やっつけろ!

 痛快そのもののざまあ劇。少しミステリーの要素も入っているが、それがまた上質のスパイスとなっている。

 親子といえども油断ならないのが貴族社会だ。しかし、あれはいかにもやりすぎだった。報いを受けるのは当然だろう。嬉々として準備にいそしむ主人公の姿がありありと想像できる。

 ああいう手合いは罰を与えないと直らない。牢獄でじっくり反省してもらおう。もしかしたら牢獄以上のなにかが待ち受けているかもしれないが。

 必読本作。