第309話 絶対だと決めつけるな

 これは人間の成長過程で起こる現実です。


誰しもに訪れます。若い頃から頭が固いと、発想力や柔軟性に欠けてしまい


30歳の頃には、もう手遅れになります。


自分もそうですが、基本的には、絶対だとは滅多に決めつけません。


あらゆる情報を網羅し、最善の答えを導き出すだけです。


但し、最善の答えを見つけるには、時間がかかります。


自分の中で、この辺でいいか、とかでは切り上げません。


あらゆる情報を上から下まで見てから、更に下から上を見て行きます。


そうする事によって、今まで気づけなかった事が、見えてくる事はよくあります。


映画も同じです。現実に活用しているだけであって、その成果は満足の行く


最善への道へと続きます。自分の中で答えがもう出なくなるまで、


考え続けます。人は生きているだけで、見落としや判断のミスなどを


受けて生きていきます。自分に問題があったのか、何が問題だったかをすぐに分かる


ようになるまでの道のりは遠いものですが、人生に満足はできるようにはなります。


自ら決定する事の時間短縮に繋がるからです。同じ事を考えても、同じ内容を


把握する事も同じ決断をするのに、その意味のあまりない時間を他に回せるからで


す。私は私が思うよりも賢いから、もうずっと前からですが、人に悩みを打ちあけた


事なくここまで来ました。この前、ある友人と口論になりました。


私よりも歳上なのに、選択や決断、理解力があまりにも低いから言い合いになります


た。私は言いました。「賢い方から見る事は出来ないだろうけど、苦悩はある」と


色々な事を知っていても、それはそれだけの事であって、確かに人生で役立つ場面は


多数ありますが、反対にミスが出来ないのが現実です。最善を求めるのも自分事では


殆どありません。仕事で評価されているから、最善を見つけるだけであって


実際、私は多くの人に出合う機会を、人生で得ました。


しかし、日本を動かすような人に賢い人は、私が知るかぎりいません。


昔、親に反発して、ある大きな誰でも知っているような会社の下請けのバイトをしま


した。下請けの下請けの下請けくらいの派遣会社を、同級生が始めたから行きまし


た。誰にも言ってなくても3日で上層部が大騒ぎしだして、私がいる事がバレまし


た。最下層の仕事だったため、元ヤクザやそういった連中ばかりの人たちがそれを知


り、現場の現実を見て、酷い扱いを受けている事を知りました。


私は一カ月ほどだったかは忘れましたが、


「お前の居場所は違う。上に行って現実を何とかしてくれと」


休憩時間に私がヘルニア持ちだったため、ヘルメットに手ぬぐいをかけて


横になっていました。そうしたら、ヘルメットをいきなり蹴りつけてきました。


一瞬で周りは凍りついた雰囲気になって、下請けでは一番偉い人がヘルニア持ち


だからと言っていましたが、若気の至りで、クビにしてやろうかと一瞬思いました。


仕事上、危険でもある為、毎年何名かは死んでいました。


私は頑張って仕事をしてました。それは周りの人も認めてくれましたが、


自分に何かあれば、不味い状況になると言われ、この世界をぶち壊してほしいと


言われ、私は辞めました。


私は上下で判断はしたくはありませんが、現実的に見て、上と下はあると身を以て


体験して答えを出しました。経験や体験をしなければ、現実は見えません。


あの人たちの記憶は、今でも鮮明に残っています。人に期待されるのは重荷には


なりませんが、不思議な事に、皆、努力もせず、期待だけをよこします。


口論した人にも言いましたが「賢くなろうとする努力はしているのか?」


別に私は賢くなりたいから何かをしている訳ではなく、


あるオンラインゲームで知り合った設計者の仕事をしている人は


実に面白い人物でした。私のほうが若干勝ってる程度でしたが、


彼は週刊雑誌を8冊読んでると言っていました。


自分の仕事の事を知るのは、当たり前ですが、その他を知る事により


自分の仕事の見えなかった部分も見えてくるからです。


賢いけどヘタレで面白い人でした。今でも波乱の人生を送っていると


私は思います。今書いていて思ったのですが、彼も私も色々な事に手を出しているか


ら、何かが必ず起きるのか?何もなく過ごす事など彼にも私にも殆どありません。


こういう風にふとしたことから、連結していき正しい答えへと、


自らを導きます。

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