第230話・女子高生のおんぶにある素朴で純真な魅力
ボクは、防寒着を脱いでくれた女子高生のおんぶに再び飛び乗った。乗ってすぐに女の子の体温の暖かみをジンワリと感じたのは、2度目のおんぶだからなのだろうか。特に今回は、1回目のおんぶは防寒着の上からで、2度目では防寒着なしにしてもらったのだから、なおさらだ。
2度目のおんぶでは、ボクは、じっくりと女子高生の体温を味わうように、乘ってる態勢からギューッと抱きしめた。ボクの身体と女子高生の身体の密着力が強くなるようにキューッと。そして、密着する面積がちょっとでも大きくなるように両腕両足でギューッと・・。
こんなふうに抱きしめるようなおんぶをしてしまったもんだから、おんぶしてくれてる女子高生はちょっと苦しかったかもしれないが、上に乘ってるボクとしては、
女の子のボディーラインをボクの全身で感じれる喜びが、これまたたまらない。
ボクは両足で女の子の腰のクビレをキュッと挟むようにして、おんぶ上の態勢としては安定したので
「うん、乗り心地安定したところに乗れたんで、このまま歩いてくれてオーケーだよ。70キロのボクをおんぶして歩けば、すぐに暖かくなると思うから」
「はい、もう汗が出てきました。70キロあるんですか、重いぃぃ」
「70キロは男としては、それほど重いほうではないから頑張れば大丈夫、駅まで
行けるよ」
「ハイ、頑張ります。でも駅までは遠いですぅぅぅ」
いきなり、ボクのような男をおんぶして歩くハメになってるにもかかわらず
「ハイ、頑張ります」なんて良い子な返事をしてくれてる純真な女の子。擦れてない女の子感は、特にケアーしてるわけでもないのに綺麗で整ってる黒髪の感触からも
びんびんに感じる。
特に痩せてるという体形でもないのだが、ボクは肌感触で、女の子の肩甲骨が、
歩くテンポで、クィックィッと動くのを感じるのは、女子高生という若い身体ゆえなのだろうか。そういえば過去の経験の中でも、女の子の肩甲骨の動きを感じたのは、女子高生おんぶのときだったか。(第20話)
そんなふうに肩甲骨とその周辺の筋肉のクィックィッとした動きが気になってしまうと、おんぶしてくれてる彼女が、もうかわいくてかわいくて、さらにギューッっと抱きしめてしまった。それでも女の子はボクをおんぶしたまま黙々と歩いてくれてるのがかわいい、かわいすぎる。
最近ボクは、綺麗なOLさんのおんぶにばかり乗っていたが、女子高生の素朴な
純真さって、やっぱりいいなあ・・、浮気しちゃっててゴメンね、これからは、
女子高生のおんぶにもいっぱい乗るようにするから許してぇぇ。
そんな想いに耽っていると、おんぶ上のボクの乗り位置がズリオチしてきてしまい、ボクの顎が女の子の黒髪の上に乘るところまできてしまった。
「腰使って、ポンと、ボクの身体を高い位置に跳ね上げて」
「ハイ」と答えてからしばらくして跳ね上げてくれたが、乗り心地のいい位置までは上がらなかったので「もういちど跳ね上げて」と。女の子はかすれる小声で「ハイ」と答えてやってくれたが、良い位置まで上がらない。
ボクをおんぶして歩き始めてからまだ3分くらいしかたってないが、やや細めともいえる女子高生にとっては体力限界バテバテかもしれない。そう推測しながら乘ってるおんぶって、女の子の身体が柔らかくなっているようで気持ちよくなってきてしまった。柔らかくなった女の子の身体で優しく包み込まれてるような乗り心地がたまらない。すると女の子から「これ以上もうムリです」と。
「うん、キミはここまで頑張っておんぶしてくれたからいいよ。他の女の子に交代してもらおうね」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます