花言葉 オオイヌノフグリ(2月11日)

 昨日の雪景色は嘘のように、今朝は青空が広がっています。気温も上がり、我が家の庭には一欠片の雪も残っていません。


 春の野原と言えば、タンポポの絨毯や菜の花畑を思い浮かべると思います。あるいは桜のピンクを思い浮かべるでしょうか。

 黄色やピンク以外の花色でも、春を告げる花があるんですよ。それが2月11日の『オオイヌノフグリ』です。可愛らしい青い小花が、公園や野原に広がっているのを、一度は見たことがあるでしょう。


 この花の名前、子どもの頃に母から由来を聞いて、可愛い名前をつけてあげて!と願ったことがあります。

 皆さんは、名前の由来を聞いたことがありますか?


 「イヌノフグリ」という名の花が由来の元でしは。漢字で書くとです。イヌノフグリの実がに似ていることから、名付けたそうです。他に何かなかったの!?と突っ込みを入れたいですが、そのイヌノフグリに似ていることから「オオイヌノフグリ」は大の一文字がついたそうです。


 この話を子どもに説明するの、難しいですよね。特に女の子にはどう話すか悩むと思います。


 私の親は、苦肉の策でフグリをフンと言い換えて幼い私に説明をしました。

 昔、犬はどこにでもいて、そのフンが転がっているようにオオイヌノフグリもどこにでもあるから、そういう名がついたのだと。

 幼かった私はずいぶん長いこと、この嘘を信じていましたね。


 子どもは疑わずに親の言うことを信じる生き物だということを、世の親御さんには忘れないで欲しいです。

 嘘を信じた子どもが、外でその話をして嘘だったと気付いたときは、恥ずかしい思いをします。それが繰り返されると親を信じなくなりますからね。

 まぁ、嘘を親も本当だと思っていたら、仕方のないことかもしれませんけどね。


 さて、そんな『オオイヌノフグリ』の花言葉は『忠実』『信頼』『清らか』です。

 これらは、花の学名Veronica《ヴェロニカ》が、聖女ヴェロニカと綴りが同じであることからきています。

 聖女ヴェロニカは、キリストが十字架を負ってゴルゴタの丘に向かう途中、汗をぬぐうように身に付けていたヴェールを差し出したそうです。

 花言葉が和名の印象とかけ離れているのも、納得ですね。


 異名になりますが、西洋では「聖女ヴェロニカの草」と呼ばれ、日本では「星の瞳」と呼ばれることもあるそうです。とても素敵な呼び名があっても、のインパクトが強すぎるのが残念ですね。

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