第453話 アイザック・ニュートン

“プラトンは私の友、アリストテレスは私の友。

しかし、最大の友は真理である”



これは真理があるからこそ、二人に出会い、そして友になれたと言っている。


真理とは何か? それは真実の道理の事である。


更にかみ砕けば、判断内容がもつ客観妥当性きゃっかんてきだとうせい


それは、いつ、どんなときにも、変わることのない、

正しい物事の筋道の事である。


彼らは皆、それぞれの論理を持ち合わせる事により


出会うべくして出会った。



ニュートンの師となった数学者のアイザック・バローは、ニュートンの才能を高く評価し、支援した。これにより、ニュートンの才能は開花し、1665年、22歳のときに万有引力を発見した。


22歳と聞いて若いと感じる人もいるだろう。


しかし、数学会の世界では、己の能力を最大限に活かせる寿命は短いのだ。


その多くが20代前半である。


しかし、彼らは引退などはしない。それからも研究を重ねる。


あくまでも、一番大きな功績を残す年齢が、


20代前半と言うだけであって、その後も論文や発見も死を前にするまで


彼らは、何かに取りつかれたように頑張る。


人間の人生の短さと、己の死が近いと感じれば感じるほど


彼らは時間を惜しみ、最後の最期まで頑張る。


アインシュタインもそうだったように、皆、時間との闘いでもあった。


しかし、私はそれだけが全てだとは思っていない。


時代の変化もあるが、自分は自分である。他者の真似をしても


いつかそのむなしさに気づくだろう。


我々は今を生きている。


人生は愉しむべきである。それが数学者や理論学者であっても


今の世には無数にある。知らない事も多い。仮に閃きのように


出会う物や人が起きた場合は、運命をゆだねるべきだと私は思う。


どんな事が起ころうとも、自分の選択が仮に間違っていたとしても


自ら選んだ道に対して、後悔はしてはいけない。


それは自分が未熟だったせいか、友人に相談した結果、


その選択をした。己の選択を他人のせいにしていては人間性に


変化も成長も望めなくなるだろう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る