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〈ヒョウ視点〉
ヒカル「カオルは…もう合コンも飲み会も出ないだろうね」
シュウ「・・・・多分な…」
ヒカル「春からだっけ?
笑実ちゃんとそれこそ何度もイチャイチャしてるかと
思ってたけどキス止まりだったなんて…なんか…」
ルナ「・・・・・・」
ヒカルは珍しく空気を読み
言いかけた言葉を止めたけど…
ここにいる全員が分かっていた…
最初は気まぐれだったのかもしれないけど
カオルがチワワにキス以上の事をしなかったのは
チワワに対してペットなんかじゃなく
特別な感情があったからなんだと…分かっていた…
アキラ「遊びなんかじゃなく…本気なんだろ…」
ヒカルが言うのをやめた言葉の続きを口にしたのはアキラで…
皆んなが分かっているのにあえて口にした理由は
ルナに向けてなんだろう…
カオルの事は諦めろと言う為に…
シュウ「はぁ…まさかカオルの彼女が笑実ちゃんとはね…笑」
アキラ「意外か?笑」
ヒョウ「いっつも合コンで持ち帰る子達とタイプ違うし
なんか変な気分だよね?笑」
サユ「笑実ちゃんは…可愛くていい子ですよ…」
俺たちの言葉に気を悪くしたもう一匹のチワワが
頬を膨らませてそう言うから笑いながら
「知ってるよ」と言った
ヒョウ「カオルの為に料理本と変な体操の本買ってたしね…笑」
サユ「体操の本?」
ヒョウ「あっ言っちゃダメだったね…」
ジン「料理本は普通じゃね?」
ヒョウ「それがさ、全然可愛くない料理本でね
朝の主婦がみる料理番組みたいな感じのやつで
19歳の子が買う様な本じゃないんだよ!笑」
次にチワワに会う時には
カオルの彼女として会うんだろうと思いながら
あの日、本屋で見かけたチワワの話を皆んなにしてやった
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