04-03-07 晋四 桓温 終
孝武帝は
王坦之は大いに恐れおののいていたが、一方の謝安は泰然としていた。
そこに桓温がやって来る。百官はみな道の側に退き、その間を桓温が兵を率い堂々と進む。そして出迎えにやってきた朝士と向かい合う。このとき王坦之は動揺のあまり流れ落ちる汗で着物をすっかり濡らし、笏を逆さまに持つなどの失態を演じていたが、謝安は落ち着いた様子で席に着いていた。それどころか、桓温に対して言う。
「私めは
桓温が笑って言う。
「それができぬせいで、こんな事態に陥っておるのだ」
そして自らが率いた兵に解散を命じた上、しばし謝安と何日かにわたり談笑を交わした。
この対談を、
「郗どのこそ入幕の賓とお呼びすべきなのでしょうな」
桓温は謝安にすっかりやり込められたことに恨みを抱きつつ
そうしている内に、桓温は死んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます