第358話 噂は種火と同じである
知り合いや友人、ネット、噂は様々な形で私たちの記憶に残されていく。
しかし全く根拠の無い話でも、炎上している話の噂は、特に人は信じやすく、容易にその噂は広まっていく。
多数の噂は噂であって、しっかりとした根拠も無く、頭にチラついた事を信じ込む人によって、それは広がっていく。
それは種火と同じで、燃え広がる環境、状況、時代などといった物と同じで、広がっていくと、その噂は真実に近いほど、多数の人は疑問も持たずに信じ込む。
これは言うまでもなく悪習であり、当の本人の自覚の無さから生まれるものであって
それを容易に信じる人は、基本的にあまり考えない人ということになる。
そして、その信じる人たちは、世の中で成功の有無に関わらず、大勢いる。
噂は噂、気軽なネタなら特に問題は無いが、問題点は、時世や炎上中の噂なほど信じられやすい点にある。
だから現代においても、全く根拠の無い事が信じられる。歯科の保険外の歯を入れるのも、似ている。相手は入れさせようとしてくる以上、利益を上げる方針であり、そこの歯医者に、そう言えと言われているから、言うだけであって、保険の歯が仮に使い物にならないのなら、それは大問題になっているはずだ。しかし、そんな話は一度も聞いた事は無い。歯科の叔父から言わせれば、詐欺に近いと言う。
芸能人や役者、俳優等は、小さな事まで気にかけねばならない職である為、保険外の歯をいれる人もいるが、保険内の歯を入れている人も大勢いる。
歯科はこれから毎年、潰れる数は増えていくのは、決定されている程、歯科なら知っている常識であって、医者の世界の情報は漏れにくい。自滅を促す事もあるし、権力に押し負けるからである。会社で言えば、上司と部下である為、口外しないのであって、保険内の歯も当然、進化していくものだ。
噂というのは、こういう事である。だからこそ安易に信じるべきではないのだ。
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