第336話 ブラックホーク・ダウン

何度も見た映画だが、私は何度か見てしっかり一人称、二人称、三人称視点から


見て、今のように時間がある時に、分刻みで見たい時に、見る事にしている。


今日、ラストであろう2分ほどの場面を見た。


ウクライナと被ってはいるが、何故戦うのか? という話をしていた。


主人公はレンジャーであり、主に偵察を行う軽歩兵部隊・援護部隊等が任務だ。


そして話している相手は通称デルタ。正式名デルタフォース。主に対テロ作戦を遂行


するアメリカ陸軍の対テロ特殊部隊で、非常にエリート部隊ある。


もう戦えるだけ戦って、戦地に向かおうとするものは極少数な状態でも、彼は武器や弾薬などを、戻ってすぐに補充を始めていた。


主人公の目から分かるほど、疲れ、辛さ、もう戻りたくないと、言う者さえいたほど苛酷な戦場へ戻ろうとしている彼に「また、戻るのか」と聞いた。


デルタの男は一言。「また仲間がいるからな」と答えた。それは一人の生死も分からない者や、仲間の死体、吹き飛ばされた腕や足、殆どが生の無い仲間を、祖国に持ち替える為に戻る意味だった。


戦場の中盤辺りで、下半身を吹き飛ばされた兵士がいた。その上官は、彼の元へ行き手を握った。「娘たちによろしく伝えてくれ」とだけ言い死んだ。


話を戻す。デルタの男が話し出す。「祖国に戻る度に聞かれる。何故戦うんだ? 戦場中毒者か? 何のために戦うんだ? 等と色々言われるが、俺はいつも何も答えない。俺は仲間の為に戦っている。だが、話しても理解はできない事は分かっているから話さないんだ」


主人公が、男について行こうとしたら、止められた。


「俺は一人がいいんだ」


この短いセリフには多くの意味が詰め込まれている。


仲間が死ぬのを見たくない事や、自分が死ぬ時は、苛酷な戦場で仲間の足手まといになるからであろう思いが、込められていた。


最初のほうでレンジャーがデルタを、からかうように言うシーンがある。


それはデルタは確か左足だったと思うが、左足のブーツに遺書を入れるんだとレンジャーが言う場面があった。


我々は本当に何も知らない。話やニュースを見ても1%程度も理解できないだろうと、私自身も思う。


映画やドラマを私が見る時、見終わった後に、自分の人生に近いようなものを見ても

何も感じる事は無い。何故なら現実にハッピーエンドが起こるのは奇跡だからだ。

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