第411話 哲学観点から見たリヴァイ兵士長
人は自分に無いものには、特別な感情を抱く。
リヴァイは進撃の巨人の中でも、重要な人物であった。
そして彼に憧れさえ覚えた人も多いだろう。
「彼の魅力は何か?」
この質問に関しては、即答できる人が多数いるはずだ。
彼ほど口数が少なく、人々を魅了したキャラクターは少ない。
完全な無口を設定としている人以外では、という意味だ。
彼を暴力的な人物だと思う人は、争いというものを経験せずに、育ってきた人が多いはずだ。
暴力的な人はあまり必要では無い。しかし暴力というものは必要とされた時に使う、ひとつの手だと私は考えている。
世界中で多数あった人生の最期の刻を迎えた人は多かった。
それはリヴァイが登場する漫画でも同じだ。死に方が違うだけで大勢死んだ。
リヴァイは徹底して、己の命を投げるかのように、先行を買って出ていた。
しかし、最期に約束を交わした。長く付き合った友として彼は、友に死んでくれと
頼んだ。そして死を託された友は、最期の仕事だったのは当然ではあるが、
己が率先して死ぬ事も必要だと分かっていた。
リヴァイはエルヴィンと約束した。「獣の巨人は俺が仕留める」と。
リヴァイの魅力は多数あるが、私が一番惹かれるのは、彼自身で決意した言は絶対に何が起ころうとも守る信念にあると思った。
リヴァイに多くの人が魅了されるのは、リアルな世界ではあまり良く無いことだ。
それは、彼らのように信念を持つ事も、人を助けることも出来ない人が、
強く惹かれるからだ。自分自身も同じような心があれば、惹かれる事は無いが、
感心はする。それは最初の頃に下半身を失い、あと一息で死にそうな、今書いていて思い出したが、あのシーンは「ブラックホーク・ダウン」から抜粋したのか。
そう、色々な事を知っていると、このように思い出せる。そしてそこから、心を読む事が可能となる。人に憧れるだけの人生なんてつまらない。
自分の人生なら、自分で選択し、生きることが大事である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます