第243話 太宰治

“笑われて、笑われて、つよくなる”



たったこれだけの言葉に深い意味を感じてやまない。


笑う奴は笑えばいいと、心で思い、辛くないと言えば嘘になるほど


耐えて、堪えて、自分という人間を確立させた。


常人には理解さえ難しいであろう。


私の知り合いに年上の人がいるが、何でも甘く考えている。


そして自分のほうが苦しく頑張っていると思っている。


私はその事に触れた事は無いが、考えない人の大半は


ひとつの議題に対して、ひとつしか答えを出さない。


たった一駅だけで答えを出した気でいる。


そんなに甘くないと言っても、分からない人には、いくら説明しても


分からない。そして誰でも知っているような事を話してくる。


自分自身でハードルを下げている人の多くは、そういう人である。


新しいことに注目せず、すでに回答の出た事を


如何にも自分が解明したかのように、言ってくる。


だから人間は飽きない生き物であるが、そういった面倒な人も多くいる。

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