第127話 【成長の確認・1】
自称四天王の豚こと金オーク討伐から数日後、ギルドに売った金オークの報酬はゲーム通りかなりの金額になった。
俺達はその報酬を受け取り、ちょっと豪華な労い会をする事にした。
絶海のダンジョンの攻略、金オークの討伐、その他にも色々やって来てここ最近は凄く濃い旅を続けていた。
「ジン、これからどうするんだ? 絶海のダンジョンも攻略したし、次のダンジョンは決めてるのか?」
「いや、まだ決めてないな。フィーネさん達に今、調べて貰ってていいのがあったら連絡をしてもらうようにしてるから、数日はお休みだな」
休み、その言葉を聞いた皆は笑顔を浮かべ「久しぶりの休日」と言った。
最後にちゃんとした休みを取ったのは、それこそ絶海のダンジョンに挑戦する前だから一カ月はちゃんとした休みを取っていなかった。
「一応、スペアの装備を渡しておくからメインの装備はリーザの所にメンテナンスに出しておくよ。この間は、急で全員分のをちゃんと見れて無いってリーザ言ってたし」
「「は~い」」
クロエ達は俺の言葉にそれぞれ装備を出して、皆には予備の装備を渡した。
装備を渡してる途中、俺はふと皆のステータスが気になり、話題として出す事にした。
「そういや、ステータス。最後に確認したのって、絶海のダンジョンに挑戦する前だったよな? 多分、レベルとかも上がってるだろうし確認しておくか?」
「ふふ~ん、ジン君のその言葉待ってたよ~」
「私とクロエ、この間二人で戦ってる時に見てたけど、多分ビックリするよ!」
「あっ、先に二人で確認してたのか。レンは見てないのか?」
「俺はジンと行動してたからな、皆のステータスを見たのはダンジョンに行く前だったかな」
そうレンが言うと、俺達はそれぞれ自分達のステータスを出して見せ合った。
✤
名 前:ジン
年 齢:15
種 族:ヒューマン
身 分:平民
性 別:男
属 性:火・水・風・土・光
レベル:72
筋 力:3147
魔 力:6147
運 :76
スキル:【鑑定:5】 【状態異常耐性:4】【剣術:5】
【魔力強化:5】 【火属性魔法:4】 【水属性魔法:4】
【風属性魔法:4】【土属性魔法:4】 【光属性魔法:4】
【魔力探知:5】 【身体強化:5】 【瞑想:5】
【体術:4】 【気配察知:5】 【刀術:5】
【魔力視:5】 【剣気:5】 【空間魔法:3】
固 有:【成長促進】【異空間ボックス】
能 力
称 号:神童 加護持ち 銀級冒険者
加 護:魔法神の加護 武神の加護 剣神の加護
✤
まず最初に出したのは俺のステータス。
【成長促進】と神の加護のおかげで、成長速度が異常に高く、レベルと見合わない能力値となっている。
「ジン君って本当に凄いよね。神様の加護3つも持ってるから、成長速度が本当におかしいよ……」
「力の数値、3000超えてるの!?」
「流石、ジンだな一番おかしい」
3人それぞれからそう感想を言われた。
まあ、正直ここまで来ると俺もおかしいと思わざる得ない程に成長している。
ゲームでもジンというキャラはチートキャラとして扱われていたが、俺は多分ゲームでのジンを超えられるかもしれない。
それは一つの目標として、今後も頑張っていこうと改めて考えた。
「まあ、でもジンがこの位の数値があるってのは大体予想出来てたから、今回はそこまで驚かなかったよ。前回見た時、一人だけ異常に高くて本当に驚いたけど」
「そう言えばそうだったね。あの時、ジン君一人だけレベルが一気に10も上がってて、皆で二度見したもんね」
「固有能力の【成長促進】と加護3つの成長速度の異常性は、あの時に分からされたよ」
前回のステータス確認は、レベル上げに専念していた時に行われ、皆が3~5上がってる中、俺だけが10レベルを上げた。
その時の印象が強く残っているのか、レンの言葉にクロエ達はウンウンと頷いた。
「まあ、あの時は狩りがしやすい所で俺もかなり稼がせてもらったからな」
「ジン君って普段は刀で前衛してるから偶に忘れるけど、魔法の威力も凄いから本気を出したら今頃100レベルとか行ってたりするんじゃない?」
「100は流石に無理だと思うぞ、ユリウスさんでさえようやく85になったって言ってたからな」
ゲームでのユリウスのレベルは初期段階で70レベル以上あり、物語が進むと90を超え更に強くなっていた。
しかしこの世界ではアンジュと再会した事で成長速度が変わったのか、ゲームの序盤でありながら既に80レベルへと到達している。
そういやゲームだとレベル上限が100って設定されてたけど、この世界だとその辺りはどうなってるんだろうな。
いつか検証してみたいなと思いながら、話題はクロエのステータスへと変わった。
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