィントの操る装甲車の側面に拳を叩き込んだ。

 車体を二つに割る程の威力は無かったが、猛進を続けようとエンジンを唸らせていた装甲車を横向きに横転させるだけの威力はある。


 呆気なく転がされ、沈黙する装甲車。

 危機が去ったと胸を撫でおろすように表情を緩ませる筋肉の巨人。だが、その太い首筋に鉄鎖が巻き付いてきた。


 まるで生きているかのような生物じみた滑らかな動きで巻き付いてきた鉄鎖が瞬く間に巨人の喉元を締め上げ、呼吸を停止させる。


 苦しげな声を上げながら振り返ると、背後に立っていたのは双子の幼女だった。

 アーラとカーラだ。二人は全身を傷だらけにし、所々から血を流していた。造られたように整った美貌が傷に塗れて台無しだったが、何にもまして双子の美貌を台無しにしていたのは、鬼のような形相だった。


 アーラとカーラが怒っている。

感情を表に出さなかったアーラとカーラの顔が怒りに染まり、眉間にしわを寄せている。


「許さない……」

「殺してやる……」


 幼子の口から出たとは思えないほど物騒な言葉であるが、何よりも物騒なのは双子がそれを忠実に実行しようとしていることだ。


 鉄鎖が容赦なく巨人の首を締め上げ、筋肉に深々と食い込んで血を流させる。

 筋肉の巨人は抵抗するように鉄鎖を掴んだ。

だが、鉄鎖を掴んだのは筋肉の巨人だけではなかった。

無様にへこんだ装甲を纏う髑髏の王、シーザーもまたアーラとカーラの鉄鎖を掴んだのだ。


 しかし、単純な腕力であれば筋肉の巨人に分がある。

綱引きになればシーザーの腕力と言えど勝つことは出来ない。

でも、シーザーは一人ではなかった。


 筋肉の巨人の手足に砲弾が、銃弾が撃ち込まれた。


「手足を狙えッ!」

「奴に反撃の隙を与えるなッ!」

「囲めッ!囲めッ!」


 生き残った装甲車や兵士、入植者が総出でシーザーを支援すべく、筋肉の巨人に攻撃を仕掛けたのだ。


これが筋肉の巨人と鋼鉄の巨人の違いだ。

噛者のように群体を組む戦鬼は存在するが、それはただの群れであり、戦鬼同士の協力体制というわけではない。ましてや、噛者、焔者、筋肉の巨人が相互に連携し、助け合うことはしない。


 だが、人は違う。

 たった一人では脆弱な生命体であっても、群れることでその真価を発揮する。

 追い込まれたネズミが猫を噛むように、人間もまた反撃に転じたときの一撃は凄まじい。


 その狼煙は野営地の至る所で上っていた。

野営地の奥深くまで入り込んだ噛者たちは銃を手にした女たちの連携によって殺され、見事に撃退された。

柵に空けられた穴は入植者の男達がトラックの車体を横倒しにして塞ぎ、兵士たちが残った噛者たちを始末した。


気づけば野営地内に残った戦鬼は筋肉の巨人ただ一体のみ。

 筋肉の巨人は鉄鎖を引っ張るための腕も、大地を踏みしめるための足も砲弾と銃弾に穿たれ、地面に倒れた。


 そして、倒れた筋肉の巨人の上に髑髏の王が覆いかぶさった。

 髑髏の王の二つの手が、ヒアツィントの奮戦によって筋肉の巨人の胸板に空けられた穴に突っ込まれる。


 悲痛に満ちた絶叫を上げながら筋肉の巨人が口から血の泡を拭き出した。

 髑髏の王は一心不乱に巨人の胸元の肉を引きちぎり、骨を叩き折り、その奥底に守られてきた物を暴き出す。それは、巨大な赤色をした球体だ。


髑髏の王の二つの手が球体を鷲掴みにし、巨人の体外に引きずり出そうと引っ張り上げる。

 

 筋肉の巨人は耳を劈くほどの絶叫を上げ、暴れた。

 だが手足を破壊され、急所を暴かれた巨人の力はもはや髑髏の王の前には無力同然。

赤々とした球体の臓器は難なく巨人の胸の中から引きずり出された。


 断末魔の叫びを残し、筋肉の巨人は息絶えたように動かなくなる。


 でも、これで全てが終わったわけではなかった。

 巨人の拳によってへこんでいた髑髏の王の胸甲にペキペキとヒビが入ったのだ。

だがそれは、シーザーの纏う装甲が限界を迎えたからではない。

髑髏の王の胸元が胸甲ごとぱっくりと割れて、シーザーの胸の奥底に守られていた臓器を曝け出した。


 それは金色をした球体型の臓器。今しがた筋肉の巨人から引きずり出した物ととても良く似ている。唯一の違いを上げるのであれば、筋肉の巨人から引きずり出した物の方がシーザーの物よりも一回り、大きいという事だろう。


 そして大勢の兵士と入植者、装甲車から這い出てきたヒアツィント、両脇に控えるアーラとカーラの前でシーザーは、巨人の《コア》を自分の開いた胸の中に押し込んだ。


 赤黒い血肉に、電子コードの束、微細な歯車群が混在するその中に押し込まれた巨人の臓器は驚くほど自然にシーザーに馴染んだ。いや、取り込まれたと言った方がより正確なのかもしれない。


 シーザーの胸元に二つの球体型の臓器が煌々とした煌きを放った。

 その直後、髑髏の王に変化が現れる。もともと骸骨のような華奢な肉体が分厚い筋肉で覆われ始めたのだ。

 

 がりがりにやせ細った髑髏の王の体躯が瞬く間に筋骨隆々な姿へと変貌した。

 そして髑髏の王は大きくなった拳を振り上げると、既に死した筋肉の巨人の頭部に向かって振り下ろす。

 

 ぐちゃり、と筋肉の巨人の頭部が弾けとんだ。元の腕力では傷一つ着けることができなかったのに。


 シーザーは、髑髏の王は勝ち誇ったように勝利の雄叫びを上げた。

 そして、捌かれた魚のように胸元を開かれた筋肉の巨人、その内臓を次々と掴んで引きずり出し、自分の胸元へと押し込んだ。


 みるみるうちに髑髏の王の筋肉が補強され、鋼のような硬さへと変質していく。

 

 髑髏の王は戦鬼を喰らうことで、戦鬼の持っていた力を自身に取り込むことができる。

それこそが彼の戦鬼としての能力なのだとその場にいた全ての者が理解した。


 我らの主は紛うことなき怪物なのである、と。


ハイル・シーザーッ!シーザー万歳


 ヒアツィントが声を張り上げながら腕を斜めに突き出す。

古の帝国で行われていた挙手式の敬礼であり、その礎を築いた男を讃えるために行われたのが起源とされている。


「「「ハイル・シーザーッ!ハイル・シーザーッ!」」」


 兵士も入植者も次々と挙手式の敬礼をしながらシーザーを讃える言葉を叫んだ。

 その声は幾重にも重なり、ヘルヘイムの荒野に鳴り響く。


やがてその熱量は、この惑星を、銀河そのものを震わせる程になることをこの時はまだ誰も知らない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る