第13話

  修正版を『最強無敵厨二病少年の勘違い英雄譚~我は全てを知っている(๑• ̀ω•́๑)✧ドヤァ(知らない)〜』を投稿しています。

 そちらを見てくれると嬉しいです。

 引き続きこちらでも下書きとして更新は続けさせていただきます。


 ガチャガチャ。

 僕は無意味に左手で右手にかけられた手錠を弄る。

 魔力を使わない今の僕では到底破れるものではない。

 ガチャガチャ。

 それでもどうしても諦めきれずにガチャガチャと音を鳴らす。

「何をしているのですか?お兄様?」

「ひぇ」

 たまたまがヒュンッとなる。

 ヒュンだ!ヒュン!

 扉を開け、こちらを覗いてくるのは真っ赤に染まる包丁を手に握った小夜。

「余計なことはしないでくださいね?少し待っててください。美味しいご飯を作ってくるので」

「( ˇωˇ)"」

 僕は無言でコクコクと頭を縦にふる。

 小夜……なんであんな怖い感じになっちゃったの……?

 しばらく大人しく待っていると、夕食を作り終えた小夜が部屋に入ってくる。

 小夜の手に載せられているのはいい匂いを醸し出すオムライス。

 わーい!オムライスだ!

 小夜はわざわざオムライスを持っていない手で持ってきた椅子を置き、そこに座る。

 スプーンでオムライスを掬う。

 そして、

 自分の口にオムライスを含んだ。

 え?僕に食べさせるんじゃないの?

 小夜の予想外の行動に僕が驚き、口を開けていると、いきなり唇が塞がれる。

 小夜の口で。

「( ゚д゚)」

 僕の口にご飯が流し込まれる。

 さっきまで丹念に小夜がもぐもぐしていたものが。

「ふぇ?」

「お兄様は全て私に任せてくれれば良いのです。噛むのも私がしてあげます」

 え?そんな事する必要ある?心のなかでそんなことをめちゃくちゃ思ったけど、小夜が怖いので口を噤む。

 僕はその後も小夜から口移しで

 ……味がよくわからない。

 小夜の味(?)がする。

 普通にオムライスが食べたかった。

 食べ終わった後、小夜が僕が寝っ転がるベッドに入ってくる。

「血、飲みますか?」

 僕を覆いかぶさるように倒れてきた小夜はうなじを見せながら上目遣いで告げる。

「飲む」

 僕は即答し、小夜のきれいな肌に歯を立てた。

 何故かはわからないけど、8歳くらいの頃から人間の血を飲みたくなったのだ。

 別に僕は吸血鬼というわけではないんだけどね?

 

 その後も大変だった。

 30分後、吸血を終われせる。

 その後にあるのはお風呂。

 だが、今の僕はベッドに縛られている状態。お風呂に入りたくとも入れない状態だった。

 しかし、僕は小夜の手によって服を脱がされる。

 そして、ベッドに敷かれているシーツを剥ぐ。

 すると、下に見えるのは浴槽。適温のお湯が入った浴槽がベッドの下にあった。

 どんなベッド!?

 なんかしたびっくりするくらいポカポカするなとは思ったよ。

 ……。

 いや、本当にどういうこと!?


 顔文字かわいい。

 異論は認めない。

 なんか気に入った。

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