第371話 ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
“すべてを今すぐに知ろうとは無理なこと。
雪が解ければ見えてくる”
焦っても無理なものは無理であり、時間が立たないと解決しない事もある。
人生において、それはほぼ全ての人に、起こることだろう。
だから私は、常に複数の事を考えるようにしている。
ひとつしか無い人は、いないはずだ。必ず他にも知り合い事等はあるはずで
一番知り合い事を、現段階で知り得ない事であるならば
さっさと他の事に取り組んだほうがいい。
時間の無駄になってしまうからだ。
しかし哲学の言葉等は、完全に理解に到達することは非常に難しい。
それは難しいもので、理解するまでに、誤解している理解を理解したと
思い込んでしまう。それほどまでに実際は奥が深いものである。
だが大抵の無数に近い人たちは、理解したと誤解している。
人生を懸けて、残した言葉であるという事を、理解せずして理解する事は出来ない。
自分の成長ははっきりと自分自身で確認することは、困難であるが、
昔、読んでもいまいち理解出来ていなかったものなどを見ると
前とは違う答えが導き出される事は多い。
私の愚かな母親はそうであった。著者に会って話したと言っていたが、
私は思った。相変わらず、意味の無い事に喜びを感じていると。
著者は著者であり、その人が出した本を理解する事が大切な事である。
当人に会って本当に感動を得るには、その本が自分の成長の手助けになった時に
感動すればいい。意味を知らずして言葉を語るのは、実に愚かで情けない。
真意を知ろうとせず、意味も理解出来ないのであれば、それは相手が誰であろうと
自分にとっては意味の無い事である。
己の思想があり、そしてその思想を、既に遠い過去にある思想の持主がいれば
それは話す機会があれば、質問したいことをすればいい。
自分の成長は見えにくいものであるが、見直すことで再認識する事は、
実際によくある事だ。それを知る事によって、更に人は飛躍していく。
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