第47話 ミッション:阿保貴族を阻止せよ!1
ミッション:阿保貴族を阻止せよ!1
「うん、あんたはこの騎士団の団長さん?
出立と良い恐らくそうかなと思ったけど?」
私が口を開くと、
「ああ、俺はこの騎士団の団長で、オスカル・ジャルジェ、これでも一応、永代でこそ無いが騎士爵なので貴族ではある。
まぁ平民出なので余り貴族と言われるのもアレなので気にしないで良い。
君、お願いだ、あの阿保を止められるのは多分君だけなのだろ?」
あれ?どっかで聞いたような名前だけど人違いだよね?
ってか、太古の漫画のキャラクターそのものだよね、名前・・・
まさかこの人自身も、”ベルサ〇ユのばら”のままで本当は女性とかではないよね?
「それは指名依頼と取っても良いのかな?
一応ここは冒険者のギルドだからね、それとも私に対しての命令?
それと、さっきからずっと私の名前周りから飛び出してるんだから君では無く名前を呼んで頂けると助かる、これだけ人が多いと私を呼ばれて居るのかそうで無いのかの判断が難しいからね。」
「いや、君・・・や、すまん、エリー君と一戦交えても手も足も出ない事は既に理解済みだ、命令などじゃ無く、依頼する。」
「判った了解、じゃあ今、縄を解くよ。」
縄を解くと言うと、ギルマスはお気に召さなかったようで。
「ちょっと待て!
縄を解いてまた暴れられては困る!」
「なに?心配? ギルマスの癖して肝っ玉小さいんじゃない?
大丈夫だって、聞いての通りあのクソ男爵に命令されて居ただけで逆にあの阿保を止めて欲しいと言う依頼までして来たし、暴れる筈が無い。
それとも、ギルドでは依頼者をふん縛って置く習わしでもあるとか?」
「ああ、言われればその通りだ、すまん、少し気が起っていた、解いてやれ。」
縄を解くと。
「ああ、有り難い、君達の事を害する気は無いのだ、済まなかった。」
「それでは、エリーさんへの指名依頼の手続きを此方でお受けいたします。」
すげぇ機械的な事務作業だな、この混乱下に置いてその妙な冷静さはどこから来るんだ?
いつ寝てるかも謎だし、私の中では君のあだ名はAIアンドロイドって勝手な認識で固定しちゃうぞ、サリーちゃん。
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「はい、これで手続が全て完了となります、では、前金で小金貨5枚頂きます、この後成功報酬で後日小金貨8枚の請求が届きますのできっちりお支払いお願いしますね。
さて、お待たせしましたエリーさん、支度金の小金貨2枚です、成功報酬は後日、小金貨4枚で合計小金貨6枚となります。」
うん、なんか冒険者ギルドの暴利を見た気がする。
まぁ良いけどね。
「さぁ、それじゃ行って来るね、パーティーの始まりだよっ!」
キースが出鼻を挫くように一言つぶやいた。
「酷い事に成る予感しかしねぇな・・・」
あのねぇ、さすがの私でもそんな惨い事にはしないってば。
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