スピード&ストール
X型が現れた。それが何を意味するのかを早急に確かめる必要がある。
そこで、簡単に手を組めて情報を守れる力のある集団。それが、傭兵とハンター。
傭兵の力。ハンターの知識。それは、昔から相性が良かった。
集まった傭兵は三つ。
KOB,s、酒束楽陽団。そして、所属無しのフリー。
ハンターは少数集まった。
その数。たったの4人。
集まった傭兵が130人に対しハンターは4人。
そこで、二つに分けてローラー作戦を開始した。
X型が出現した場所を線で結び、一番数多く結ばれた場所を点にし、また線で結んで範囲を特定。
その範囲を探索して原因となる物を確保。もしくは除去する事が目的だ。
そして、除去さえ不可能な場合…
それが起きた。
X型が監視していたのは、暴走したX型。
当然撤退。
しかし、奴は逃がさない。
全てを殺すまで絶対に離さない。
[βは側面へ回り込んで退路を確保!俺達は時間を稼げ!]
[クラス9まで居るんですよ!?]
[うるせぇ!もたもたするな!ポイント7は空けとけよ?]
[チッ!トルネードエンゲージ!]
[キングエンゲージ!]
通信は常時開放だ。βの酒束楽陽団の通信も拾える。
しかし、彼女の担当は別だった。そう、ここだ。
ポイント7に追い込んだ化け物共を1つ…1つと倒し、必ず地面全てを血で塗る事。それが彼女と…彼の担当だ。
敵
大型機を含んでいると行っても、対処はほぼTやA。向こうで言うクラス6以上だ。それ以下は全て通してしまう。
それらを片付けるのが彼等KOB,sだ。
「さて、おこぼれが来たよ。MURASAME」
[良いですね。数は今の所ざっと5体ですね。予測では30体は来ますけど、そちらの方は大丈夫ですか?]
今のはパイロットと強化外骨格だ。
話題が振られたのでそれに応えるようにライフルの撃鉄を引き起こした。
「道路の距離は200m。向こうの移動速度は3.0m/s。時間はたっぷりある」
[ですが、今回はS型も居ますよ?]
「それを優先して倒せば良い。ランナーは他を気にせず群れから飛び出す。それをこうして」
サイト中央にヘッドを入れて撃った。命中し、転がり障害物になった。
「ただの物へと変えれば良い」
[なるほど。マスターが気に入る訳です]
「ちょ!?それは言わない約束だろ?」
信用されているようだ。まあ、別に今は関係無いし。無視で良いだろう。
「んじゃ。行ってくる」
「了解…グットラック」
[デレた]
「デレてない」
少し心配しただけなのでデレではない…と信じたい。
さて、仕事に戻ろう。
喋っている間にも敵は詰めて距離150m。
最適だ。
「Bに上書き。TでS型を最重要として視認した数の約半数をセット」
[了]
HDDに色の変わった標的が用意された。
一本道。楽勝だ。
奴等はアリと同じだ。
誰かの通った道を優先的に通る。
だから、ギリギリまで引き寄せる必要がある。
M1スタンバイ。
右側で待機だ。
L1~L13スタンバイ。
地雷は負荷式だ。M1が踏んでも負荷が許容値を越えなければ爆発しない。
「3コールして開始だ。マリオネット達をカカシにしようぜ?」
「カラス対策にばっちりね?」
「ハゲ鷲には敵わないよ」
L13が爆発。ランナーだ。
地面を滑ってる所を撃った。直線運動の敵に当てるのは容易だ。
風向きが変わり、硝煙の臭いが鼻にこびり付こうとする。
それより、奴等連携が取れ過ぎている。
こっちより連携が強固だ。
Sが先行し、N型が幅広く道路を満たす。
津波がゆっくりと少しづつ…それから溢れだした水が地雷で爆発する。それでも、目の前の津波は全く量が変わらない。
L12、L11、L9、L10……
L1
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます