第412話 ホラーとは何であろうか?

 私の人生で確かに、自分自身で恐ろしい目に何度もあってきたが、


ホラーのようなと言われ、人は自分の人生を基準として、他を見る。


夢の世界なら多くのホラー系の夢は見た。リアルすぎる為、最初の頃は真実かどうか


確かめるだけで怖かった。


奴ら(父、母)は愚かにして恐ろしい、父が愚かなのは、まだ納得できる。実際の自分の人生は、正に王そのものであったからだ。


しかし、母親は違う。母は実に愚かだと父でも思った事があった。それは私と父が晩御飯を食べている時の会話である。


その時に、話していたのはあくまでも、親類の会社の事を話していて、相続税の為にしっかり現金を貯めているだろうが、足りない可能性も高いと、私と父は考えていてその親類には絶対に話せない事であった。


その次の日、私と父が席に座っていると、「大丈夫だって言ってたよ」と言っていた。流石の父も私を見て来た。仮に危険でも、大丈夫というし、大丈夫だとしても問題ないと答えるに決まっているのに、それを直接聞く事によって、問題でしかない事にすら気づかないような人だった。


遺産分与もしないまま逃げた。だが、私には分かっていた。数千万程度ではすぐに無くなるであろうと思っていた。


生活水準を下げるのは、人によっては難しい。私のように、同棲経験も年単位で2度していれば、問題ない。最初に同棲した子とスーパーに行くと子供みたいにはしゃぐといつも笑われた。


スーパーに行った事も無かったからだった。料理も最初から手伝った。習慣にするべきものだと思っていたからだ。あまり役に立てず、お風呂掃除を頼まれることもあった。色々な過去から今の私がある。


我々は本当に籠の中の小鳥でしか無かった。それは年齢を重ねても同じである。

自分という人格を自分で作ったのか、それとも父親に作られた自分なのか、

永遠に分からない謎のまま、親族は皆、死んでいくだろう。


人生にとって何が大切かを知らないで生きている。だが私で4代目だ。そろそろ終わらせる時だろうと思っている。だが自ら死ぬ気は無い。そしてメンタル面ではピークは越えたようだ。


ピークと言っても宇宙にまで伸びた高くて、すぐには手は届かない程までに高い。

今日は新しい保健士さんと話したが、電話で少しだけ話したが、理解はできない事はその僅かな会話で理解できた。


先行して理解できるのは、実は辛い事でもある。実に辛い。

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