第7話

 夜、部屋で勉強していると愛から電話がかかって来た。


「もしもし響君?」

「あーもしもし。どした?」

「あの。『運命の診断書』どうだった?」

「ああ。うん。残念ながら愛じゃなかった……」

「そっか。私も別の人だった……」


 しばらく沈黙が続く。


「で、でもね。私響君が好きだよ?だからその。まだ付き合ってもいいかな?」

「うん。僕も愛のこと好きだから、よろしくお願いします」

「良かった……。私振られちゃうかもって心配で。だから電話したの」

「そうなんだ」

「うん!」


 それからも僕と愛は当たり障りのないことを話して電話を終えた。

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