第32話


こんにちは!僕はどんなクラス(職業)になるのかなー?と楽しみにしてたら、アンバー家は代々精霊術士ですよとカテキョに言われたルートリアだよ!


「面白味が無いね」


決められた未来なんて残念過ぎると思います。


『ルートリアのクラスは精霊術士じゃないよー?』


『可能性は無限大!』


『精霊術士はー精霊との親和性を上げるためのクラスだからールートリアには必要ないのー』



あららー?ちょっと聞いてたことと違いますね?そういう意外性はよき!です。


というわけで精霊さんたちから詳しく聞いて、皆に教えました。ほら、もし儀式で精霊術士じゃなかったときに説明するのは大人の役目でしょ?


ルートリアは先読みもできるのです!


「ふむ、なるほど。前提として精霊術士は精霊好みの人にしかあらわれず、精霊が魔力を貰う対価に精霊術を使う契約を結ぶクラスであると……」


「ルートリア様は精霊と会話が出来るため契約で縛る必要が無く、精霊術士のクラスは出ないと……」


「待て?ルートリア様は精霊の愛し子なのか?初耳なんだが?」


「あぁ、だから魔力操作が上手なのに、咄嗟に魔法を使う判断が遅いんですねぇ」


言うなモヤシ!僕が危なくなると勝手に精霊さんがなんとかしちゃうから咄嗟に魔法を使うって選択肢がないだけだいっ!


これからも精霊さんにはよろしくお願いしたいと思ってます。


「というわけで!儀式でいちゃもんつけられたら説明を任せたからね!」


ニコッと笑ってるつもりの無表情で言うと、皆で想像したらしくゲンナリした表情になった。


流石!貴族の厄介さを知ってる大人たちは頼りになりますね!


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