花言葉 タンポポ(2月18日)

 春の日差しを感じても、まだ風が冷たい日が続きますね。まだ日埜和家のテーブルには蜜柑やリンゴが置かれていて、冬の香りが残っています。

 来月になればエアコンの使用も減り、ウッドデッキに出たら春の香りがするようになるのでしょうか。

 春の香りは花粉だから窓を開けないで、と長女に言われそうですけどね。


 さて、2月18日の花言葉は『タンポポ』から『愛の神託』『神託』『真心の愛』『別離』です。

 これらはタンポポの綿毛に由来があると思われます。


 子どもの頃、真っ白な綿毛をフーッ!て勢い良く飛ばした思いでがある人も、多いと思います。その綿毛を使って恋占いをする風習もあるんですよ。

 「好き、嫌い、好き……」と一息吹く事に願いを込めて相手の気持ちを占ったり、一回吹いて残った綿毛の量で恋の行く末を占ったり。

 いくつか占いの方法はありますが、どれも神様に祈る思いで息を吹いたことでしょう。


 また、綿毛が飛んでいく様そのものを、別離と一言で表現したのだと思われますが、多くは思いを託して飛ばした恋心を言葉に表したのでしょうね。


 ところで、タンポポの名前の由来が気になったことありませんか。

 英語ではDandelionダンディライオンと言いますよね。これは元々フランス語のdent-de-lionライオンの歯が由来だそうです。花弁ではなく、ギザギザの葉がライオンの牙に似ているからなんですって。

 タンポポって可愛い響きとライオンの歯じゃ、なんだか印象が合わないですよね。


 タンポポは日本にも古くからあります。残念なことに、西洋タンポポが数を増やし、日本に古来からあるタンポポは数を減らしています。それでも、古くから愛されてきた春の花です。

 江戸時代では「鼓草ツヅミグサ」と呼ばれていたそうです。

 これは、タンポポの茎を切り、両側を細かく切って水につけると反り返る姿が、鼓に見えることが由来と言われてます。そこから、鼓の音タン・ポ・ポが呼び名に変わったのだそうですよ。

 タンポポが可愛らしい印象なのは、雅な音に由来するからなんですね。


 アスファルトを突き抜けて咲くこともあるタンポポですが、もっとも身近で春を告げる花だと思います。黄色い花が咲き出すのはもう少し先のことでしょうか。春が本当に待ち遠しいですね。

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