第475話 憧れと現実の差

多くの人が小説や漫画、アニメ、映画、ドラマ等に好きなキャラクターがいると思うが、それが現実になると、多くの人は憧れから嫌悪感を抱くほど、嫌いになるだろう。


それは何故か? 現実では描かれていない部分も知る事になるからだ。そして多くの


人気のあるキャラクターは基本的に個性が強い。それらのキャラクター並みに個性が


あり、尚且つ何かの分野において力を発揮できない人が大半を占めているからだ。


個性のある現実の人間の多くは、余程の才能が無い限り、繋がりを持とうとはしな


い。話しの次元が違う為、自然とそうなる。


我々が見ている視点は、第三視点で見ているから全体像が見える為、キャラクターの動きや思考が見える。


だが、現実では一人称である為、自分の視線で物事を判断するしかない。


個性あるキャラクターに憧れる多く人は、自分に自信の無い人が多い。


ある程度、自分というキャラクターを持っている人は、他に対して憧れるという事が


極端に低いからだ。既に自分で現実の世界の中で生きているからそう言える。


個性がある人は、好かれもするが、嫌われもする。それは仕方の無いことである。


しかし、個性が無い人は、どちらとも言えないのが本音である。


どっちとも取れる存在になっては、人生にも面白みに欠けるのではないだろうか。


個性を持つ事は、それほど難しい事では無い。そして個性を持つ人はその人独特の


魅力を手に入れることが出来る。そして個性的な思考から面白い人間や、人間的に強い意志を持った人間、信念を持つ人間等と出逢う事を可能にする。


しかし、個性を持つと言う事は、持論や何かしらの信念を持つと言う事になる。


それが障害となり、個性派同士だと、上手く付き合えない事もよくある事だ。


だが、個性の無い人間は年齢と共に友人も居なくなる。孤独とも言えるほどだ。


個性を持つにはまず、自分という人間を確立させなければならない。


中途半端な気持ちでは無理なことなので、ゆっくり自分の目指すべき所まで


歩いていけばいい。途中で同じように、自分を見つけようとする人間に、会うかもしれない。会えば知り合いにまずはなれる。そうして気が付くと、多くの人間が回りにいる事に気づく。


集まった人間は、その身につけた個性という魅力によって集まるのだ。

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