第232話 【成長した姿・2】

名 前:レン

年 齢:17

種 族:ヒューマン

身 分:平民

性 別:男

属 性:水・光   


レベル:66

筋 力:2814

魔 力:2914

 運 :78


スキル:【水属性魔法:5】 【光属性魔法:5】 【魔力強化:4】

    【剣術:2】    【体術:2】    【集中:5】

    【調合:5】    【錬金:5】    【調理:5】

    【状態異常耐性:5】【付与:5】    

固 有:

能 力

称 号:金級冒険者 稀代の錬金術師 加護持ち

加 護:薬神の加護


 レンのステータスは俺の様に魔力がバカ高いみたいな感じではなく、筋力と魔力が同じ上がり方をしている。

 バランスの良いレンらしいステータスをしている。

 またレンも俺同様にこの期間は、特に新しいスキルの習得はしていなかったみたいだ。

 加護については修行をしている途中に貰ったと報告され、唯一加護を貰ってないレイが「いいな~」と羨ましがっていた。

 薬神という名だけあって、加護の力でそっち系の能力が上がっているとレンが言っていて、レンにはピッタリな加護だなと当時言った覚えがある。


「レン君はあまり戦闘を好んではなかったけど、この期間に大分レベル上がったみたいね」


「はい、俺もジンと一緒で特に新しいスキルを覚えようとはしてなかったのと、この期間は兎に角ずっと研究をしていました」


「ジンから聞いているわ、あの隠れ里の薬に似た物を作れるようになったんでしょ? 凄いわねレン君は」


 レンについては師匠が戻って来たタイミングで伝えていて、師匠がそうレンを褒めると「ありがとうございます」と嬉しそうにお礼を言った。


「ってか、レンのステータス久しぶりに見たけど、あまり戦ってないけどレベルは10位は上がってたんだな」


「【付与魔法】のおかげだよ。前にも言ったけど、あれは掛けた相手が倒した魔物の経験値のいくつかを俺ももらえるんだ」


「そう言えばそうだったな、さてとそれじゃあ次だけどクロエとレイ。どっちが見せる?」


 どっちが最後か二人で決めてくれというと、クロエとレイは「じゃんけんで決めよ」と言って、二人でじゃんけんを始めた。

 その結果、レイが勝ちクロエは一番最後になり、次にステータスを見せるのはレイとなった。


名 前:レイ

年 齢:17

種 族:ヒューマン

身 分:平民

性 別:女

属 性:火・土


レベル:74

筋 力:5784

魔 力:2147

 運 :74


スキル:【戦斧術:5】  【体術:5】   【身体強化:5】

    【火属性魔法:2】【土属性魔法:3】【気配察知:5】

    【直感:5】   【剛力:5】   【集中:3】

    【警戒心:2】  【威圧:4】   

固 有:【怪力】

能 力

称 号:金級冒険者 怪力娘

加 護:


 うん、レイに関しては俺やレンとは違い能力値もスキルもかなり色々と変化がある。


「レイちゃんは凄いわね。たった数ヵ月でかなりレベルにも変化があるし、なによりスキルも沢山覚えたみたいね」


 師匠はレイのステータスを見て、そう感想を述べた。

 レベルについてはこの期間、誰よりも積極的に戦闘に参加して一番戦っていたからあれだけレベルが上がったのだろう。

 クロエと勝負したり、偶に俺ともどっちが倒した数が上か勝負をしていた。


「ヘレナーザさんにどんなスキルをとったらいいのか聞いて、自分に必要な物を兎に角頑張って習得しました」


「ふふっ、レイちゃんは私と性格が似てたからうまく使いこなせるだろうと思って習得してもらったけど、この感じだと私が教えたスキルは上手く使えてみたいね」


「はい! 前よりも戦いが楽になりました」


 ヘレナーザさんに対してレイは笑顔でそう答えると、どんな感じで戦いやすくなったのか具体的に伝えていた。

 確かに修行する前と今では、レイの動きは物凄くよくなっていた。

 前までは【怪力】と【身体強化】の二つで攻撃力を底上げして、戦斧で一掃するという流れだった。

 だけど今では多数のスキルを上手く使いこなし、偶に魔法で意表をついて魔物の隙を作ったりと戦いが上手くなっていた。


「前と比べてレイは動きが良くなったよな、前までは一人で突っ込む癖があったけど、今ではそれが無くなったもんな」


「ああ、前は俺やクロエがレイの動きに合わせてた事が多かったけど、今はレイも俺達にタイミングを合わせられるようになって本当に戦いやすくなった」


「えへへ~」


 レンと俺から褒められたレイは、嬉しそうに笑顔で喜んだ。

 そんなレイに対して、クロエがスッと痛い所をついた事を言った。


「そうだね~、でも偶にだけど昔の癖が出る時は今でもあるよね」


「く、クロエちゃん!? それはちょっと気持ちが昂ると、昔の癖がね……折角、皆褒めてくれてたのに~」


 クロエからの予想外の言葉にレイは驚きジト目でクロエを見て、そんなレイを見て俺達は笑った。

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